にぃちゃんといっしょ(兄ちゃんとシオンさま その2)

 

アフロディーテ「(このクソガニ!!覚えてろよっ!!)」

デスマスク「(すまん、アフロディーテ!!)」

アフロディーテ「(許すか!、この馬鹿!!)」

デスマスク「(エルメスの新作買ってやるから。)」

アフロディーテ「(グッチの新作も。)」

デスマスク「(分かった、分かった!!)」

アフロディーテ「教皇さまぁぁぁぁ。どうぞ、一献♪」

シオン「ほうほう、魚よ気がきくのぅ。」

なで。

アフロディーテ「ぎゃーーーーーーーー!!!」

シオン「きゃんきゃんとうるさいのぅ。尻を撫でたくらいで、悲鳴をあげるでない。のぅ、水瓶よ。」

カミュ「・・・・・・・・、きょ、教皇。おやめください。」

シオン「ほうほう、水瓶も尻は嫌ともうすか?、では、前を触ってやろうかのぅ。」

カミュ「(サガ、助けてください・・・・。)」

サガ「(すまん。それは無理だ!)」

アフロディーテ「(いやーーーーー、エルメスもグッチもいらないから、席替えてぇぇ、デッちゃん!!)」

デスマスク「(・・・・・・、我慢しろ!!)」

アフロディーテ「(いやーーーーーーーーーーーーーーーっ!!助けてぇぇぇぇ!!)」

皆、カミュとアフロディーテの心の叫び声を無視し、目の前のグラスを黙って見つめるばかりである。

シオン「ほう。静かな宴会じゃのぅ。お前達、余に遠慮することはないのだぞ。いつも通り、騒ぐが良い。」

それは無理!!

誰もが思ったのは言うまでもない。

シオン「どうしたのじゃ??余に気を使うことなどないのじゃぞ。」

だから、それは無理!!

誰もが思ったのは言うまでもない。

シオン「しかたないのぅ。今宵はのぅ、無礼講じゃ!!」

アイオロス「ぶ、ぶれいこう??」

全員が、床のグラスから顔を上げてシオンを見つめた。

シオン「そうじゃ、無礼講じゃ。」

シュラ「無礼講というと、あきらかにヅラだろうという部長のヅラを取って、ペチペチと叩いても怒られない、あの無礼講ですか?、教皇。」

シオン「そうじゃ、その無礼講じゃ。」

デスマスク「では、お気に入りのOLにお触りしても怒られない、あの無礼講っすか!?、教皇。」

シオン「そうじゃ、その無礼講じゃ!!」

ミロ「お局OLに結婚はまだかと聞いても怒られない、あの無礼講っすか!?。教皇。」

カノン「酒の勢いで、フルチンになっても怒られない無礼講っすか?、教皇??」

シオン「そうじゃ、その無礼講じゃ!!」

カノン「やったな、兄貴!!」

サガ「はぁぁ???」

皆、無礼講という魔法の言葉に酔いしれはじめた。

デスマスク「やっほぅ!!無礼講だ、無礼講!!!じゃん、じゃん飲むぞぉ!!!」

アフロディーテ「いやーーーーーーーーー、助けてぇぇぇ。」

カミュ「酒の勢いで、全裸になった教皇に襲われる・・・・・。」

シュラ「無礼講っすよ、アイオロス。さぁ、飲んで、飲んで。」

ミロ「ひゃっほぅ!!無礼講だぞ、アイオリアァ!!」

アイオリア「なんか、こういうのも楽しいな。」

アルデバラン「無礼講、いい響きっすね。」

シオン「ほうほう、元気があって、よいのぅ。」

サガ「お前達、落ち着くのだ。騙されるな!!」

アイオロス「無礼講だぞ、サガぁ。ジーサンのことは気にするなよぉ。」

皆、無礼講という言葉にすっかり騙され、小躍りしながらガンガンと酒を飲み始めた。

が、アフロディーテとカミュだけは血の涙を流していた。

シオン「よいのぅ〜〜〜〜。」

と、なでなでとアフロディーテの尻をなでるシオン。

アフロディーテ「いやややぁ、犯されるぅ。」

シオン「いくらなんでも、いきなりは襲わぬぞ。」

アフロディーテ「いやぁ、触らないで下さい。」

シオン「何を怯えておるのじゃ、魚よ。のぅ、水瓶。」

カミュ「びくっ!!」

シオン「お前達、そのように怯えぬでも、余が可愛がってやるぞ。」

アフロディーテ「ぎゃーーーー、やめてください、教皇。私はムウと違って、教皇とは無理です。」

シオン「は?」

カミュ「そうです、私も人間です。教皇のお相手は出来ません!!」

シオン「何をいうておるのじゃ?」

アフロディーテ「だって、教皇は妖怪ではないですか。私に相手は無理です!」

シオン「何を言うておる、余もお前達と同じ、人間であるぞ。」

アイオロス「またまたまたぁ、妖怪のくせに何を言ってるんですか、教皇。」

デスマスク「そうっすよ。教皇は妖怪。これ、聖域の一般常識っすよ!」

サガ「やめないか、お前達!!」

シュラ「何を言ってるんですか、サガ。今日は無礼講ですよ、無礼講!!」

シオン「馬鹿を申す出ない。余は人間じゃぞ。」

デスマスク「またまたぁ、股間が九本もあるのは妖怪っすよ!!」

シオン「きゅ、九本??」

アルデバラン「聖域では、そういう噂があるんです、教皇。」

シオン「余のは1本しかないわ、この馬鹿者!!」

シュラ「またまたまたぁ、普段は隠しているんでしょう、教皇。」

アフロディーテ「そうです、教皇。教皇の股間は機械仕掛けでうねるとか・・・。」

シオン「は?」

カミュ「自由自在に伸びるとか・・・。」

ミロ「尻から入って、口に抜けるとか・・・。」

カノン「触手がはえてる、とかもあるよな。」

シオン「何をいうておる。サガ、アイオロスよ、余の身体は普通であろう?」

アイオロス「はぁ、でも、普段は隠しているっていう、もっぱらの噂っすよ。」

シオンに無理矢理犯されたことのある、サガ、ミロ、シュラ、アイオリア、アフロディーテ、カミュはうんうんと頷いた。

シオン「何を言うておる!、そのような物、隠せるはずがなかろう!」

アイオロス「だから妖怪なんでしょう、教皇。」

シュラ「だから、ムウはいつもあんなに怯えてるんじゃないんですか?、教皇。」

そうだ、そうだ、と皆が頷いた。

シオン「馬鹿を申すでない。余は人間であるぞ。ムウとて、怯えてはおらぬ。」

アイオロス「だったら、ムウ本人に聞いてみましょう、教皇。」

そうだ、そうだ、と皆が頷いた。

シオン「よかろう。(ムウ、今すぐ余の元に来るのじゃ。)」

言うが早いか、額に汗を浮かべムウが、貴鬼を連れて白羊宮から駆けつけた。


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