★ミロたんといっしょ(ミロたんと学力試験 その2)
天蠍宮
ミロの部屋の掃除に来たカミュは、ミロがベッドの上で必死に何かを読んでいるのを見て、笑いながら声をかけた。
カミュ「どうした、ミロ。新しい漫画か?」
ミロ「うるさいなー、今勉強してるんだよ。」
カミュ「は?冗談はこの部屋だけにしろ。」
ミロ「だから、勉強してるんだよー。気が散るから、あっち行けよ。」
カミュ「は?」
カミュは床に散らばったゴミや雑誌を踏み分け、ミロのベッドに近寄ると、確かにミロは算数の教科書を読んでいた。
カミュ「どうした、ミロ?!熱でもあるのか?!それとも道に落ちているものを食ったのか?!」
ミロ「うるさーーーい!せっかく覚えたのに忘れちゃうじゃないかーー!!!。」
半泣きのミロに睨まれて、カミュはそのまま獅子宮に向かって走り出した。
獅子宮
カミュは今日ミロと一緒に教皇補佐当番日だったアイオリアに、いつからミロの様子がおかしいのかを聞きに、獅子宮へ駆け込んだ。
しかし、アイオリアは机に向かって本を読みながら頭を抱えている。
カミュ「おい、アイオリア!ミロが勉強しているんだ?!一体教皇の間で何があったのだ?!教皇に洗脳されたのか?!」
アイオリア「うるさい、カミュ。私は勉強しているんだ。後にしてくれ。」
カミュ「お前まで何を言っている?!」
ミロとアイオリアが勉強しているのを見たことがないカミュは、眼が点になった。
アイオリア「せっかく覚えたのに忘れるだろう!頼むから後にしてくれ!!!」
眉間に何本も皺を寄せたアイオリアに睨まれて、カミュはそのまま双児宮に向かって走り出した。
双児宮
カミュ「サガーーーーー!サガいませんか?」
カノン「なんだエロ瓶。」
カミュ「サガはどこですか?。」
カノン「はぁ??兄貴なら風呂に入っているぜ!」
カミュ「風呂ですか。まぁ、いい・・・それどころじゃない。」
カノン「なんだ、あいつ・・・・?」
双児宮・浴室
カミュ「おじゃまします、サガ。。」
サガ「!!!!!!!」
カミュ「ご自分の裸に陶酔しているところ、申し訳ないのですが、一大事です!」
カミュは硬直状態のサガの頬をペチペチと叩いた。
カミュ「サガ、聞いてますか?!一大事なんです!!」
アイオロス「サガーーーーーーーーーーー!!!!大変だ!大変だ!」
浴室に走りこんできたアイオロスに、サガは更に硬直した。
アイオロス「サガーーー!自分の裸に陶酔している場合じゃないぞ!。一大事だ!」
カミュ「アイオロス?!貴方もですか?!」
アイオロス「そうだ、ミロとアイオリアが机に向かって勉強しているんだ!!!」
カミュ「そうなんです、サガ!ミロが数学の勉強をしているのです?!一体どうなっているんでしょうか?!」
サガ「・・・アイオロス、カミュ・・・私が風呂に入っているときは一人にさせてくれと、いつも言っているだろう。」
アイオロス「あの二人は今日、執務当番だったんだ!教皇に変な病気を移されたのかもしれん・・・。なぁ、サガ、どうやったら治るんだ?!」
サガ「知るか、そんなこと・・・・。勉強するのは普通だ!、お前らも家に帰って勉強しろ!。」
カミュとアイオロスは風呂から追い出された。