新!俺の仕事 その3

 

おう、アイオロスは双児宮に居座ってるから、教皇命令で追い出してくれ!←職務怠慢であるのぅ
俺は報告ついでにまたマリーナの話をしてやった。今回は『ジュリアン女体への目覚め。テティスにおまかせ!』を聞かせてやった。俺的に超ヒット間違いなしの話だったのだが、ジーさんは俺が話してやっているのに、船をこいやがった。やっぱりジーさんはホモ話じゃないと萌えないらしい。←神聖な教皇の間で女体の話はいただけんのぅ

 

11月12日(月) 曇り 気温:そこそこ

俺が帰ると、今日も兄貴は家にいて、一人でチェスをしていた。裏切り者の兄貴にはチェスの相手をするダチもいないらしい。まさかクィーンにはぁはぁか?←お前も同じであろう

俺がくそ不味い飯を食っていると、アイオロスがまた家に来た。
こいつジーさん命令で家から追い出されてんじゃないのか?じじー役立たず!←無礼者

俺はまじで驚いた。アイオロスが兄貴と突然チェスをしはじめたのだ。チェスっていうのは俺様みたいに頭のいい奴にしかできないゲームだ。脳みそ筋肉のアイオロスには絶対無理!←腐っても次期教皇である

しかし兄貴はアイオロスに負けていた。しかも3回も負けていた。
3勝3敗だったんだが、まさか兄貴の脳みそも鶏レベルだったとは・・・。

報告:兄貴の脳みそ鶏レベル。筋肉です!←お前も同じレベルである。むしろそれ以下じゃ
アイオロスが兄貴に抱きついた回数:5回

 

11月13日(火)  晴れ  気温  そろそろ寒くなってきた

今日も朝から兄貴の散歩をした。勝手についてきたアイオロスも一緒に散歩させてやった。

俺はアイオロスのセクハラ抱擁を華麗に交わし、背中に蹴りをいれてやった。だいたい兄貴も、アイオロスのセクハラをよけられないほど鈍いからチェスに負けるのだ。お前のほうこそもっと訓練しろ!←嫉妬であるか?

双児宮に帰ると兄貴とアイオロスはまたチェスを始めた。やっぱりアイオロスに負けたのが悔しいんだな。そりゃそうだろう、こんな服を着ることを知らない原始人に負けたなんて、双子座サガのプライドはガタガタだな。

しかしこいつらがチェスをしていると双児宮が静かでいい。いつも一人でべらべらとうるさいアイオロスも、兄貴に話かけても、チェスに集中している兄貴にうるさいっといって黙らされていた。耳障りなアイオロスの声が聞こえない生活っていい!

夕方になると、何とアイオリアが双児宮にきてアイオロスを連れて帰ろうとした。アイオロスは嫌だとガキみたいに駄々をこねていたが、結局アイオリアに引きずられるように帰っていった。いったい何なんだ?←余の命令である

報告:チェスはアイオロスを黙らせるいい道具。
本日の試合結果:7勝5敗
アイオロスが兄貴に抱きついた回数:2回

 

11月14日(水)  くもり 気温:アイオロスがいなければ涼しい

今日の朝の散歩は珍しく野良鶏は現れなかった。とおもったら、俺たちが帰ると双児宮の前で待っていた。しかも今日は野良猫も一緒だった。←猫?
兄貴を見た途端発情したアイオロスが、兄貴にまた抱きついて兄貴の顔にキスをしていた。
朝から男のキスシーンだ!キショイ、まじでやめろ、この馬鹿筋肉兄!←嫉妬か?

俺が蹴りを入れようとしたら、アイオロスはアイオリアに首根っこをつかまれて引き剥がされた。およ?、ナイス!野良猫!←獅子である

そのままアイオリアはアイオロスを連れて帰ろうとしたが、兄貴が飯を食っていけといった。俺は、筋肉兄弟と飯を食うことになってしまった。兄貴はアイオリアがいるのがうれしいらしく、いつもなら黙って飯を食っているのに、今日はアイオリアにべらべらと話し掛けていた。

もしかして兄貴の奴、アイオリアlave?←ほうほう

兄貴が喋るのが嬉しいのか、浮かれたアイオロスもいつもりよもべらべら喋っていた。

報告:アイオロス→兄貴→アイオリアの三角関係疑惑!←ほうほう、しっかり調べるように
アイオロスが抱きついた回数:3回

 

11月15日(木) 曇り 気温:まぁまぁ

今日も兄貴に起こされ、朝の散歩に連れて行ってやった。いい加減、そろそろ勘弁してほしんですけど・・・。
勘弁して欲しいといえば、鶏ネコ兄弟もだ。
散歩から帰ると、今日も筋肉兄弟が俺たちを待っていた。アイオロスは兄貴を見ると、走り出して抱きつき、それをアイオリアが引っぺがし、兄貴はアイオリアをおどおどと見ていた。

『兄さん、いい加減にしろよ。今日はサガの顔を見るだけって言ったじゃないか!』

アイオリアはぶーぶーと文句をいいながら、アイオロスを引っぺがした。兄貴は今日も飯を食ってけとアイオリアに言ったが、『余り兄さんを甘やかせないでくれ。つけあがるから!』と思いっきり拒絶された。

もしかしてアイオリアは兄貴にヤキモチやいているのか?本当はアイオロスLAVEで、兄貴にアイオロスを取られたから、兄貴に冷たい態度を取っているとか?←お前と同じであるな
ということは、アイオロスとアイオリアは近親相姦ホモか!?←お前たちと一緒にするでない

アイオリアに拒絶された兄貴は、その日一日鬱だった。

報告:アイオロス→兄貴→アイオリア→アイオロス。ホモのトライアングル完成!

 

11月16日(金) 小雨  気温:寒い

今日の朝は特に早かった。5時だ、5時。
俺がそろそろ寝ようと思ったら、兄貴が起きてきやがったのだ。←朝の5時に寝るでない。早寝早起きを心がけよ
便所かと最初おもったが、散歩に行くと言い出し俺は開いた口が塞がらなかった。アホか、こいつは。

十二宮を下りた兄貴は山に入り、しかもガツガツと断崖絶壁を登っていきやがった。これは散歩じゃないだろう・・・。←徘徊であるのぅ

しばらくして兄貴は仕事があるから出かけるといって、山の上からジーさんの所まで直接仕事にいきやがった。

俺の朝飯なしか!?ふざけるな!

兄貴が仕事なので今日は俺の休日!何をしたかは秘密!

仕事から帰ってきた兄貴は、やっぱり鬱だった。眉間の皺はバリ6!
しかも鬱すぎて散歩もしないまま風呂に入って速攻で寝た。
ということで、今日は有意義な一日だった。毎日兄貴が仕事なら、俺も楽なんだがな。

報告:兄貴の仕事を毎日にしてやってくれ。
眉間の皺:6本

 

11月17日(土)  曇り 気温:眠い

今日は病院へ行った。医者は兄貴がまた鬱なので驚いていた。そりゃそうだ、昨日はなんていったてジーさんにセクハラ、いやみ、いやがらせの嵐だっただろうからな。←無礼者
だいたい兄貴もさっさと聖闘士やめて、俺に聖衣を譲ればいいのだ。←そろそろ引退時であるかのぅ
俺がそう言うと、待合室の看護婦が兄思いのいい弟だとか訳のわからないことを言って、眼を輝かせた。
とんだ勘違いだったが、なんかいい感じだったので俺はそのまま兄思いのいい弟を演じ続けた。←普段からそうであるように
看護婦は、そんな可愛い弟を持った兄貴は幸せだとか、双子ってうらやましいとか、兄弟ってうらやましいとか騒いでいた。
真実を知らないって、まじで恐ろしいな。あんな馬鹿兄貴と兄弟だったら、女なんて速攻強姦されちまうってーの。←そうであるのぅ
あっ、でもちょっと女の兄弟は俺も欲しいかも・・・。←ほうほうやはり近親相姦狙いか?

もし兄貴が女だったら、俺も最初から双子座の聖闘士になれたのになぁ。いくらなんでも、双子座の聖衣が女用になるわけないしな・・・。ちくしょう!←聖衣は纏う者にあわせて形を変えるのじゃ

報告:できる弟はもてもて!俺の聖衣が女用になったら、やっぱりハイレグとオッパイですか?←さてのぅ

 

11月18日(日) 晴れ 気温:暑苦しい

兄貴の朝の散歩をすませた後、俺がテラスで昼寝をしていると筋肉猫が現れた。いつもアイオロスと居るのに珍しい。だが、兄貴は嬉しそうだった。明らかにアイオロスへの態度と違っていた。
『何か飲むか?』とか『元気か?』とか『最近はどうだ?』とか・・・。
アイオロスには何も言わないくせに、アイオリアの回りをせせこましく動いていた。やっぱり兄貴はアイオリアloveだな。
だが兄貴は失恋決定だ。←ほうほう

『兄さんは今日はここに来ていないのか?』

アイオリアは愛しのお兄ちゃんを探しに双児宮にきたわけで、兄貴に会いにきたわけじゃなかったのだ。アイオロスは朝から行方不明らしい。だからって何でウチへ来るのかも謎だ。

筋肉鶏が来ないと思ったら、今度は筋肉猫かよ!兄貴は筋肉を寄せ付けるフェロモンでも出してるのか、ごら!
狭い家が、筋肉一人増えただけでさらに狭くなった。←今度は弟に嫉妬であるか?

アイオロスがいないと分かったアイオリアが帰ろうとすると、今度はアイオロスが現れた。またしても、両手に荷物を大量に抱えている。もしかしてこのパターンは・・・。

『なんだ、アイオリアも来ていたのか?今、兄ちゃんが元気がでる美味い飯を作ってやるから、お前も一緒に食べていけ。』

やっぱり・・・。つーか、食べていけってなんだよ。ここはお前の家じゃないだろうと思ったが、アイオロスは勝手にキッチンに入り飯を作りだした。
俺は外で飯を食おうと思ったが、兄貴の観察をしなくてはいけないので渋々とアイオロスの不味い飯を食った。←本当はサガが心配なのであろう
いつもよりも不味かった。というよりも、マッチョな男が二人もいて、暑苦しかった。

『皆で食べる食事は美味いなっ。』

アイオロスは自分の料理を美味そうに食っていた。いったいこいつの味覚はどういう味覚をしているんだ。兄貴も美味いといって食べていた。多分、兄貴の性格からしてお世辞なんだろうけど・・・。だが、アイオリアも別に文句もなさそうに食っていた。
もしかして俺の味覚が変なのか!?←サガ達の味覚がおかしいのであろう

飯を食い終わると、兄貴が片付けを始めた。その周りをチョロチョロと動くアイオロスは、アイオリアに首根っこを掴まれた。
これでようやく暑苦しい兄弟が居なくなると思った。

『いかんぞ、アイオリア。まだ夕飯があるだろう。夕飯も兄ちゃんがサガのために栄養のあるものを作ってやるのだ!』

俺はぎょっとなった。まじか?夕飯もあんな不味い飯は食いたくない。俺もアイオリアを手伝い、さらに首根っこを掴み巨体を双児宮に引きずり出した。

報告:ジーさん、肉マッチョが二人に増えました。どうにかしてくれ。

明日は教皇に報告する日だ。俺は新しい海底ネタをジーさんのために用意することにした。

 

獅子にアイオロスの監視を命じたのだが、まったく役にたっておらぬようじゃのう。
厳重注意が必要であるのぅ

教皇シオン

 


End