MISSION IMPOSSIBLE(File.77777 カシミア100%)

 

『サガのおまけよ。最近気になることがあるのじゃ。山羊はいつから、あんなに毛深くなったのかのぅ?余の記憶では、ツルツルだったはずなのじゃが。もったいないのぅ。調べてまいれ。』

俺はまたまたジーサンに命令された。

またシュラかよ。やっぱりジーサンはシュラ激RAVEなんだ。絶対にそうだ!!←Love。余はムウLoveである

っていうか、そんなこと本人を呼び出して、直接聞けや、ごらぁ!

俺は仕方なく磨羯宮に行くことにした。

磨羯宮に行った俺は、リビングに通され、コーヒーをもらった。さっさと、このくだらない調査を終えて、家に帰ろう。俺は、さっそく本題を切り出した。

『あのさ、お前に聞きたいことがあるんだけど。』

『ん?そうか、お前もやっとその気になったのか。ヤってほしいのなら、そう素直に言え。』

シュラはいきなり立ち上がると、皮のパンツのジッパーをおろした。しかも、またまたノーパンだ。

っていうか、誰がそんなこと言ったんだよ。俺は、ただ聞きたいことがあると言っただけだ。←下半身でしか物事を考えられぬのであろう

俺は思わず身の危険を感じ、磨羯宮に行くときは常備している女神像を、尻のポケットから取り出した。

が、ない!

しまった。忘れてきた・・・・・、俺としたことが、一生の不覚だ。←いつも不覚であろうに

俺は股間を出して、舌なめずりをして近寄ってくるシュラを止めた。

『待て、待て、待て!!俺は、聞きたいことがあると言ったんだ。』

『だから、ヤってからなんでも聞いてやる。そんなに脅えることもないだろう。いつもサガにヤられているくせに、初めてぶったりして、俺を誘っているのか?』

だから、一体てめぇの耳はどういう耳をしているんだ。

っていうか、兄貴にいつもヤられているってどういうことだよ。俺の尻は出す専門だ!ふざけるな!!←ほうほう、ではサガを掘っておるのか

あー、やばい。まじで犯される!!

俺はわざとコーヒーを床にぶちまけて、慌てて1階の女神像の前に逃げ込んで、ようやく絶倫山羊の暴走を食い止めた。
こいつ、なんでこんなにいつも発情してるんだ!?
本当は女も男もいないんだろが、寂しい奴め!!←ではお前が相手をしてやれ

俺は女神像の前で、シュラに俺を襲わないことを誓わせると、ようやく本題に入った。

『でだな、お前、いつから胸毛が生えたんだ?』

『はぁっ!?』

俺の質問にシュラの目が粒になった。
そりゃ、そうだよな。いきなりそんなことを聞かれても、普通はそうだよな。

『俺の胸毛が知りたいのか!?』

だが、シュラは一瞬だけあっけにとられただけで、すぐにニヤリと笑った。そして、今度は、紫のテカテカシャツの前ボタンを全部はずして、俺に胸毛を見せやがった。

いちいち見せるな、ごらぁ!
もともと、シャツの第2ボタンまでいつも外して胸毛をちらつかせているくせに、なんで全部見せる必要がある!!

『で、いつ生えたんだ?』

『そうか、そんなに知りたいなら教えてやろう。12歳だ!ちょっと待っていろ!!』

シュラはそう言って、光速で私室に戻ると、手に何かを持って戻ってきた。
そして、シュラが持ってきたものはアルバムだった。

俺の胸毛成長記録(はーと)

アルバムの表紙に書かれた汚い字を見て、俺は絶句した。なんなんだよ、これ。

『まぁ、見てくれ。』

俺はこれも調査の為と思い、仕方なくアルバムを開いた。

1ページ目は、

オレ12歳 胸毛1本 これで大人の仲間入り。

と横にかかれた、シュラの上半身裸で嬉しそうに笑っている写真だ。

『これな、まじで嬉しかったんだ。胸毛っていったら、大人の仲間入りだろう。ある日さ、風呂に入って、この胸の真ん中にチロッと一本糸くずがついてたんだ。そしたら、それが胸毛でな!!』

シュラは粒目を輝かせて、語り始めた。
うっ、もしかして、このパターンは・・・・・。
俺はまた、シュラの長話を延々と聞かせれるのか!?

『思わず嬉しくて、風呂から飛び出して巨蟹宮に駆け込んだんだ。』

巨蟹宮!?

『でな、デスマスクに自慢してやったんだ。そしたら、あいつピッピッ言いながら、悔しがってさ!!俺のほうが、胸毛が生えたの早かったんだ。あの時は本当に気分がよかったな!!』

っていうことは、風呂から飛び出して、磨羯宮から巨蟹宮まで全裸ってことか!?←ほうほう、それはよい眺めであったであろうな

『で、悔しがるデスマスクに、撮らせた写真がこれなんだ。初胸毛記念!!』

馬鹿かこいつは。←馬鹿である

『でな、これが俺、13歳の時。さっきよりも胸毛が増えているだろう。』

ページをめくると、今後は

オレ13歳 デスマスクにも胸毛が生える!!

と横にかかれて、今度はデスマスクとシュラが上半身裸で爽やかに笑っていた。

ということは、これを撮ったのは大方アフロディーテだろう。

シュラは頼みもしないのに、パラパラとページをめくって、俺にことこまかく胸毛の成長を説明してくれた。

『でな、これを見ろ!!これが俺の人生最大の思い出の日だ!!』←人生最大の思い出は青銅聖闘士に負けたことではないのかのぅ

そう言って、見せられたページには、

俺19歳 ついに胸毛と陰毛が繋がる!!ギャランドゥは男の証!!

と横に書かれて、鼻の穴を膨らませ自慢気に笑っている、上半身裸のシュラの写真だった。

しかもその写真は、シュラの下半身ギリギリのところまで写っていて、最悪だった。

『あのさ、これって全裸?』

『当たり前だろう。アフロディーテに撮ってもらったんだ。俺に見せてはいけない物はない!!』

大威張りで、シュラは自慢したが、何の自慢にもなってない。

俺は調査終了と思い、シュラにこのアルバムを借りる事にした。

『なんだ、俺の写真が欲しいのか?夜のおかずにするのか、カノン。』←ほうほう

はぁ?

『だったら、写真でなくて本物が可愛がってやるぞ。』

『ごらぁ!!襲わねぇって約束だろうがっ!!』

『合意の上なら大丈夫だろう?』

『だれも合意なんてしてねぇって。俺は、お前の胸毛成長記録をちょっと借りたいだけだ。』

ったく、こいつの頭の中はヤることでいっぱいなのか!?

『そうか、お前は俺の胸毛が羨ましいんだな。お前のはチョロっとしか生えてない、チョロ胸毛だもんな。』

はぁぁぁ??俺の胸毛は少ないが、別に俺は胸毛が生えてなくても、かっこいいからいいんだ。胸毛しかアピールする所がないお前が哀れだぜ!!

『別に俺の胸毛はどうでもいいんだ。ちょっとな、お前の胸毛のことが知りたいっていう、男がいるんだ。』

『そうか、そうか。俺に惚れた白銀聖闘士か、海闘士でもいるのか。だったら、好きなだけ持っていけ!!』

『なんだ、焼き増ししてくれるのか?』

『そんなもの必要はない。』

シュラはアルバムを俺から奪うと、写真の入ったページから、そのページとまったく同じ写真を取り出した。

『ふっ、好きなだけもっていくがいい。ついでに、俺のサインと携帯の番号を裏に書いておいてやる。その、俺のことを知りたがっているという奴に、いつでも電話してくれと伝えてくれ。』

なにを勘違いしているのか、シュラは写真の裏に自分のサインと、携帯の番号を書いて俺にくれた。

『あっ、お前の分もやる。それから、サガの分もやる。』

そういって、また同じ写真を取り出した。

もしかして、いつでも誰にでも配れるように、焼き増し済みなのか?←そのようであるのぅ

俺が尋ねると、シュラは、

『そんなの当然だろう。俺の写真を欲しがるやつは山ほどいるからな。ふっ!』

と、自慢気に答えた。

やっぱりシュラはアホだ。俺は、とりあえず全ての写真を計3枚ずつ貰って、調査を終えた。

 

報告:シュラの胸毛は12歳から。ちなみに、ギャランドゥになったのは19歳。
シュラに電話してやってください!!。

提出物:シュラの胸毛成長記録の写真3枚づつ。

白人は一瞬にして可愛い頃が過ぎてしまうのぅ。
大儀であった。

教皇 シオン

 


End