ミロたんといっしょ(ミロたん24じかんえいぎょうちゅう その2)

 

次の日。

ミロ「はー、暇だな。またミスティでも、来ないかな。」

カノン「おまえ、まだ足りないのか??」

ミロ「うーーん、やっぱりカミュとじゃないと駄目なのかな??」

カノン「しらねーよ。」

ミロ「カノン、ちょっとヤらせてくんない?」

カノン「だから、ヤらせねーて言ってるだろう。」

ミロ「あ!また誰か来たぞ。」

アフロディーテ「ちょっと、ミロ!!」

ミロ「よぉ。アフロディーテ。おっかない顔してどうしたんだ?」

アフロディーテ「うちの弟分が昨晩、世話になったようだね!!」

ミロ「あ??ミスティのことか??」

アフロディーテ「そうだよ!!あんた、ミスティを無理矢理襲っただろう!!あの子、私に泣きついてきたんだよ!」

ミロ「だって、カミュがいなくて寂しいんだもん。」

アフロディーテ「このエロ蠍!誰構わず襲ってんじゃないよ!。ミスティーはあんたと違ってデリケートなんだ!どう責任とってくれるんだい。」

カノン「でもあいつ、喘いでたぞ。」

ミロ「そうそう。『ぁあ〜〜〜〜ん、イクぅぅぅ〜〜〜、もっと〜〜〜〜』って腰振ってたもん。俺、悪くないもん。」

アフロディーテ「・・・・おいこら、今度ウチの舎弟に手ぇ出したら、てめぇの大事なところちょん切って、宝瓶宮にぶら下げてやるからな。おぼえておけよ。」

アフロディーテは凄みをきかせて、ミロの胸倉を掴んだ。

ミロ「わ、わかったから・・・そな怖い顔するなよ。な、な。」

アフロディーテはミロを投げ捨て、スタスタと去っていった。

カノン「オカマって怒ると怖ぇなぁ・・・・・・。」

ミロ「ちぇー、あんなに怒ることないのに。あ、アフロディーテをヤらなかったから怒ってるのか?」

カノン「・・・・、違うと思うぞ。」

再びカノンとミロはまったりと煙草を吸い始めた。

 

 

カノン「あ、今日発売日か。」

カノンはコンビニで報道雑誌を買ってきた。元の地べたに座ると、地面に雑誌を広げて読み始める。

ミロ「ふーーーん、なんか難しいの読んでるな。」

カノン「ああ、こういうの好きなんだよ。・・・・、あ、ここの国、まだ民族紛争やってるのか。」

ミロ「あ、知ってる知ってる。こないだ難民キャンプに手伝いに行った。」

カノン「え、そんなことまでしてんの?」

ミロ「そうだよ、聖闘士は慈善事業だからな。タダで、世界の平和を守ってるから、仕方ないんだよ。」

カノン「お前達も大変だなぁ・・・・。お、ここの国家元首、ついに殺されたか。こいつな、俺がちょっと囁いたら、すぐに民族浄化始めやがったんだぜ。アホだよなぁ。」

ミロ「え?」

カノン「・・・・、お、ここのテロ集団も捕まっちまったのか。サダムっちも捕まっちゃったのかなぁ・・・・。」

ミロ「え?!サダムっち?。って、サダムなんちゃらの事か?」

カノン「そうともさ!カノっちとサダムっちって呼び合う仲なんだ。ちょっと昔、世話したことがあってな。」

ミロ「・・・・・世話って・・・。」

サダムっちは、ミロでも知ってる有名なテロ集団のリーダーであった。

カノン「ここの国知ってる?」

ミロ「知ってる知ってる。昔、カミュが手伝いに行ってた。」

カノン「ちょっと独立囁いたら、その気になっちまってさぁ。本当に独立戦争始めやがって、爆笑だったぜ。」

ミロ「あれって、お前がやったの?」

カノン「俺じゃねぇよ。俺は囁いただけ。」

ミロ「・・・・お前、札付きの悪だな。それじゃぁ、サガにスニオン岬に閉じ込められちゃう訳だ。」

カノン「今はやってねぇよ。人間相手はもうつまんねぇから、今は神。」

ミロ「かみ?」

カノン「神様を手玉にとって、世界を混乱させるんだ。失敗しちまったけどな。もーちょっと人間で練習しておけばよかったなぁ・・・。」

ミロ「てめー!俺達の仕事増やしてんじゃねぇよ!!!!。」

カノン「だから、今はやってねーよ。今は、兄貴とお前。」

ミロ「ちくしょーーーー!やっぱり掘ってやる!。」

カノン「あ、女神だ。」

カノンはめくったページに沙織の写真を見つけ、記事を一生懸命読み始めた。

カノン「・・・さすが女神だ。平和について語られている。素晴らしい!。」

ミロ「お前さぁ、言ってることと、やってる事が全然違うぞ。」

カノン「だーかーらー。今はやってねぇって!。」

カノンは沙織のページを切り取ると、立ちあがって雑誌を捨てた。

ミロ「あれ、帰っちゃうの。」

カノン「風呂だ、風呂。じゃあな。お前も風呂入れよ。」

ミロ「おう、また明日な!」


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