ミロたんといっしょ(ミロたんの起源 10年前のお話)

 

ミロ「そうか、カミュは明日からシベリアに修行に行っちゃうんだ。」

カミュ「ああ。しばらくは寂しくなるな。」

ミロ「そうだな。手紙くれよ!」

カミュ「もちろんだ。ところでミロはどこへ修行に行くんだ?」

ミロ「俺?俺はミロス島だ。」

カミュ「ミロス島?初めて聞く名前だが、どこなんだそこは?」

ミロ「そうか、カミュはギリシャ人じゃないから知らないんだ。ギリシャの南にある島なんだよ。」

カミュ「そうなのか。じゃ、聖域からは近いんだ。」

ミロ「まぁね。」

カミュ「で、どんな所か知っているのか?」

ミロ「島民が20人しかいない小さな島だよ。」

カミュ「随分と寂しい島だな。」

ミロ「そんなことないよ。自然は豊かだし、海も綺麗だよ。魚もいっぱい捕れるし、小さいけどオリーブ畑とかもあるんだぜ。」

カミュ「お前、随分と詳しいな。そんなに有名な島なのか?」

ミロ「全然。超無名だよ。」

カミュ「そっか、じゃあ、自分の修行地だから、きちんと下調べをしたんだな。」

ミロ「俺がそんなことする分けないだろう!!」

カミュ「じゃぁ、なんで?」

ミロ「だって、ミロス島は俺の実家だもん。」

カミュ「へ?」

ミロ「うん。島民全員が俺の家族なの。ひぃじぃちゃん、じぃちゃん、ばぁちゃん、かぁちゃん、とうちゃん、おじさん、おばさん、それと俺の兄弟!」

カミュ「お前、それって・・・・。」

ミロ「うん。実家に帰るとも言う。」

そして、無事にミロス島での修行を終えて帰ってきたミロたんは、強くなるはずもなく、現在に至るのであった。


End