ミッターマイヤーの日記(ミッチニッキ)

銀座ワインパーティー編:その6

しばらくぶりだが、日記をしたためたのでここに公開したいと思う。
先に言っておく。かなり長い。気合いを持って読むか、無視してくれ。
オレの言い訳みたいなもので、あまりカッコイイものではないのでな。

帝国暦487年3月4日(土)

ローエングラム侯を中心とした主なる元帥府幕僚は、敗残の貴族連合
であるおじゃるなフレーゲル男爵に、ドイツワインの会に招かれた。
フレーゲルには、個人的なうらみもあるし(それは何だ?などと聞いて
くれるな。マンガ1巻参照のことだ)気に入らんヤツだが、
今回は軍人ばかりでなく、フェザーンからも民間人が招待されており、
友好的な会であるとか。
元帥閣下の姉君であられるグリューネワルト伯爵婦人もいらっしゃると
いうことで、普段あまりお酒をたしなまない閣下も、この会を楽しみに
しておられたようだ。むろんケスラーに銃を装備させ、閣下御姉弟の
護衛にあたってもらうが、我々幕僚もおともせねばなるまい。
それにフレーゲルはああ見えて酒にうるさいので、いいワインを
たらふく飲ませてもらえるだろう。庶民にはちょっとばかり嬉しい話
・・・ゴホン!・・・ともかく、オレも出席することになった。

☆本来は、パーティであるからには婦人同伴ということで、オレは
むろんエヴァ(通称ガンバ)と行きたかった。原作の世界と違い、
大将と言えども安年給な[お笑い元帥府]。依然としてガンバとは
婚約の身だ。しかもガンバは学生ときている。卒業を控えて忙しいと
いうことですげなく袖にされてしまった。(涙)
・・・と言うわけで(?)地球方面東京星系ギンザに向かうのに
オレの隣にいるのは、なぜかロイエンタールだった。(爆)
うちのロイエンタールの奴は、やはり原作と違い、日本酒はイケル
らしいが(いかんせん「もののふ」の生まれ変わりだからな)、
ワインはあまり飲めないという。
実際オレよりも深くローエングラム侯を尊敬し奉っているヤツのこと、
「今回はつきあい(仕事)だ!任務だ」という態度での参加らしい。
集合時間まで一緒にギンザを視察したのだが、行ったのは、
閣下をお守りするための刀を求めて、刀剣屋である。(激爆)
刀は本当にすばらしい。武器でありながら美術の域に達している。
ヤイバの凄然とした美しさに魅入られるのはキケンなことだが。
(それにしても、これを世の中では銀ブラと言うのだろうか・・・
なんとサムイことだ!ガンバ!!君がいれば、ショーウインドウに
かかる春物のランジェリーを買ってあげ・・・ゲフン!ゲフン!!)
ロイエンタ−ルと一緒にいると、ワインを楽しもうという下心(?)を
持つオレもちょっと気持ちがひきしまる思いだった。

モバイルのデジカメと格闘中のビッテン@ウラン。オイゲン募集中(笑)。


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さて、ワイナリーに着くと、フレーゲル男爵が迎えてくれた。
どうやら、オレとロイエンタールが一番に到着したらしい。
(さすが「ウォルフ・デア・シュトルム」だろう?)
それにしても約束の時間に来たというのに、なぜ他に元帥府の者が
見えないのか?元帥閣下がゆっくりいらっしゃるのはいつもの
ことではあるけれども。するとおじゃるなフレーゲルが
「まさか、時間どおりに来るとは!実は前回のワインパーティで
支度に手間取って一時間も始めるのが遅くなったので、今回はわざと
早めに集合時間を知らせたんだよ」とニコニコ言ったのだった。

なんだと!?たばかりやがったな!?フレーゲルめ!!
だからお前は虫が好かん!!(怒髪天)

1時からと知らされていたパーティは2時からだったらしい。
12時きっかりについてしまったオレたちをどうしてくれる!?
・・・とそのとき、先ほどから向かいの道につつましく立って
おられた華やかな御婦人が、オレと目が合って近寄ってこられた。
「・・・あのミッターマイヤーさんですよね?」
どこかでお会いしたようだが、今ひとつ記憶に無い。
ロイエンタールなら女の顔を忘れることなど無いのだろうが。
(・・・はわっ!?冬コミでお会いした、南さんだ!!)
記憶をたぐりよせて思い出すに、オレの大好きなベストセラー
同人作家であられる南秦広さんだった。(はぁと)
・・・つまり、本当の「一番の到着」であったのは、軍人の誰でも
無い、辺境惑星(失礼)からはるばるお越しくださった民間人の
麗しいご婦人であられたのである。・・・情けない!!
情けないぞ、元帥府幕僚!!
そんなこんなで、パーティが1時ではなく、フレーゲルの謀り事に
よって2時であることを南さんに告げていると、
もう御二方、美しい御婦人がいらした。ゲストの御三方には謝って、
しばらく銀ブラをして時間をつぶしてもらうことになった。
(本当に申し訳ありませんでした。(T_T))

☆さて、ぞくぞくと幕僚たちが大荷物で現れると、ワイナリーの
オーナーの奥さんが、前回、したくのためにあまりにトイレが大混雑
したのを覚えていらして、地下のワイン倉庫のとなりの部屋を貸して下さるという。
「たくさんハンガーも御用意しましたからね。どうぞ更衣室にお使い
下さいな。今回も楽しみにしてたんですよ、皆さんの仮装」
・・・微笑みながらおっしゃる奥さんはキモのすわった方だ。(爆)
ギンザのど真ん中で軍装パーティを快く(?)お引き受け下さったののだからな。
ともかく、地下2階の倉庫へ向かう。
階段を下りると狭くて、暗い上に頑丈なカギがかかっている。
・・・うう、営倉か!?もしやあのマッスルダルマな拷問係が潜んで
いないだろうな?なにしろ、フレーゲルの主催だからな。
オレのアタマにイヤな過去がよみがえる。
(・・・でもちょっと拷問係のコスプレする人いないかな?なんて
考えもあったりなかったり・・・。アスパラドリンクのあのガイジンが
理想なんだが・・・。爆)

☆しかし予想に反して、更衣室の部屋の中自体は、
まるで閣下の姉君の部屋のように、気品のある装飾と
・・・なぜか電気スタンドがずらりとならんでいる(ナゾ!?)
広い部屋だった。別の場所でメイクをすませた、のみ@ローゼさまが、
この更衣室にいらしたとき、嬉々として電気スタンドを物色しておられた。(汗)
いちおうこの更衣室は、御婦人方と、[お笑い元帥府]の幕僚で
性別メスと判断されたものだけが使用を許可された。
が、地毛が真っ赤なやさぐれキザ男のシアンファーや、
どう見ても凛々しい男性に見える正信オーベルシュタインが現れると
「ここは女性の更衣室です〜」という声があがっていた。(爆)
・・・ちょっと日記と言えども言いたくない、オレ的にははずかしい
事件もあったが・・・それは知る人ぞ知るということで。(激恥)
(・・・ロイエンタール覚えておけよ!・・・いや、すっぱり
きっぱり忘れてくれ。視界の暴力であっただろうから。(恥)
くそう!!・・・いつか必ずお前のシャワー撮影会だ・・・)

姉ローゼの天下はいつ来るのでしょうか・・・・。おそるべしB夫人。


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「最近、このオレンジ爆発頭がなじんできたんですよね」
などと言っている、相変わらずおかしなビッテン@うらんや、
「ヅカ銀ぽさをなくそうと思って」とますますアニキに磨きかかる
ひめこ@ルッツなど、支度が終わるともう誰が男で誰が女なのか
まったく分からないナゾ集団である。
近頃、ローエングラム侯もめっきり男めいてきておられ、
「最近、つくりこまなくてもさ〜、男になれちゃうんだよね〜〜」
となんとも頼もしい(?)御発言をなさっている。
オレとしては、それなら早く嫁をもらえと思うことしきりなのだが。
閣下は非常に高望みでおられるからな。(タメ息)
ヨメと言えば、正信オーベルシュタインに、世話女房よろしく
かいがいしくメイクをほどこす、コマ@フェルナー。
彼(?)のメイクで、オーベルシュタインのやつ、恐ろしいほど
顔色悪く、目の下のくまもなんだかリアルだ。(スゲエ)

☆さてさて、時間もほどよくなってきて、閣下の重いマントを
持ちつつ(今日はキルヒアイス上級大将が欠席だった。
グリューネワルト伯爵婦人に会える機会をつぶすとはバカな奴)
パーティ会場に足を踏み入れると、黒い軍服の帝国軍人に混じり
ドレスアップされた美しい御婦人方もたくさんおられた。(狂喜)
さすがにフェザーンの民間人もお呼びしているだけあって、
国際色豊かだ。振り袖もいれば、チャイナドレスもいる。
美しい御婦人たちの周辺はまばゆく、光が踊っているようだ。
オレは華やかなパーティへ来たのだという実感が初めてわいた。

なんてスバラシイ!!美しい御婦人バンザイ!!
ジーク・フロイライン!!

(ガンバ、君も悪いんだよ。オレの招待をすげなくするから。
今日は少しハメをはずさせてくれよな。)
心の中で謝りながら、自分の席を探す。席にはそれぞれの名が
ちゃんとドイツ語で記されていた。
・・・ミッターマイヤー・・・。
自分の席を見つけると・・・ゲローン。

なぜ、隣がロイエンタール、お前なんだ!?
もう一方の隣もルッツ、きさまなんだ!???
そして向かいがビッテンフェルトなんだああああ!?

こ、これはまさしくフレーゲルの陰謀だった!!
どう言う訳か、三個所に設けられた席のうち、オレたちの席は
元帥府幕僚で占められている・・・。(激爆死)
サ、サムイ、サムイぞおおおおおお!!
これはパーティでは無かったのか!?
一番上席に元帥閣下が御着席されて、このメンツではまるで作戦会議では無いか!?
むさくるしいヤロウ(いや実際には大半は女性なんだけれども)
とワインなんてどういうことなんだ!?

隣でロイエンタールも憮然としていた。
任務だとカッコイイことは言っていたものの、パーティ会場に
来てみれば、ひそかに付き合っているという人妻の愛人がしっかりいたでは無いか。
彼女には見覚えあるぞ、マンガの7巻60ページの女だな。
(なんてマニアックなコスプレなんだ、タエコ。でもそっくり)
しかし、彼女は、フレーゲルの陰謀によりロイエンタールの席から
まさしく対角上の一番遠くに席を設けられていた。
しかも、隣の席のフェルナーを口説きにかかってるぞ、あの御婦人。
・・・どうやら振られたようだな、ロイエンタール。
やけ酒はするなよ。卿は酔うとからみ酒だからな。
グチは、二人のときに聞いてやるさ。

フェザーンゲストの紅蘭クミエさん。ザルというより、ワク・・・・。


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一番の上席におられるカイエ元帥閣下も、御不満を爆発させておられた。
「なんだ!?この席は!?作戦会議か!?パワーランチじゃ
ないのだぞ〜〜!!姉上〜〜!!」
・・・やれやれシスコンであられるからなぁ。(呆)
そのグリューネワルト伯爵婦人も、フレーゲル男爵の陰謀に陥れられていらした。
向かいに体長2m、北海道でクマコス希望のオフレッサー上級大将、
妖怪歳とらない砂かけ(扇子振り回し?)ババ、ベーネミュンデ侯爵夫人、
そして、からみ酒男フレーゲル男爵である。(爆死)

・・・気の毒だ。激濃トリオである。
まるでタツノコプロの悪玉トリオのような濃さであった。(死)
その悪のふきだまりの凶悪な席で、どのような攻防戦が行われたか
それは、グリューネワルト伯爵婦人が、少々おこぼしになったグチで、想像がつくというもの。
(ああ、あののみ女を黙らせるツワモノがこの世にいたとは!!
アッパレと言うべきか、ミタ@ベーネミュンデ侯爵夫人!!
・・・しかしのみさんを扇子が壊れるまで叩くとは・・・グハッ)

☆主催はフレーゲル男爵であったが、やはり輪の中心にあらせられる
のは、ローエングラム侯ということで、閣下がカンパイの音頭。
「皆さん、よく集まってくれました。
ここにこれだけの人が集まったということそのものに意義の
あるパーティです」
・・・まさしくカイエ元帥閣下の言うとおり。
こんな濃ゆい人種がこれだけわらわらと集まって和やかにワインを
飲もうなんて、ある意味スゴイことだ。(大汗)

カイエ元帥「プロージット!」
全員「プロージット!!」

・・・高級シャンパンのワイングラスを割りはしなかっが、
やっぱりラグナロックの会議だったのか・・・コレは。
そんなデ・ジャブが頭を過ぎりつつ、オレは杯を干した。

シュザンナ様の天下は続く・・・・・


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さてカンパイが終わったところで、給仕のボーイたちが
ワインボトルを手に、各席にまわってきた。しかつめらしい
顔を装っているが、目が合うと笑う。ごくパンピーの給仕
たちだ。少しひきつって見えたのは、オレの気のせいか?
まあ、長い人生にはこんなオカシナ事もあるものさ。
[お笑い元帥府]に入隊してからというもの、オレも人生の
機微ってやつをを色々と味わってきたものだ。
がんばれ、若人!
最初に出たのは、白ワインだ。
オレは赤より白が好きだ。うまい白は後味がすっきりしていて
酸味が少ない。豊潤な味わいだが甘さは控えめだ。
安いワインならこうはいかない。ロゼが無難だ。
イタリアワインやフランスワインなら、安くてもロゼは
ゲロまずいってのは無いように思う。(ま、オレも酒ききで
無いのでオヤジの受け売りもあるがな。ちなみにオヤジは
酒ききで銘柄あてコンテストで毎年入賞しているのん兵衛だ)
だから白ワインでこれほどうまいと、会場のあちこちから感嘆があがった。
今日は9品目出るそうだが、期待できるというものだ。

☆とりあえず、最初のワインを皆が堪能すると、もう目の前の
生ハムに手を出そうとしてるヤツがいる。
・・・ビッテンフェルトだ。酒もそうだが、食い気もおおせいの
ヤツは、ローエングラム侯(閣下はみかけに似合わぬ大食漢で
あられるのだ。ハア・・・)がまだ何も食していらっしゃらない
うちから、我先に食べ物に手をのばしているのだ。バカモノ!
それでロイエンタールが、閣下から順にドイツのくるみパン
やバケットのはいったかごをまわすよう命じた。
ヤレヤレ、やっぱりこれはただの作戦会議を兼ねた昼食と
何ら変わらんでは無いか〜〜!!
無礼講のハズでは無かったのか!?あばれるぞ、オレは!!
しかし、麗しいゲストが座っていらっしゃる、後ろのテーブルからタメイキが聞こえる。
「本当に銀英伝だ〜。いい席だな〜〜」
全員軍服で座っている我々の席をはたから眺めると、
かなり「銀英伝」らしい。
・・・後で写真が出来上がると、全員軍服でワインをたしなむ
姿は絵としてはなんだかスゴイが・・・・。
断じてイイ席では無かったぞ。
ブリザードふきあれるサムイ野郎席に何の夢があろうか!?

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