戦争と平和とカノン (パトリオットゲーム)

 

ミロ「はー、暇だなぁ。」

カノン「よぉ、ミロ。暇なのか?」

ミロ「ああ。カミュがシベリア帰ってるんだ。」

カノン「だってら俺が遊びに連れてってやろうか?」

ミロ「本当か!?」

ミロは荒れ果てた荒野に連れて行かれた。

カノン「さーて、遊ぶか!」

ミロ「もう、グリコはやらねーぞ。」

カノン「なんだ、もうグリコは飽きたのか?だったら他のをやろうぜ。」

カノンはその辺の廃墟から手ごろな大きさの鉄筋を担いできた。

ミロ「なんだよそれ、」

カノン「まぁ、いいから、いいから。これを思いっきり空に向かって投げてみろよ!」

ミロ「こうか!?」

ミロに思い切り投げられた鉄筋は、夜空に消えた。

ミロ「これのどこが楽しんだよ!」

カノン「ちょっと待ってろ・・・・・・・・・・・そろそろかな・・・・。」

ミロ「え?」

ミロは空を駆け抜ける無数の光と爆音に目を見張った。

ミロ「なにこれ?」

カノン「あーやって、両軍のレーダに引っかかるように鉄の塊を投げるとな、奴ら面白いように引っかかるんだぜ♪」

ミロ「引っかかるんだぜ♪、じゃねーよ。お前、俺に何させるんだよ!!!!!!!」

カノン「え?楽しいじゃねーか。ほら、またパトリオットミサイルが飛んできたぜ!」

ミロ「戦争おこしてどうするんだ、ごらぁ!」

カノン「何を言ってるんだ、ミロ。お前は今、軍縮に協力したんだぞ。」

ミロ「へ?」

カノン「いいか、ミサイルっていうのは1個数千万はくだらないんだぜ。今ので何発消費したのかな?あいつらもアホだよなぁ!これでドンドン、ダミーに引っかかれば無益な戦闘がなくなるのになぁ!!」

ミロ「お前、いつもこんなことしてるの?」

カノン「兄貴で遊べない時にはな。」

ミロ「・・・・・・・・。」

カノン「あっ、やべ。戦闘機飛んできた。ずらかるぞ!!」


Love & Peace