Mission Impossible(File.800000 山羊蟹伝説)

 

身体を強張らせ小刻みに震えるデスマスクの身体を、シュラは後ろから優しく抱きしめた。

「どうした、また震えているぞ」

シュラが耳元で囁くと、デスマスクはかっと頬を赤くする。

「震えてなんていねぇよ」

「そうか? 自分では分らんか……」

シュラは唇をつりあげ、くすりと笑う。

「ひぁっ!?」

デスマスクが首筋に感じた生暖かい吐息にらしくもない悲鳴を上げてのけぞり、シュラは愛しいげにその日に焼けた剥き出しの項に唇を押し付ける。腕の中のデスマスクの身体が硬直するのが分り、ますます楽しげに笑い舌なめずりをした。

「お前、ここが一番弱いもんな」

「分ってんなら、やめろ」

「ほう、やめてくれって? そう言われてやめると思うのか? 俺にとっちゃ、ここを攻めるのが一番楽しんだからな」

「この変態S野郎がっ!」

デスマスクがそう吐き捨てて身体をよじる。しかしシュラはいっそう強く抱きしめると、声を上げて笑った。

「何言ってんだ、ここを愛撫されただけで前をおっ勃ててるヘタレ変態M野郎のくせにっ」

シュラはデスマスクの腰にまわしていた手を下に下ろし、ジーンズの上からでもはっきりと分るそれを強く握った。途端にデスマスクが悲鳴をあげ、身体を前に倒す。シュラの手は、ジーンズのホックをはずし直にそこを触ろうと奥への侵入を試みた。

「や、やめろ」

「やめろ!? 早くしての間違いだろう。もう、早く欲しくてたまらないくせに」

デスマスクはもはや目に見えて顔を真っ赤に染め、瞳には涙を溜めて唇を噛んでいる。それは恥辱ゆえか、それとも性欲ゆえか。

シュラはそんなデスマスクを弄ぶように、ベッドに身体をうつ伏せに押し倒しさらに首筋に下を這わせ、それを背中へと下ろす。

デスマスクは頬をシーツに押し付け、身をよじりながら荒い呼吸を繰り返した。彼の男のそれはシュラの手の中で直に弄ばれ、全ての感覚を支配されているのだ。

為すがままにされまいとベッドにシュラの手ごと腰を押し付けても、しかし無防備にさらされた首筋と背中を這う舌に欲情を促され、腰が自然と浮いてしまう。

「はっ……んぅ……」

「やっぱりここが一番弱いな」

デスマスクが漏らした吐息にシュラはクスクスと笑い、首筋を指先でなぞる。

「あ、跡は残すなよっ!」

「分ってるよ」

シュラはそう言うが、既に何度もそうしているため、デスマスクの首筋にはいくつもの赤い印が残っていた。唇を再びその印に寄せ舌先で円を描きながら、デスマスクのジーンズに手をかけた。そこから現れた引き締まった形のいい小麦色の尻は、何度見てもシュラの性欲を煽る。

シュラは自分の指を唾液でたっぷり濡らしその双丘に滑り込ませる。途端にデスマスクがアッと悲鳴をあげ、背をのけぞらせた。

「まさかお前がこうして俺に組み敷かれているなんて、誰も思ってないだろうな」

「それを……いうなっ!」

卑猥な粘着音と共に、シュラの卑下た笑い声が混じる。

「シチリア一の伊達男が、男に後ろからやられるのが好みなんて知れたら大変だもんなぁ」

シュラはデスマスクの背に覆いかぶさり耳元に口付け、

「なぁ、デスマスク」

と嘲笑を込めて言う。

デスマスクは大きく身じろぎ、首を捻ってシュラを睨みつけた。

「ぶっ殺すぞ、てめぇ!」

「はいはい、やれるもんならやってみな」

シュラは唇を吊り上げデスマスクの秘孔に収めていた指を一気に曲げた。

「あんっ!?」

「ほら、ほら、どうした」

「ちくしょう!! ちくしょう!!」

「頼むから、もっと可愛く喘げよ。こっちもそろそろ危ないんじゃないのか?」

シュラはベッドとデスマスクの身体の間に手を入れ、屹立するデスマスクの分身を弄る。

「あ……っ、やめろ……ちくしょう、……んんーーっ!」

シーツを握り締めながら、デスマスクは一度身体を大きく弛緩させた。シュラが白い濁液に濡れた手をベッドから引き抜き、それを改めて双丘の奥の襞に差し入れる。

そうしながら、自身のジーンズを脱いだ。

「お前は本当に可愛い奴だな、デスマスク」

「……ちくしょう、ぶっ殺してやる」

「たまにはその口で、愛してるって言ってくれよ」

「言うか、ばかやろうっ!」

シュラは肩を大きく竦めてから、デスマスクの双丘に手をかけ大きく割る。

「俺は愛してる、デスマスク」

そう言って心底愛おしげに呟いて、シュラは自慢の肉棒でデスマスクを貫いた。


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