エピソード・・・

シオンがアイオロスとサガの補佐のもとで執務室で仕事をしていると、ノックもなしに星矢が飛び込んできた。

星矢「聞いてくれっ、教皇ーーーっ!」

ゴイン!

途端にサガのげんこつが星矢の頭に直撃した。

サガ「星矢。教皇さまの執務室に入室するときはノックをしろとあれほど言ったであろう。それに教皇様に対して、その口のききかたは・・・・」

アイオロス「まぁまぁ、サガ。落ち着け。星矢だってまだ若いんだし・・・」

シオン「サガよ。お前の小言はもうよい。アイオロスとて余が何度小言を言ってもなおらなかったのじゃ・・・。ペガサスも恐らくお前が何をいってもなおるまい。して、何用じゃ?、ペガサスよ。」

星矢「聞いてくれ、教皇!大変なんっすよ!!聖闘士星矢エピソードジーが始まるんだっ!!」

シオン&ロス&サガ「何っ!?」

アイオロスは目をひん剥き、サガは口をパクパクとさせて真っ青になった。

シオン「聖闘士星矢エピソード自慰じゃと!?」

サガ「きょ、教皇・・・、そんなに大きな声でおっしゃらないで下さい・・・。」

星矢「エピソードジーっす!」

シオン「ほう、それはペガサスの自慰の話しか?よいのぅ!」

星矢「いや、違うんだ。どうやら黄金聖闘士らしいんですよっ!ジーは黄金聖闘士のジーみたいっす!」

シオンは椅子から身を乗り出し、サガはふらつく身体をなんとか堪え、アイオロスは全身を硬直させた。

シオン「ほうほう、黄金聖闘士の自慰の話しか?それはますますもって興味深い。して誰の自慰の話しじゃ?12人全員で自慰か?」

星矢「俺が知る限りでは、アイオリアっぽいのと、アイオロスさんみたいな感じのと、サガさん?カノンさん?もどきな人がいたような、いないような・・・」

シオン「ほうほう、獅子とアイオロスとサガの自慰か。よいの、よいの、なかなか見られるものではないからのぅ。」

星矢「まじっすか?教皇は本当にジーみたいんっすか?」

シオン「あたりまえであろう。獅子とアイオロスとサガが3人で自慰をするのであろう。同じ部屋で同時に自慰するのかのぅ〜、それとも一人づつ自慰をするのかのぅ。ふむ、連載まで待ってはおれぬは、アイオロスとサガよ。」

呼ばれた二人は身体をビクリと震わせ、硬直した。

シオン「今ここで自慰をせい!」

アイオロス「ちょ、ちょっと勘弁してください。」

シオン「教皇の命令は絶対である。」

星矢「ちょと待ってくれ、教皇。エピソードジーは、黄金聖闘士の子供の頃の話しらしいっすよ。」

シオン&ロス&サガ「なにっ!?」

シオン「なるほど、エピソード自慰はアイオロスとサガと獅子の子供の頃の自慰の話しか?であれば初めての自慰なども見られるわけじゃな!!!これはますますもって楽しみじゃっ!!!!」

童虎「んなわけなかろう、このエロボケがぁっ!!!」

テラスから突然飛び込んできた童虎にシオンは中華鍋で思いっきり殴られた。星矢が血相を変えて十二宮を上るのを見て、童虎が後をつけてきたのだ。
童虎の登場にアイオロスとサガはほっと胸を撫で下ろした。

シオン「なにをするのじゃ、この猿め!お前とて、アイオロスとサガと獅子の自慰の話し、エピソード自慰は見たかろう。」

童虎「そんなもん見たかないわ、ボケ!お前は本当にアホじゃのぅ、シオン。」

シオン「アホにアホ言われたくはないわ。」

童虎「考えてもみよ。ポルノ雑誌ではあるまいに、自慰の話しなどできるわけなかろう。」

シオン「しかしペガサスは自慰と言うておる。いっそのことポルノ雑誌で連載すればよいのじゃ。」

童虎「お前は真性のアホじゃのぅ。何のために余とわしが前々聖戦で生き残ったと思うておるのじゃ!」

シオン「なぬ!?ではまさか・・・・。」

シオンと童虎の顔がばら色に輝いた。

童虎「そうじゃ、そのまさかじゃ。ジイとはすなわち爺のジイ。わしらがついに主役の時が来たのじゃ、シオンよ。聖闘士星矢エピソード爺じゃ!」

シオン「ムウは出るかのう?」

童虎「さて分からんな。わしらが爺だったときはあまりにも長すぎるからのぅ・・・。」

あっけにとられている星矢の肩をサガが叩いた。

サガ「星矢・・・。」

星矢「ん?なんっすか、サガさん?」

サガ「私と一緒に来なさい。今からお前に英語の発音の勉強をしてやろう」

サガとアイオロスは星矢を連れ、異様に興奮状態の見た目18歳中身爺の2人を残して執務室を出て行ったのであった。

 


シオン&童虎「聖闘士星矢エピソード爺のはじまりじゃぞ♪」