ミロたんといっしょ(ミロたんと学力試験 その2)

 

天蠍宮

ミロの部屋の掃除に来たカミュは、ミロがベッドの上で必死に何かを読んでいるのを見て、笑いながら声をかけた。

カミュ「どうした、ミロ。新しい漫画か?」

ミロ「うるさいなー、今勉強してるんだよ。」

カミュ「は?冗談はこの部屋だけにしろ。」

ミロ「だから、勉強してるんだよー。気が散るから、あっち行けよ。」

カミュ「は?」

カミュは床に散らばったゴミや雑誌を踏み分け、ミロのベッドに近寄ると、確かにミロは算数の教科書を読んでいた。

カミュ「どうした、ミロ?!熱でもあるのか?!それとも道に落ちているものを食ったのか?!」

ミロ「うるさーーーい!せっかく覚えたのに忘れちゃうじゃないかーー!!!。」

半泣きのミロに睨まれて、カミュはそのまま獅子宮に向かって走り出した。

 

獅子宮

カミュは今日ミロと一緒に教皇補佐当番日だったアイオリアに、いつからミロの様子がおかしいのかを聞きに、獅子宮へ駆け込んだ。

しかし、アイオリアは机に向かって本を読みながら頭を抱えている。

カミュ「おい、アイオリア!ミロが勉強しているんだ?!一体教皇の間で何があったのだ?!教皇に洗脳されたのか?!」

アイオリア「うるさい、カミュ。私は勉強しているんだ。後にしてくれ。」

カミュ「お前まで何を言っている?!」

ミロとアイオリアが勉強しているのを見たことがないカミュは、眼が点になった。

アイオリア「せっかく覚えたのに忘れるだろう!頼むから後にしてくれ!!!」

眉間に何本も皺を寄せたアイオリアに睨まれて、カミュはそのまま双児宮に向かって走り出した。

 

 

双児宮

カミュ「サガーーーーー!サガいませんか?」

カノン「なんだエロ瓶。」

カミュ「サガはどこですか?。」

カノン「はぁ??兄貴なら風呂に入っているぜ!」

カミュ「風呂ですか。まぁ、いい・・・それどころじゃない。」

カノン「なんだ、あいつ・・・・?」

 

双児宮・浴室

カミュ「おじゃまします、サガ。。」

サガ「!!!!!!!」

カミュ「ご自分の裸に陶酔しているところ、申し訳ないのですが、一大事です!」

カミュは硬直状態のサガの頬をペチペチと叩いた。

カミュ「サガ、聞いてますか?!一大事なんです!!」

アイオロス「サガーーーーーーーーーーー!!!!大変だ!大変だ!」

浴室に走りこんできたアイオロスに、サガは更に硬直した。

アイオロス「サガーーー!自分の裸に陶酔している場合じゃないぞ!。一大事だ!」

カミュ「アイオロス?!貴方もですか?!」

アイオロス「そうだ、ミロとアイオリアが机に向かって勉強しているんだ!!!」

カミュ「そうなんです、サガ!ミロが数学の勉強をしているのです?!一体どうなっているんでしょうか?!」

サガ「・・・アイオロス、カミュ・・・私が風呂に入っているときは一人にさせてくれと、いつも言っているだろう。」

アイオロス「あの二人は今日、執務当番だったんだ!教皇に変な病気を移されたのかもしれん・・・。なぁ、サガ、どうやったら治るんだ?!」

サガ「知るか、そんなこと・・・・。勉強するのは普通だ!、お前らも家に帰って勉強しろ!。」

カミュとアイオロスは風呂から追い出された。

 


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