ミロたんといっしょ(ミロたんと男のダンディズム その2)

 

磨羯宮

 シュラは、いつもの素肌に赤いガウンで新聞を読んでいた。

シュラ「なんだ小僧。」

ミロ「シュラ、胸見せて。」

シュラ「はっ?」

ミロ「いいから、胸見せろって言ってるんだ、ごらぁ」

 ミロはシュラから新聞を取り上げた。ミロがシュラの胸をはだけるまでもなく、ガウンの胸元から髪の毛の色と同じ立派な胸毛が見えている。

ミロ「すげぇ〜〜〜〜〜〜!!これ、どこまであんの?」

シュラ「はぁ?これぇ??」

ミロ「そう、胸毛。」

シュラ「お前、胸毛が見たいのか。ほらっ。」

 シュラは、ミロの前で赤いガウンの胸元を命一杯広げた。
シュラの胸には、やはり毛髪と同じ色の胸毛に覆われている。そして、その胸毛は鳩尾にあつまり、腹筋の真中に一筋のラインを描いている。

ミロ「ねぇ、これってどこまで続いてるの??」

シュラ「見たいか?」

ミロ「見たいぞ!」

シュラ「どーーーしても、見たいか!」

ミロ「見たい!みたい!」

シュラ「そうか、ならば見せてやろう!!どうだ!」

 シュラは、ガウンの紐を解き、ガウンを両手で広げた。もちろん、下は全裸である。

ミロ「うわっ、すっげぇーーーーー。ギャランドゥだぁ。かっこいぃぃぃぃ。」

 ミロは全裸のシュラを見て、目を輝かせた。

シュラ「くくっ。そうか、そんなに俺のモノが凄いか、ミロ。」

ミロ「あぁ、すげぇーよ。まじで、かっこいい!!」

シュラ「そうか、そうか。じゃ、早速、ヤるか!!」

ミロ「ばっか。ちっげーよ。お前の胸毛がかっこいいんだよ。ところで、これって、何処から見えていい毛で、どこからが見えちゃいけない毛?」

 ミロは、シュラの下半身の毛と胸毛から腹部にまで伸びた、毛に境目がない胸毛をしげしげと見ながら聞いた。

シュラ「ふっ、俺に見えちゃいけない毛などない!!」

ミロ「おぉ、やっぱりかっこいいな、お前。」

シュラ「そうだろ!そうだろう!ところでお前、俺にもお前の胸毛を見せてみろ。鑑定してやる!」

 ミロはシュラに不意をつかれ、Tシャツをめくられた。

シュラ「ふっ、やっぱりヤろう。ミロ」

ミロ「だから、ヤらねーって言ってんだろうが。人の裸見て、興奮してんじゃねーぞ!この万年発情山羊!」

シュラ「ちっ、ヤる気がねーなら、とっとと出ていけ、このチョロ胸毛!!」

ミロ「ちょ・・・・・・・ちょろ胸毛ぇ???シュラの馬鹿ぁ〜〜。」

シュラ「馬鹿に馬鹿などと言われたくないわっ。チョロ胸毛!」

ミロ「うっ・・・・うわーーーーーん。」

ミロは走って磨羯宮を後にした。

 

人馬宮

 ミロは、朝の走りこみから帰ってきたアイオリアを見つけた。アイオリアは、Tシャツを脱いで、タオルでその汗をぬぐっている。

ミロ「おい、アイオリア。兄貴はどうした?」

アイオリア「兄さんなら、今戻ってくるが、どうしたんだ?」

ミロ「まぁ、お前でもいいや。そのタオル邪魔!」

アイオリア「いきなり、何をする。タオルを返せ!」

ミロ「うおぉ〜〜〜、すげぇ。獅子の鬣がある・・・・。」

アイオリア「はっ??」

ミロ「ちょっと腕とかも見せて。」

 ミロはアイオリアの腕を掴むとしげしげと見つめた。アイオリアの腕も胸と同様に、栗毛色に覆われている。

ミロ「全身、レオだな・・・・・・。かっこいいぜ、アイオリア。」

アイオリア「そっ・・・・・そうか?」

ミロ「おう、ありがとうな。それじゃ!」

アイオリア「ミロ、兄さんのは見ていかなくていいのか?」

ミロ「あぁ?兄貴もお前と同じ、全身レオだろう?同じなら見なくてもいい。」

アイオリア「違うぞ、ミロ。兄さんのはもっと凄いんだ!」

ミロ「なに?それは本当か?もっと毛深いのか?」

アイオロス「どうした、ミロ。私に何か用か?」

ミロ「おぉ、調度いいところに帰ってきたな。」

アイオリア「兄さん。ミロが兄さんの素晴らしい筋肉が見たいって。見せてやってくれないか?」

ミロ「おい、アイオリア、それはちょっと違うぞ。まぁ、いいか・・・・。」

アイオロス「そうか、ミロ。いいか筋肉というのはだな・・・・・・・。」

ミロ「筋肉の講釈なんていいから、とっとと見せろ!」

ミロはアイオロスのシャツを無理やり引っぺがした。

ミロ「なにこれ・・・・・・?」

アイオロス「どうしたんだ、ミロ?」

ミロ「なんでツルツルなの??」

アイオロス「はっ?」

ミロ「アイオリアは、胸も腕も毛がボーボーだったぞ。なんで、アイオロスは毛一本生えてないんだ??」

アイオロス「そういえば、そうだな。そんなこと考えたこともなかったが・・・・・。私は、15才で死んでしまったから、そのままなのかもしれないな。」

ミロ「そういうものなのか??」

アイオリア「兄さん、俺が15の時にはも胸も腕も生え始めたよ。」

アイオロス「そうか。人間の体は不思議だなぁー。」

ミロ「なんか、お前の体、ホモくさいぞ・・・・・。」

アイオロス「えっ??」

 アイオロスはミロに言われて、固まった。

アイオリア「ミロ!兄さんを馬鹿にするな。ホモにホモって言われる筋合いはないぞ!」

ミロ「なんだと、ごらぁ。俺は本当のことを言っただけだ!」

アイオリア「兄さんに謝れ!兄さん、見てくれ、これが本当のホモの体だ!兄さんは、ホモなんかじゃない!」

 ミロはアイオリアにTシャツをめくられた。

ミロ「うおっ。てめぇ、何をしやがる!」

アイオロス「・・・・・・・私は、ホモではない。このチョロ胸毛!」

ミロ「てっ・・・・・てめぇ。なんだと、ごらぁ!もういっぺん言ってみろ。」

アイオリア「何度でも言ってやる。チョロ胸毛。チョロ胸毛ぇ〜。出て行け、チョロ胸毛。」

ミロ「うっ・・・・・・うわーーーーーん。」


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