撮影: 2000.1.28

園内改良工事のため、3月25日までの間、2フィートSL「あぷとくん」と5インチミニSLの乗り場が変更になっておりますのは既にお伝えした通りです。
2フィートSL「あぷとくん」は、左回り列車の場合、臨時ホーム発車直後から25パーミルの登り勾配になります。そのため、列車を一旦後退させてから勢いをつけて勾配を登ります。通常の運転ではみられない、迫力ある光景をお見せします。
2フィートSL「あぷとくん」の運行方向は、原則として週単位で右回り左回り交代します。したがって、1月26日から31日まで左回り運転、2月2日から7日まで右回り運転の予定(以降、週単位で交代)です。




運転体験のEF63形電気機関車24号機と臨時ホームの2フィートSL「あぷとくん」が並びます。






2フィートSL「あぷとくん」はここから発車します。この列車は左回りのため、碓氷峠方向に向って25パーミルの勾配を登る格好になります。






廃止された旧信越本線下り線の位置を走る2フィートSL。その横を運転体験のEF63が往復しています。EF63動態保存線は、旧信越本線上り線の位置です。写真の区間は両線とも、旧信越本線時代と同じく25パーミルの勾配です。



2フィートSL「あぷとくん」発車!この列車の機関士は佐藤昇さん。
石炭を燃やし、蒸気の圧力を上げます。こうして蒸気の圧力を上げて準備してから出発です。機関士の腕の見せ所です。





発車した「あぷとくん」は、高架橋上まで後退して一旦停止。
逆転器を前進に切換え、蒸気の圧力を上げて発車します。臨時ホームを通過すると、すぐに25パーミルに差しかかります。




まだスピードは出ていませんが、蒸気圧力全開で登ります。
水平区間である臨時ホーム付近と、25パーミルを登ってくるEF63運転線の高低差にご注目ください。25パーミルといえども結構きつい坂であることがわかります。




力強いブラスト音が響きます。
25パーミルの登り勾配はSLにとっては大変です。盛大に煙を吐きながら登ります。






並行するEF63運転線の前方には、今なお残る鉄路が碓氷峠へと続いています。
アプト式SL時代に、この坂の2.7倍近い急坂(66.7パーミル)を数多くのトンネルをくぐって登った苦労が偲ばれます。
※アプト式SL時代も含めて碓氷線では、機関車は列車の最後尾について列車を押上げました。


勾配を登り切りました。機関士がほっとし、蒸気圧力を下げるところです。
工事が完了するまでの短い間ですが、いつもとは異なった迫力ある運転光景を楽しむことができます。



※撮影される方は、他のお客様の迷惑にならないよう、また周囲の安全に十分に気を付けてお願いします。係員の注意、指示には必ず従ってください。



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