MISSION IMPOSSIBLE(File.33333 イミテーションゴールド その3)

 

次の日。

俺はいつものように昼頃起きて、飯を食いながら報告書を書くことにした。←朝からおきて仕事をせぬか愚か者
この2日間は調査で早起きとかしてたから、超眠いぜ。

ついでにリビングにいる兄貴に、シュラとアフロディーテが出来ていることを話してやったが、あまり関心がなさそうだった。アフロディーテなんてどうでもいいということか?←安心したのであろう
それどころか、

『立って物を食うんじゃない!!』←その通り

と言われて殴られた。くそっ、いちいち殴るなよ!!

せっかく教えてやったのに・・・・。

俺は飯を食い終えて、報告書も書き終えたので、ジーサンに報告書を提出する事にした。

ジーサンのところに行くついでに、磨羯宮に寄ってみることにした。
ちゃんとミロのイチモツを、エクスカリバーでちょん切ってやったか確認しなくちゃな。

俺が訪ねると、シュラは鼻歌交じりで顔を出した。
どうやら、ミロ斬りも大成功だったらしい。

『ちょうどいいところに来たな、カノン。お前に頼みがあるんだが・・・・。』

頼み??

『それよりも、ミロを再起不能にしてくれたんだろうな?』

『あーー、すまん。ついつい、夢中になって忘れてたわ。あの小僧チョロイから、調子に乗ってギャンギャンに掘っちゃったからさ。あの後、カミュが天蠍宮に来てさ。大変だったんだよ。』

カミュが?ということは、また股間を凍らされたのか?

『それでな、カミュは午前中に俺に掘られて腰ガクガクだったわけだ。そんなカミュなんてチョロい、チョロい。まとめて二人一遍に掘ってやったよ。たかが20歳の小僧共に、この俺が負けるわけ無いだろう。ふっ。』←14歳の小僧に負けたがのぅ

はぁ・・・・大した自信だこと。

『でな、いい具合に事が運んでるから、このまま一気に行こうと思ってな。』

シュラは粒目を輝かせて力説した。

『でだ、お前に協力して欲しいんだ。カノンじゃないと出来ないことだからな。頼む!!』

『尻は貸さないからな。』

『違う、違う!!サガの服を持ってきてくれ。なるべく匂いのついてる奴な!!』

はぁ???なんだよそれ。兄貴の匂いつきって・・・・。兄貴の匂い嗅いで右手の訓練か!?←それはお前であろう

『ふっふっふっ、聞いて驚け。今日のターゲットはアイオロスだ!!』

俺は自分の耳を疑った。
アイオロス?こいつがアイオロスを憧れ?好き?なのは知っているが・・・・。
アイオロスを襲うのか!?いや、違うか・・・・、アイオロスに限定で、襲い受けって奴だな。

『アイオロスは、妙に野生の感が働くから、ただサガヅラを被ってベッドの中にいただけじゃ、偽者だと気づくと思うんだ。だから、サガと同じ石鹸、シャンプー諸々を使ってサガと同じ匂いになってみた。そして、最終小道具がサガの服だ!!!!!』

なるほどな・・・・。
兄貴と同じ匂いと言い張るシュラの首筋を嗅いでみたが、確かに家で使っているシャンプーや石鹸の香がした。
兄貴はあまり香水とかつけないからな。風呂の入りすぎで、いつも天然石鹸臭プンプンだ。←ほうほうサガの臭いをかいでおるのか?

俺は、またまた飲み代をおごらせる約束で、兄貴の服をパクってくることにした。

一旦双児宮に帰り、兄貴が書斎で仕事をしているのを確認し、洗濯置き場へと向かった。
洗濯籠を漁り、きちんと畳んである兄貴のズベズベ服を発見した。
これは昨日着ていた服だな。しかし、洗濯するんなら別に畳んでおく必要もないだろうに、相変わらず馬鹿がつくほどの几帳面だ。だからすぐに鬱になるんだ。←その通り

俺はついでに匂いを嗅いでみたが、兄貴の匂いがプンプンした。これならバッチリだな。←ほうほう、抜いたのか?

兄貴に見つからないように忍び足で双児宮を出て、磨羯宮に戻った。

そして、兄貴の服を渡すとシュラの目が輝いた。もちろん、服の匂いも確かめ、ニヤリと笑うと、兄貴のヅラを被って人馬宮に向かった。

お約束で、アイオロスは留守だった。
なんで、こう都合よく皆留守なんだ!?

『ふっ。俺はアイオロスのことは何でも知っているんだ。アイオロスは、いつもこの時間トレーニングをしているんだ。』

シュラは斜に構えて笑った。
別に鶏のことなんてどうでもいいけどな。
ってーか、一昨日のこの時間に、鶏が家に勝手に上がりこんでいたのは、俺の記憶違いか!?←毎日同じ修行とは限らぬであろう

シュラはまず、リビングのソファの背に兄貴の服を広げてかけた。
これは、家に帰ってから最初にリビングに入るであろうアイオロスを釣る餌らしい。

そして、寝室に入ると、またまた全裸になって自分の服をベッドの下にしまい、アイオロスのベッド中に潜り込む。

シュラの目は今まで以上に輝いていた。
しかし、どうせアイオロスが来ても、モジモジしちゃって何も出来ないだろうな。

っていうか、兄貴激LAVEのアイオロスじゃ、どう見てもそのヅラ頭はバレると思うけどな。肌の色も少し違うし、肩幅も微妙に違うぞ。←Love

しかも、あのソファの服は怪しすぎだ。兄貴が、人の家であんな所に服を脱いでかけておくはずが無い。しかも、裸でベッドに寝てるなんてメチャメチャ怪しすぎだってーーーの!!

俺はアイオロスが帰ってきた気配を感じて、天井裏に隠れる事にした。

『サガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!』

アイオロスの絶叫がリビングから聞こえた。そして、その雄たけびは段々と大きくなり、寝室へ近づいていった。
あのアホ男、思いっきり騙されてやがる。

そして俺は凄い光景を目にする事になった。

勢いよく寝室のドアが開いたと思うと、もちろんそこには兄貴の服を握ったアイオロスが立っていて、奴はベッドに寝ている兄貴(シュラ)の姿を見ただけで、飛んだのだ!

奴はドアの所から一気にジャンプをし、しかも空中でズボンとパンツを脱ぎながら、弧を描いてベッドにダイブした。

俺は、日本の『なんとか三世』というアニメを思い出した。
奴はまるでそのアニメの主人公のように飛びあがり、全裸になって、ベッドにダイブしたのだ。←器用であるのぅ

『サガァァァァァ!!!!』

アイオロスはベッドへと不時着したと同時に、兄貴の名前を呼びながらいきなり口付けをした。
しかも、ディープだ、ディープ!!
アイオロスはわざと音を立てながら、ベチャベチャとシュラの顔にキスをしていった。

『お前から来るなんてどうしたんだぁ??』

アイオロスは一旦口を放して一息つくと、シュラの頭と枕の下に手を入れて頭を少し持ち上げて、再びディープキスだ。
まじでキショイ。天井裏にいる俺にまで、唾液の交わる音が聞こえてくる。
俺は思わず吐き気を催した。

シュラはしばらく無抵抗でキスをされていた。
自分の空しさに気が付いたか!?それとも、もうモジモジか!?

だが、いきなりシュラがアイオロスの背中に手を回したと思うと、全体重をかけてアイオロスとキスをしたまま、ゴロリと寝返りを打った。
そして、アイオロスの上に乗ったまま、キスをしていた顔を下の方へと移動していった。

『ど、どうしたんだ、サガぁ?お前はそんなこと、しなくていいんだぞぉぉぉ!今日は大胆だなぁ。』

アイオロスはシュラに身体を舐められて、悶えながらニヤニヤとしていた。

って、今日は!?今日はってどういうことだよっ!!!!!
兄貴とアイオロスはいつもこういうことをしてるのか!?←その通り
げっ、マジでキショイぞ、キショイ、キショイ!!!←本当は羨ましいのであろう

だが、アイオロスの悶え声は直に悲鳴に変わった。
青ヅラ頭を抱いていたアイオロスの手に、ヅラだけが残ったからだ。
アイオロスはヅラを握り締め、目を瞬かせていた。

『サ、サガ!!髪の毛がぁぁぁぁ!!!』

おいおい、まだ兄貴の名前を呼ぶのかよ。いい加減、兄貴じゃないって気がつけ、鶏。←馬鹿じゃのぅ

『アイオロス。俺、気が付いたんです、アイオロスに掘られたいんじゃなくて、掘りたいってことを。アイオリアと寝て確信しました。というわけで頂きます。』

青いヅラを握り締めポカーンとしているアイオロスの両足を掴むと、自分の肩に乗せ始めた。

『うおぉぉぉぉ、待て、シュラ。お前、何を考えているんだ!!!』

『大丈夫ですよ、アイオロス。痛くないようにたっぷりオイルは塗ってありますから♪』

『この野郎、ふざけるな。俺の子分のくせに!!』

本気で怒っているのか、アイオロスは持ち上げられた両足に小宇宙を込めてシュラの首を締め上げた。

『うぐっ・・・・あ、甘い!!』

シュラは短く叫ぶと、片手でアイオロスの剥き出しになった股間をいきなり掴んだ。

素手で奴の股間をつかんだ。そして、な、なんとそのまましごき始めたのだ。
その途端、アイオロスは脱力したらしい。アイオロスは腰をビクリと跳ね上げさせ、締め上げていた足を緩めたようだ。←チョロいのぅ

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』

そして、その隙をついてシュラはアイオロスの腰を掴むと、そのまま・・・・・、
なんと、やっぱり、奴の尻に挿したのだ。

俺は目が点になった。
シュラは掘られたいんじゃなくて、掘りたかったのか?
っていうか、今まで散々ホモの調査をさせられたが、統計的に見ても、掘りたい男は、ムウ、シャカ、アフロディーテ、兄貴とかだろ?
アイオロスなんていうのは、かなりの物好きなんじゃねぇのか!?←なかなか締まりが良くて悪くはないぞ

アイオロスは青ヅラを握り締めたまま、手足をバタバタと暴れさせていたが、その度に股間をシュラに捕まれて、脱力していた。

『いつでも掘り返しに来てくださいね。俺、待ってますから♪』

『ぐおぉぉぉ、やめろぉぉぉっ!!!』

シュラは腰を動かしながら、爽やかに言ったが、アイオロスの雄たけびが人馬宮に響き渡ったり、かき消された。

俺は、兄貴の服をとりに帰ったときについでに持ってきたうつるんですで、アイオロスの醜態、浮気現場を天井裏から激写し、人馬宮を後にした。

これを現像にだして、アイオロスを脅して、兄貴に浮気現場の証拠写真でも見せてやるか!!

この3日間、ホモばかり見てきた俺は、シュラの家からエロビデオをパクって、目の保養をすることにし、磨羯宮によってから家に帰ることにした。←窃盗は犯罪である

 

報告:シュラの12人斬りは大成功。兄貴は男にモテモテ、変態野郎!!

アイオロスは股間の修行が足りぬようじゃのぅ。サガにでも舐めてもらって最特訓であるな。
証拠写真は提出するように。

教皇 シオン


End