★白羊の騎士・番外編その1
あれから一週間後、サガ、カノン、シュラ、カミュ、ミロ、ムウは教皇の間に呼び出された。
6人は、教皇の玉座の前に横一列に並び、膝を突いている。シオン「おぬし達に聞きたいことがある。正直に話せ。先週の余の出張時に何をしておったか話せ。」
カノン「教皇は俺・・・・私の報告書を信用できないとおっしゃられるのですか?」
シオン「そうじゃ!余を騙そうなどとは200年早い。今、正直に申せば、何のとがめもせぬぞ。どうだ、サガの弟よ。」
カノン「・・・・・・・・・・・・・。実は、シュラとミロが来た後に、アイオロスが来ました。」
シオン「サガ。アイオロスを呼んで参れ。おぬしが呼べば、直ぐに来るであろう。」
<アイオロスの証言>
アイオロス「サジタリアスのアイオロスただいま参上いたしました。」
シオン「一週間前の余の不在時におぬし何をしておった?」
アイオロス「一週間前ですか?私がそんな昔のことを覚えているわけないではありませんか。」
シオン「そうであったな。しかし、思い出すのじゃ!!」
アイオロス「うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。あ!思い出しました。確か、教皇に用がありまして、白羊宮へと行きましたら、教皇が不在なので、カノンから双児宮の鍵を貰って帰りました。」
シオン「ほう、それで、白羊宮には誰がおった?」
アイオロス「ムウとカノン、ミロ、シュラです。えーーーーーっと、あとカミュもいたような・・・・いなかったような。」
シオン「ほう?カミュは翌日の朝にきておることになっておるが。」
アイオロス「では、翌朝に来たのでしょう。私の記憶違いです。」
シオン「・・・そのようないい加減な話をするでない!して、双児宮の鍵を受け取った後、どうしたのじゃ?」
アイオロス「はい。もちろん双児宮へ行きました。それで、双児宮で一晩明かして帰りました。」
シオン「ほう。双児宮で何をしたのだ?」
アイオロス「それは恥ずかしくて言えません。」
シオン「よいから、申せ!」
アイオロス「いやーー、しかし・・・・。」
シオン「申せと言っておるのじゃ。余に同じ言葉を二度も言わせるでない。」
アイオロス「はい。双児宮でサガと風呂に入ってから、サガの部屋でサガとずっと一緒にいました。」
シオン「一緒におったというのは、サガとヤっていたとうことか?」
アイオロス「はい。もちろんです。しかし、深夜になってからカノンの部屋から人の気配を感じたので、様子を見に行きました。すると、裸のムウとカノンがいました。折角サガと盛りあがっていたのにこの二人に邪魔をされ、頭に来たので、サガと私でムウとカノンを輪姦しました。」
シオン「なんじゃと。サガと二人で、ムウとカノンをか?」
アイオロス「はい。」
シオン「嘘を申す出ない!」
アイオロス「いえ、真実でございます。私達の邪魔をしたカノンとムウが悪いのです。」
シオン「むむむむっ・・・・・。山羊よ!真実を申すがよい。」
<シュラの証言>
シュラ「はい。私が自宮で寛いでいますと、ミロがやってきまして、教皇がご不在なのでムウを襲いに行こうと誘われました。」
シオン「して、ついて行ったのか?」
シュラ「もちろんです。私とミロが白羊宮に入りますと、既にカノンがおりました。カノンはまるで白羊宮の主であるかのごとく、寛いでいました。」
シオン「ほう。」
シュラ「それで、ミロとカノンと3人でムウを襲う計画を立てました。夕飯を食べまして、風呂に入りましたらミロが入ってきましたので、とりあえず練習ということで、ミロとヤりました。」
シオン「ほうほう。」
シュラ「その後、ムウの部屋でミロとカノンとムウを代わる代わる可愛がってやりました。」
シオン「なに?3人まとめてか?」
シュラ「はい。もちろんです。」
シオン「カノンはムウを守る為になにもしなかったのか?」
シュラ「さぁ?私にはそのようには見えませんでしたが。いえ、カノンは初めてだったようで、茫然自失となっておりました。ムウを守るどころではなかったようです。
それで、3人を翌朝まで腰が立たなくなるほど犯しました。それからカミュが来まして、白羊宮のキッチンでカミュとヤりました。その後、カミュを追ってサガが来ましたので、サガも頂きました。その後、サガが教皇が帰ってくるというので、続きを双児宮に移しました。」シオン「・・・・・。蠍、次はおぬしじゃ。正直に申せ。」
<ミロの証言>
ミロ「はい。私が自宮で寛いでいますと、ムウがテレパシーで助けを求めてきました。私が急いで白羊宮へおりていきますと、カノンがムウを工房の聖衣ボックスの上にうつ伏せにさせ、犯してました。しかし、ムウは私に助けを求めてきた割にはまんざらではないという様子で、気持ちよさそうに喘いでおりました。しかし、ムウはカノンのでは満足できないようで、私を誘ってきました。」
シオン「なんじゃと?」
ミロ「はい。それで、カノンと交代しました。ムウはとても喜んでいました。」
シオン「シュラは来なかったのか?」
ミロ「シュラ?来ませんでした。あっ、シュラは夕方に来たんです。夕飯を皆で食べた後に、私はカノンを無理矢理風呂に連れ込みました。その間、シュラとムウのことは分かりません。」
シオン「ほう、サガの弟と風呂にか?」
ミロ「はい。カノンなんてチョロいですから。カノンは初めてだったようで、涙を流して喜んでました。」
シオン「ほうほう。」
ミロ「はい。その後、カノンはムウの部屋で、私とシュラは教皇のお部屋で寝かせていただきました。しかし、ムウの部屋から喘ぎ声が聞こえてきましたので、私とシュラはムウの部屋へと向かいました。そこで、カノンはまたムウを襲っていました。」
シオン「なんじゃと?」
ミロ「それで、私とシュラでムウとカノンを一晩中可愛がってあげました。翌朝、カミュが白羊宮に迎えに来たので、私はそのまま帰りました。」
シオン「なるほど。して、水瓶。そなたはどうじゃ?」
<カミュの証言>
カミュ「はい。私はあの日はシベリアに帰っておりました。もしお疑いになられるのでしたら、シベリアにいます私の弟子に聞いていただいて構いません。」
シオン「ほう。弟子ぐるみで、余をだまそうとしても無駄であるぞ。」
カミュ「嘘ではございません。」
シオン「まぁ、続けるがよい。」
カミュ「はい。翌朝の早朝に私はシベリアから戻りまして、そのまま双児宮へおりました。するとサガが風呂に入っておりましたので、一緒に入りました。」
シオン「サガと風呂にか?」
カミュ「はい。昨日からカノンがいなかったため、サガはとても寂しがっておりましたので、慰めてあげました。サガは、カノン!カノン!と呼びながら、私の慰めを受け入れてました。」
シオン「ほうほう。」
カミュ「私も男ですから、最中に他の男の名前を呼ばれたら頭にきます。ですから、サガを放って白羊宮におりました。白羊宮には、ミロとシュラとカノンとムウがおりまして、仲良く朝食を食べておりました。
するとサガが私のことを追っかけてきましたので、白羊宮でも慰めてあげました。しかし、サガはカノンの姿を見ると、カノンのほうへといってしまい、私はミロと2人でムウを可愛がってあげました。」シオン「ほう、そなたも結局はムウを襲ったのであるな?」
カミュ「いえ、襲ったのではなく、ムウのほうから来たのです。」
シオン「もうよい!次、ムウ!」
<ムウの証言>
ムウ「はい。あの日、シオンさまが旅立たれてから、私はカノンに無理矢理押し倒されました。」
シオン「なんじゃと!?」
ムウ「その後、ミロとシュラが来まして、私は3人に穴という穴を全部攻められました。そしたら、アイオロスが私のことを助け出してくれたんです。」
シオン「ほうほう。」
ムウ「アイオロスは私を白羊宮から連れ出すと、双児宮へと連れて行きました。そしたら、そこでアイオロスとサガにいたぶられました。」
シオン「なに?」
ムウ「すると、老師さまが助けに来てくださって、私を巨蟹宮へと連れて行ってくださいました。そしたら、デスマスクと老師さまが今度は私を押し倒したのです。」
シオン「童虎がか!?」
ムウ「はい。それは朝まで続きました。そして、私はカミュに助けられそのまま白羊宮でシオンさまが帰ってくる直前まで、カミュになぶり者にされたのです。これが真実です。」
ムウはさめざめと涙を流しながら語った。
シオン「ムウよ、そなたキャラが随分変わったのぅ。」
ムウ「おや、シオンさまはこういうのがお好きなんでしょう?」
シオン「・・・・・・・・。もうよい!次、サガ!おぬしは嘘はつけぬであろう?」
<サガの証言>
サガ「あの日のことはあまりよく覚えてはいません。」
シオン「嘘を申すでない。おぬしが忘れるわけなかろう。」
サガ「いえ、本当でございます。あの日は、朝からカノンと喧嘩をしまして、家を飛び出したカノンが何かしでかさないかと心配で眠れませんでした。それで睡眠薬を飲んで寝てしまいましたので。」
シオン「ほう?では、夕方はどうじゃ。アイオロスが来たのであろう?」
サガ「はい。アイオロスは家に来ましたが、それが何か?」
シオン「何かではない。きちんと話さんか。」
サガ「しかし、教皇。アイオロスが家に来た話はムウのこととは関係ないと思いますが。」
シオン「よい、話せ。」
サガ「いえ、アイオロスの名誉に関わることですから申し上げることはできません。」
シオン「ほう?おぬしさきほどから、嘘を申しておるな。」
サガ「いえ。嘘など申しておりません。」
シオン「サガ!真実を申さねば、どうなるか分かっておるのだろうな?」
サガ「・・・・・・・・・・・・・。」
シオン「サガ!真実を申さぬか!」
サガ「申し訳ございません、教皇。弟の愚行をお許しください。全てはこの兄の不徳のいたすところでございます。」
サガは号泣しながら地に頭を擦りつけた。
シオン「どういうことじゃ。」
サガ「はい、あの日の深夜、自室で寝ておりましたら、不在のはずのカノンの部屋から人の気配を感じまして、調べに入りました。そしたら・・・・・。」
シオン「そしたら?どうした、言えぬのか?」
サガ「そ・・・・そしたら、ベッドの上でムウとカノンが裸で・・・・・。しかし、私はカノンを部屋から無理矢理連れ出し、説得したのですが、ムウがカノンを連れて一緒に風呂に・・・・・・・・・・・・・・・・・。申し訳ありません、教皇。すべては私の監督不届でございます。カノンはまだ聖域に不慣れでございます。ですから全ての責任はこの兄であるサガが自らの命をもって償わさせていただきます。」
カノン「うわーーーー、兄貴、やめろ!やめろ!!!」
アイオロス「サガ、やめろぉー!わたしをおいていくな!!」
サガ「とめるなお前達。」
アイオロス「サガが死ぬというなら、私も死ぬ!」
カノン「兄貴だけを死なせてなるものか、俺も死ぬ!」
シュラ「ちょっと待って、アイオロス。俺を置いていかないでくれ!俺も死ぬ!」
カミュ「サガ!やめてください。貴方が死んで何になるのです。貴方が死ぬなら、私も死にます!」
ミロ「うわーーーーーん。カミュ、俺も死ぬ!」
ムウ「それでは私も死にますか・・・・・。」
7人は一斉に右手の手刀を左胸にあて、シオンを上目遣いでみる。
シオン「いい加減にせい、お主達。」
ムウ「おや、こういうのもお好みではございませんか・・・・。それでは次は誰が総受けになりますかね。カノン、貴方どうですか?」
カノン「いや、俺はちょっと・・・。」
サガ「私ももう結構だ。」
ムウ「そうですか。ではシュラにしましょう。折角ですから、デスマスクでも呼びましょうか、シオンさま。」
シオン「・・・・・・もう、よい!下がれたわけが!!」
ムウ「おや、よろしいのですか?」
シオン「おぬし達の話しはもうよい!さがれ!!」
教皇の間を後にした7人は教皇の間の階段をおりていた。
シュラ「ムウ。あれでよかったのか?」
ムウ「ええ。」
カノン「もう、勘弁してくれよ、ムウのお陰でとんだとばっちりだぜ。」
ムウ「もともとは、カノン、貴方が変な仕事を引き受けるからいけないのですよ。」
カノン「え?俺??だってジーサンの命令だもん。逆らえるわけねーじゃん。」
カミュ「しかし、なかなか面白いものを見させてもらった。教皇があそこまでうろたえるとは・・・。」
ミロ「俺はサガの迫真の演技がなかなか。あれってもしかして本気だったの?」
カノン「え?」
サガ「ふっ。馬鹿なことをいうんじゃない。私だってあれくらいできる。」
アイオロス「おかしいなぁ。やっぱりカミュは1日目からいたと思うんだけどな?」
アイオロスは一人でぶつぶつと言いながら小首をかしげたが、その言葉はムウにかき消された。
ムウ「たまにはシオンさまをからかうのも楽しいですね。」
ムウの言葉に6人はうなずいた。