撮影: 2000.3.25

横川駅旧4番ホームに展示中のEF63形電気機関車11号機の前面貫通扉が、3月21日に復元されました。
横川駅旧4番ホームにあるEF63形電気機関車重連と189系電車「あさま」号編成は、昨年、旧丸山変電所前付近で展示中に極めて大規模かつ悪質な窃盗破壊被害を受け、被害復旧と再犯防止のため横川駅に展示場所を移動しました。最も悪質な事件の主犯二人は逮捕され、先頃、執行猶予付の有罪判決を受けています。事件の詳細は、トップページの共同宣言のバナーをクリックしてください。
なお、EF63の前面貫通扉以外の窃盗被害ならびに189系電車「あさま」号の窃盗被害の回復等については今後行われる予定です。

昨年多発した窃盗被害については規模があまりも大規模で手口も大胆かつ悪質であり、窃盗犯から高額で盗品を購入した鉄道マニアが判明するなど、セミプロ的な窃盗常習犯の存在と一部鉄道マニアのモラルの低さが明かになりました。
文化むらでは「碓氷峠鉄道文化むら憲章」を制定し園内に掲示していますが、松井田町の鉄道文化財を保護し活用していくため、町としてのより積極的な方策が望まれます。



復元されたEF63 11の前面貫通扉。窃盗犯より押収、返却され文化むらに保管されていた前面扉がようやく元の場所に戻されました。




蝶番をバーナーで焼き切られたため復元が困難とされていたのですが、蝶番部分を溶接して扉を取りつけました。溶接部分周辺には応急措置的に錆止めが塗られています。


溶接部分のクローズアップ。
窃盗被害時の焼け焦げの跡がまだ残っています。



現役時代の重連の姿が見られるのは現時点ではここだけです。




全ての被害復旧ならびに補修整備が一日も早く行われ、恒久的な保存展示が開始されることを望みます。



前方には碓氷峠。
レールはまだつながっています。





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