MISSION IMPOSSIBLE(File.44444 幸せの青い鳥その1)

 

俺が朝起きたら、兄貴がいなかったので、白羊宮で昼食をとることにした。←サガの監視はどうした?

しかし、白羊宮に行ったら、まだ昼食ではないとムウに言われ、俺は冷蔵庫の中に入っているプリンを食べていると、イヤなやつらがやってきた。←白羊宮は食堂ではない、自炊せぬか馬鹿者

フェニックスとアンドロメダの馬鹿兄弟だ。俺のコーヒーをいれていた貴鬼は、途中でほっぽりだして、アンドロメダに駆け寄った。
んな女々しい奴はどうでもいいから、先に俺のコーヒーをいれろ!

『瞬!どうしたの!!』

『ムウにお願いがあるんだ。』

俺と目が合ったアンドロメダは、日本人独特の頭を下げる挨拶をした。

『こんにちはサガ。』

だーーーかーーらーーー!俺はカノンだ!

『瞬、こっちは頭の悪い方のオジサンだよ。』

おい、貴鬼!俺はかっこいいほうのオジサンだろ!

『あ、カノンの方なんだね。』

ゴラ!アンドロメダ!頭の悪い方で納得するな!

貴鬼はアンドロメダとフェニックスにコーヒーを出すと、台所にいるムウを呼んだ。

俺のコーヒーはどうしたクソガキ!!←自分でいれぬか

 

『おや、一輝、瞬、いらっしゃい。』

ムウは台所から出てくると、スカした笑いを浮かべた。←可愛いではないか

瞬は席を立つとムウに頭を下げて事情を説明した。訓練してたら、ペガサスに聖衣のヘッドをぶち壊されたらしい。←訓練で聖衣を壊すでない

あーあ、羊にネチネチ言われるぞ、ざまーみろ!

しかし、ムウはスカして笑うと

『青銅聖衣は弱いですから、仕方ありませんね。』

と、アンドロメダの聖衣箱を受け取った。

いつもなら、ちょっと聖衣に傷つけただけで

『貴方は聖衣を何だと思っているのですか?』とか、
『貴方の代わりはいても、聖衣の代わりはないんですよ。』とか、
『こんな男に着られるとは、聖衣が可哀想に。』とか、
ネチネチグチグチ言うくせに、これは差別か!?←区別であろう。ムウは子供が好きじゃからのぅ

『一輝は何しに来たの?』

さっきから偉そうにふんぞり返って座りながらコーヒーを飲んでいるフェニックスに貴鬼が聞いた。

『聖域は危険だから、ついてきてもらったんだよ。』←情けないのぅ

ケーーーぺっぺっぺっ!アンドロメダは相変わらず惰弱でヘドがでる!←サガがいなければ何もできないお前も同じである

『でも、瞬は強いから平気じゃないかなぁ。』

貴鬼がかしげてそう言うと、アンドロメダが言うとおり、危険な物体が袈裟をなびかせて走ってきた。
もっともこの場合、危険なのはフェニックスだろうが。

『おや、やはりきましたね。』

ムウは光速で白羊宮に飛び込んできたシャカをみて陰湿に笑った。

今日もまた変な体位で千日戦争か?←よいのぅ♪

シャカはムウを無視して、ドカドカとフェニックスに詰め寄った。そしてフェニックスの腕を掴んだ。

あーーあ、ご愁傷様。

しかし、ムウがシャカの手をピシャリと叩いて、フェニックスとの間に割って入った。
え?ムウもフェニックスRAVE?←LOVE

『ムウ、そこをどくのだ!!』

『一輝は私の客です。白羊宮で貴方の好き勝手にはさせませんよ。』

ムウとシャカは二人とも唇を吊り上げ、にらみ合った。正確にはシャカは目を閉じているから違うが・・・。

『聖衣に修復に来た聖闘士が、貴方に拉致されたとあっては、私の名に傷がつきます。手をひきなさい。』←その通り

聖衣を直しに来たのはアンドロメダだろう。

『大人しく処女宮で一輝が来るのを待っていたらどうですか?。もっとも、あんな所に単身乗り込む馬鹿がいるとは思えませんがね。』←余は乗り込むぞ

ムウがそういうと、おシャカさまは眉毛と頬を引きつらせた。

『一輝!くるのだ!』

来るわけないじゃん、おシャカさま。←その通り

案の定フェニックは、椅子に座ったままズリズリと後退した。やっぱり恐いらしい。←器用じゃのぅ。尻の穴に危険を感じたのであろう

『おやぁ、一輝は嫌がっているようですねぇ。さっさと処女宮に帰りなさい。』

ムウはシャカを鼻で笑うと、シャカは更に眉をひきつらせた。

『一輝!くるのだ!!』

更にでかい声でシャカは言った。だから、くるわけねーじゃん。←その通り

フェニックスは尻を椅子につけたまま、またまたズリズリと後退した。

『シャカは嫌われていますねぇ。』

ムウは再びシャカを鼻で笑った。あーあ、おシャカさまの目が開くのも時間の問題だな。


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