★にぃちゃんといっしょ(兄ちゃんとシオンさま その2)
アフロディーテ「(このクソガニ!!覚えてろよっ!!)」
デスマスク「(すまん、アフロディーテ!!)」
アフロディーテ「(許すか!、この馬鹿!!)」
デスマスク「(エルメスの新作買ってやるから。)」
アフロディーテ「(グッチの新作も。)」
デスマスク「(分かった、分かった!!)」
アフロディーテ「教皇さまぁぁぁぁ。どうぞ、一献♪」
シオン「ほうほう、魚よ気がきくのぅ。」
なで。
アフロディーテ「ぎゃーーーーーーーー!!!」
シオン「きゃんきゃんとうるさいのぅ。尻を撫でたくらいで、悲鳴をあげるでない。のぅ、水瓶よ。」
カミュ「・・・・・・・・、きょ、教皇。おやめください。」
シオン「ほうほう、水瓶も尻は嫌ともうすか?、では、前を触ってやろうかのぅ。」
カミュ「(サガ、助けてください・・・・。)」
サガ「(すまん。それは無理だ!)」
アフロディーテ「(いやーーーーー、エルメスもグッチもいらないから、席替えてぇぇ、デッちゃん!!)」
デスマスク「(・・・・・・、我慢しろ!!)」
アフロディーテ「(いやーーーーーーーーーーーーーーーっ!!助けてぇぇぇぇ!!)」
皆、カミュとアフロディーテの心の叫び声を無視し、目の前のグラスを黙って見つめるばかりである。
シオン「ほう。静かな宴会じゃのぅ。お前達、余に遠慮することはないのだぞ。いつも通り、騒ぐが良い。」
それは無理!!
誰もが思ったのは言うまでもない。
シオン「どうしたのじゃ??余に気を使うことなどないのじゃぞ。」
だから、それは無理!!
誰もが思ったのは言うまでもない。
シオン「しかたないのぅ。今宵はのぅ、無礼講じゃ!!」
アイオロス「ぶ、ぶれいこう??」
全員が、床のグラスから顔を上げてシオンを見つめた。
シオン「そうじゃ、無礼講じゃ。」
シュラ「無礼講というと、あきらかにヅラだろうという部長のヅラを取って、ペチペチと叩いても怒られない、あの無礼講ですか?、教皇。」
シオン「そうじゃ、その無礼講じゃ。」
デスマスク「では、お気に入りのOLにお触りしても怒られない、あの無礼講っすか!?、教皇。」
シオン「そうじゃ、その無礼講じゃ!!」
ミロ「お局OLに結婚はまだかと聞いても怒られない、あの無礼講っすか!?。教皇。」
カノン「酒の勢いで、フルチンになっても怒られない無礼講っすか?、教皇??」
シオン「そうじゃ、その無礼講じゃ!!」
カノン「やったな、兄貴!!」
サガ「はぁぁ???」
皆、無礼講という魔法の言葉に酔いしれはじめた。
デスマスク「やっほぅ!!無礼講だ、無礼講!!!じゃん、じゃん飲むぞぉ!!!」
アフロディーテ「いやーーーーーーーーー、助けてぇぇぇ。」
カミュ「酒の勢いで、全裸になった教皇に襲われる・・・・・。」
シュラ「無礼講っすよ、アイオロス。さぁ、飲んで、飲んで。」
ミロ「ひゃっほぅ!!無礼講だぞ、アイオリアァ!!」
アイオリア「なんか、こういうのも楽しいな。」
アルデバラン「無礼講、いい響きっすね。」
シオン「ほうほう、元気があって、よいのぅ。」
サガ「お前達、落ち着くのだ。騙されるな!!」
アイオロス「無礼講だぞ、サガぁ。ジーサンのことは気にするなよぉ。」
皆、無礼講という言葉にすっかり騙され、小躍りしながらガンガンと酒を飲み始めた。
が、アフロディーテとカミュだけは血の涙を流していた。
シオン「よいのぅ〜〜〜〜。」
と、なでなでとアフロディーテの尻をなでるシオン。
アフロディーテ「いやややぁ、犯されるぅ。」
シオン「いくらなんでも、いきなりは襲わぬぞ。」
アフロディーテ「いやぁ、触らないで下さい。」
シオン「何を怯えておるのじゃ、魚よ。のぅ、水瓶。」
カミュ「びくっ!!」
シオン「お前達、そのように怯えぬでも、余が可愛がってやるぞ。」
アフロディーテ「ぎゃーーーー、やめてください、教皇。私はムウと違って、教皇とは無理です。」
シオン「は?」
カミュ「そうです、私も人間です。教皇のお相手は出来ません!!」
シオン「何をいうておるのじゃ?」
アフロディーテ「だって、教皇は妖怪ではないですか。私に相手は無理です!」
シオン「何を言うておる、余もお前達と同じ、人間であるぞ。」
アイオロス「またまたまたぁ、妖怪のくせに何を言ってるんですか、教皇。」
デスマスク「そうっすよ。教皇は妖怪。これ、聖域の一般常識っすよ!」
サガ「やめないか、お前達!!」
シュラ「何を言ってるんですか、サガ。今日は無礼講ですよ、無礼講!!」
シオン「馬鹿を申す出ない。余は人間じゃぞ。」
デスマスク「またまたぁ、股間が九本もあるのは妖怪っすよ!!」
シオン「きゅ、九本??」
アルデバラン「聖域では、そういう噂があるんです、教皇。」
シオン「余のは1本しかないわ、この馬鹿者!!」
シュラ「またまたまたぁ、普段は隠しているんでしょう、教皇。」
アフロディーテ「そうです、教皇。教皇の股間は機械仕掛けでうねるとか・・・。」
シオン「は?」
カミュ「自由自在に伸びるとか・・・。」
ミロ「尻から入って、口に抜けるとか・・・。」
カノン「触手がはえてる、とかもあるよな。」
シオン「何をいうておる。サガ、アイオロスよ、余の身体は普通であろう?」
アイオロス「はぁ、でも、普段は隠しているっていう、もっぱらの噂っすよ。」
シオンに無理矢理犯されたことのある、サガ、ミロ、シュラ、アイオリア、アフロディーテ、カミュはうんうんと頷いた。
シオン「何を言うておる!、そのような物、隠せるはずがなかろう!」
アイオロス「だから妖怪なんでしょう、教皇。」
シュラ「だから、ムウはいつもあんなに怯えてるんじゃないんですか?、教皇。」
そうだ、そうだ、と皆が頷いた。
シオン「馬鹿を申すでない。余は人間であるぞ。ムウとて、怯えてはおらぬ。」
アイオロス「だったら、ムウ本人に聞いてみましょう、教皇。」
そうだ、そうだ、と皆が頷いた。
シオン「よかろう。(ムウ、今すぐ余の元に来るのじゃ。)」
言うが早いか、額に汗を浮かべムウが、貴鬼を連れて白羊宮から駆けつけた。