撮影: 2000.3.25

長野新幹線の開業に伴って取り壊された旧軽井沢駅舎を復元した「(旧)軽井沢駅舎記念館」が完成し、3月24日、町関係者ら約百人が出席して現地で竣工式が行われました。3月末まで無料公開され、4月1日から正式に開館するそうです。

開館時間: 09:00〜17:00 (入館締切時間=16:30)
定休日  : 月曜日および祝日の翌日
料金   : 一般=200円 高校生以下=100円 3歳未満=無料
問合せ先: (旧)軽井沢駅舎記念館 
          TEL 0267(42)1398
主な展示内容
  1F 展示室(旧待合室) 旧軽井沢駅・草軽電気鉄道・碓氷線の資料・模型展示
     改札口モニュメント
  2F 歴史記念室(旧貴賓室) 貴賓室の様子を再現
  旧1番線ホーム(記念車両屋外展示)
     モータカー89PS 
     EF63形電気機関車2号機 
     初代アプト式電気機関車10000形(EC40形1号機、鉄道記念物)
        ※予定。現在は記念館西隣の敷地内で展示されています。
  記念館正面(屋外展示物)
     草軽電気鉄道・L型電気機関車デキ12形13号機
     軽井沢駅構内煉瓦サイロの碑

※1F内部は全て写真撮影禁止です。
  2Fの歴史記念室の内部のみ写真撮影が許可されており、また再現されたソファー
  に自由に座ることもできます。
※駐車場は記念館前の道路沿いを西に行ったところにある町営有料駐車場をご利用
  ください。




完成した「(旧)軽井沢駅舎記念館」。
解体時の姿の復元ではなく、1910年(明治43)の大改築時のイメージで現軽井沢駅の隣に再築したものです。





1Fには、展示室(旧待合室)、玄関ホール、改札口モニュメント、管理事務室があります。展示室には、旧軽井沢駅舎や碓氷線ならびに草軽電気鉄道の資料・模型が展示されています。
改札口モニュメント正面の旧1番線ホームには、記念車両が展示されています。


2Fには、歴史記念室(旧貴賓室)があります。貴賓室の様子が再現されて公開されています。






草軽電気鉄道のL型電気機関車デキ12形13号機。アメリカ・ジェフリー社1920年製造。「カブトムシ」の愛称で親しまれました。同鉄道廃止後は軽井沢中央公民館に保存展示されていましたが、先頃ここに移動し、綺麗に整備されました。
※草軽電気鉄道は軽井沢と草津温泉間55.5キロを結ぶ軽便鉄道で、1915年開業、1926年全線開通、1962年に廃止されました。


軽井沢駅構内煉瓦サイロの碑。
横川運転区軽井沢派出所付近にあった煉瓦造りの倉庫の壁の一部がモニュメントとして展示されています。この建物は、アプト式蒸気機関車用の給水塔だったもので、1921年にアプト式蒸気機関車が廃止された後は倉庫として長年使われ、新幹線建設によって解体されたものです。


EF63形電気機関車2号機。「(旧)軽井沢駅舎記念館」の改札口モニュメントの正面・旧1番線ホームに綺麗に塗装補修された姿で展示されています。
記念館の隣の敷地内に保存展示されている、アプト式電気機関車10000形(EC40形)1号機(鉄道記念物)は新年度中にEF63 2の長野寄り(写真奥方向)に移動される予定だそうです。


アプト式電気機関車10000形(EC40形)1号機。鉄道記念物。碓氷線の初代アプト式電気機関車。ドイツ・アルゲマイネ社1911年製造、1936年全機廃車。2両が京福電鉄に譲渡、アプト式廃止時に返還されて1962年に復元され、ここに保存展示されました。新年度中に旧1番ホームに移動する予定だそうです。
 撮影: 2000.3.12

しなの鉄道軽井沢駅から碓氷峠方向を見る。線路の整理・撤去工事が進行中です。






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