窃盗犯に関するニュース記事
更新日:2000.3.9



上毛新聞2000年3月8日付朝刊

「列車部品盗んだ2被告に有罪」高崎簡裁
 
 松井田町の碓氷峠鉄道文化むらの列車部品が盗まれた事件で、盗みの罪に問われた千葉市美浜区幸町2丁目、団体職員、松沢和良(29)、埼玉県朝霞市宮戸3丁目、自動車販売修理業、中山幸一(29)両被告の判決が7日、高崎簡裁で開かれた。堀禎男裁判官は松沢被告に懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)、中山被告に懲役2年6月、執行猶予4年(同懲役2年6月)の有罪判決を言い渡した。





応援団取材 2000年1月20日
 2000年1月20日、碓氷峠鉄道文化むらで松井田町(内田武夫町長)は、碓氷峠交流記念財団理事長土屋眞助役と共に、松井田警察署(八木寛治署長)に鉄道車両部品窃盗犯逮捕に対し敬意を表し感謝状を贈呈しました。
 贈呈式で内田町長は、「押収された盗品が大量にあるのに驚いた。犯人逮捕で泥棒へ抑止効果が出るだろう。これで安心して鉄道文化むらも運営できる。住民も関心を持っていた事件である。松井田署の皆さんには敬意と感謝をしている」と、松井田署への感謝を述べました。
 八木署長は、「松井田署で北海道(三笠)まで捜査したのは前例がない。表彰は大変名誉だ。感謝している。今後の仕事に全員の励みになる。あさまのヘッドマークをお返しできて良かった。碓氷峠鉄道文化むらが大勢の人に親しまれ、すばらしい施設になるように願っている」と、全国に渡った今回事件の捜査を振り返りながら語りました。
 



上毛新聞 10月23日付朝刊

「2被告を追送検」
文化むら列車部品盗難事件

 松井田町横川の碓氷峠鉄道文化むらの列車部品が盗まれた事件で、窃盗罪で起訴された千葉市美浜区幸町二丁目、団体職員、松沢和良(29)、埼玉県朝霞市宮戸三丁目、自動車販売修理業、中山幸一(29)両被告=ともに同罪で公判中=が、長野県小諸市内の自動車部品販売業者からも列車部品を盗んだとして、松井田署は22日、盗みの疑いで、二人を前橋地検高崎支部に追送検した。
 調べによると、二人は今年5月4日未明、小諸市内の列車部品なども扱う自動車部品販売業者の事務所に侵入し、蒸気機関車D51の前面プレートや準急「東海号」のヘッドマークなど9点(計約231万円相当)を盗んだ疑い。
 二人はすでに、前日の5月3日夜にも文化むらで展示されている電気機関車EF63のヘッドマークなど3点(計約35万円相当)を盗んだとして起訴されている。また、同月23日未明には、同園近くの旧丸山変電所前に展示してあったEF63正面部分の鉄製ドアや無線機など8点(計66万5千円相当)を盗んだとして、同支部に追送検されている。




東京新聞 10月5日付朝刊

「盗難の「ロクサン」ドア 5か月ぶりに戻る」
碓氷峠鉄道文化むら 被告に修理代請求へ

 今年4月にオープンした松井田町の「碓氷峠鉄道文化むら」近くの旧丸山変電所に展示・保存中に盗まれた電気機関車EF63(通称・ロクサン)の正面部分の鋼鉄製ドアが、5カ月ぶりに戻ってきた。この事件で逮捕、起訴された鉄道マニアの自宅から証拠品として押収した松井田署が一週間ほど前に返還した。
 事件があったのは5月3日から5日までのゴールデンウイーク期間中で、縦180センチ、横80センチ、厚さ5センチの鋼鉄製ドアがバーナーで焼き切られて奪われた。同署で8月、千葉市内の団体職員男性(29)を盗みの疑いで逮捕、男性の自宅からドアを押収した。
 戻ってきた部品は鉄道ファンの間では10万円以上はするといい、同文化むらでは施設内の展示館に厳重に保管している。
 ドアを盗まれたロクサンは事件の再発防止のため、管理が行き届く横川駅構内に先月中旬に里帰りしているが、ドアの接合には100万円以上かかるため、同文化むらでは被告との示談交渉の中で、修理費用を負担してもらうという。
 今回の事件では、同時期に施設内で盗まれたロクサンと「特急あさま号」のヘッドマークも先月初旬に返還されている。

応援団付記:
 記事中の修繕費用100万円には189系電車「あさま号」運転台の修復費も含まれています。



東京新聞 9月16日付朝刊

「ロクサンと特急あさま ヘッドマークを復元」

 松井田町の「碓氷峠鉄道文化むら」で展示・保存中に盗まれ、鉄道マニアの犯人の自宅から見つかったEF63型電気機関車(通称・ロクサン)25号機と「特急あさま号」の二つのヘッドマークの復元取り付け作業が15日、同文化むら関係者らの手により行われた。
 この日、取り付けられたヘッドマークは、鉄路が廃止された信越線・横川−軽井沢間を「特急あさま号」をけん引して走ったことで知られ、「峠のシェルパ」のあだ名を持つロクサンの25号機が、鉄路廃止直前の十日間に装備していた、さよなら記念のもの。今はない横川運転区製で、各号機ごとにデザインが異なる貴重なものだった。
 また、「特急あさま号」のヘッドマークも煙たなびく浅間山を描いた人気デザインだった。ロクサン25号機のヘッドマークは入園者の体験運転の合間に、「特急あさま号」のヘッドマークは展示車庫横で取り付けられ、浅間山の図柄が表示されると入園者から拍手、歓声が上がった。




上毛新聞 9月16日付朝刊

「鉄道文化むら列車部品盗難
全国で盗み、400点押収」

 松井田町横川の碓氷峠鉄道文化むらで今年五月上旬、鉄道マニアに人気の列車部品を盗んだとして、男性二人が逮捕、起訴された事件に絡み、松井田署の十五日までの調べで、二人が、全国各地の鉄道関係施設や駅などの列車からも部品を盗んでいたことが分かった。同署は同日までに、二人の自宅などから鉄道関係の部品約四百点を押収、余罪を追及している。
 同事件で逮捕、起訴されたのは、千葉市美浜区幸町二丁目、団体職員、松沢和良被告(29)と埼玉県朝霞市宮戸三丁目、自動車販売修理業、中山幸一被告(29)。二人は五月三日夜、文化むらに侵入し、野外に展示されていた特急「あさま号」のヘッドマークや電気機関車EF63のヘッドマークなど三点(計約三十五万円相当)を盗んだ。
 同署で押収した列車部品の中には、文化むら近くの旧丸山変電所前に展示されたEF63正面部分の鉄製ドアとみられるもののほか、北海道や長野県、岐阜県などの鉄道関係施設や駅などから盗まれたとされる部品もあり、二人は全国各地で「泥棒旅行」を繰り返していたらしい。
 事件発生から四カ月が過ぎた十五日、同署から文化むらに返還された「あさま号」のヘッドマークやEF63のヘッドマークなど三点が、職員らによって取り付けられた。



上毛新聞 9月15日付朝刊

「ロクサン、久しぶりに信越線で雄姿をみせる―。」

 松井田町横川の碓氷峠鉄道文化むら近くの旧丸山変電所前に展示されていた碓氷峠越え専用電気機関車EF63(ロクサン)と特急「あさま号」が十四日、信越線横川駅の旧四番線まで運ばれた。
 多くの鉄道ファンにかつての“ゴールデンコンビ”であるEF63とあさま号の並ぶ姿を見てもらうとともに、今年五月に相次いだ車両部品の盗難被害をこれ以上なくそうと、同町が実施した。
 この日は、文化むらに展示されていたディーゼル機関車二両が、EF63二両とあさま号九両の先頭となり、同変電所から横川駅までの約二キロを約四時間半かけて下った。急こう配として知られる碓氷峠だけに、作業員は緊張した表情で取り組んでいた。



読売新聞群馬版 9月15日付朝刊

「碓氷峠で活躍した「EF63」「あさま号」 横川駅へお引っ越し」

 信越線で一昨年九月末まで活躍し、近代化文化遺産となっている松井田町の丸山変電所前の旧線に展示してあった電気機関車「EF63」二両と特急「あさま号」(九両編成)が、今度は同線横川駅で展示されることになり、14日、展示替えのための移動作業が行われた。
 展示替えは、横川駅近くに建設が予定されている道の駅のシンボルにすることが目的だが、ヘッドマークなど車両部品の盗難が相次いでいることから、盗難防止の意味もある。
 この日、碓氷峠鉄道文化むらの職員らが、かって同線で保守点検用に使われていた峠専用モーターカーに、EF63とあさま号を連結。EF63とあさま号は、今年一月下旬に同変電所前に展示されて以来、約八ヶ月ぶりに時速約五キロというゆったりとした速度で、かって往来した峠の鉄路約二キロを走り、同駅四番ホームに移動した。同ホームでは、EF63が軽井沢方面の先頭車両となって展示され、同駅を訪れた鉄道ファンらを出迎える。




東京新聞 9月12日付朝刊

「盗まれた「ロクサン」と「あさま」のヘッドマーク
4ヶ月ぶりに鉄道文化むらへ」

15日に取り付け作業 容疑者逮捕で松井田署が返還

 今年4月にオープンした松井田町の「碓氷峠鉄道文化むら」で展示・保存中に盗まれた電気機関車EF63(通称・ロクサン)と「特急あさま号」のヘッドマークが四ヶ月ぶりに戻ってきた。この事件で逮捕、起訴された被告宅から証拠品として押収した松井田署が、6日に返還した。鉄道ファンの間で、ロクサンのヘッドマークは時価20万円、あさま号のは同30万円はするという貴重品だけに、同文化むらでは、ほっとひと息。15日に二つのヘッドマークの取り付け作業を行うという。

記念財団は管理体制を強化へ

 盗まれたのは5月3日から5日までのゴールデンウイーク期間中。同署では鉄道マニアの疑いが強いとみて捜査中の9月、千葉市美浜区の団体職員男性(29)と埼玉県朝霞市の自営業男性(29)を盗みの疑いで逮捕、家宅捜索したところ、二つのヘッドマークを発見した。
 ロクサンは、長野新幹線の開業に伴い信越線・横川−軽井沢間が1997年9月に廃止されるまで、碓氷峠越え専用の電気機関車として活躍した人気車両。現在は動態保存された二両が施設内で体験運転に使用されている。
 盗難に遭ったロクサンとあさま号のヘッドマークが無事に戻ってきたことについて、同文化むらを運営する碓氷峠交流記念財団の桜井正一常務理事は「貴重な部品が返ってきて、うれしい。二度と盗まれないように管理体制を強化したい」と話している。
 ヘッドマークを盗まれたロクサンは、体験運転用の25号機だが、戻ったヘッドマークは車庫に展示中の別のロクサンに暫定的に取り付けられており、15日に取り換えられる。
 同文化むらでは開業以来、鉄道部品の盗難が多発。運転席のブレーキやハンドル、車内放送用のボタンなど合わせて約130点が盗まれ、被害額は数百万円に上った。特に近くの旧丸山変電所では展示されていたロクサンの正面部分の鋼鉄製のドアがバーナーで焼き切られて奪われた。
 このドアをはじめ、松井田署の倉庫は、被告宅から押収した鉄道部品であふれており、盗まれた部品との確認作業が済めば、同文化むらに返還されるという。



上毛新聞 8月14日付朝刊

「鉄道文化むら列車部品盗 共犯の男逮捕」

 松井田町横川の碓氷峠鉄道文化むらでマニアに人気のある列車部品を盗んだとして、千葉市美浜区幸町2丁目、団体職員、松沢和良容疑者(29)=盗みの疑いで送検済み=が逮捕された事件に絡み、県警機動捜査隊と松井田署は13日、事件に関与したとして、盗みの疑いで、埼玉県朝霞市宮戸3丁目、自動車販売修理業、中山幸一容疑者(29)を逮捕した。
 調べによると、中山容疑者は松沢容疑者と共謀して5月3日夜、鉄道文化むらに侵入し、野外に展示されていた特急「あさま号」のヘッドマークや電気機関車EF63のヘッドマークなど3点(計約35万円相当)を盗んだ疑い。
 調べに対し、中山容疑者は容疑を認めているという。二人は高校の同級生だったという。
 鉄道文化むらからは同時期に数十点の列車部品が盗まれており、被害額は数百万円に上るとされているが、同署で両容疑者の余罪などを追及している。



上毛新聞 8月6日付朝刊

「松沢容疑者は収集マニア、鉄道文化むら部品窃盗」

 松井田町横川の碓氷峠鉄道文化むらで5月上旬、マニアに人気のある列車部品が盗まれた事件で、松井田署は5日、盗みの疑いで逮捕した千葉市美浜区幸町2丁目、団体職員、松沢和良容疑者(29)を前橋地検高崎支部に送検した。
 これまでの調べで、松沢容疑者は、鉄道関係の部品を専門に収集している鉄道マニアだったことが分かった。鉄道文化むらからは同時期に数十点(被害額約100万円)の列車部品が盗まれており、同署で松沢容疑者の余罪を追及している。



上毛新聞 8月4日付朝刊

「列車部品盗んだ男逮捕 松井田署

 松井田町横川の碓氷峠鉄道文化むらで5月上旬、列車部品が盗まれた事件で、松井田署は3日、盗みの疑いで、千葉県美浜区幸町2丁目、団体職員、松沢和良容疑者(29)を逮捕した。
 調べによると、松沢容疑者は5月3日から同5日までの間、鉄道文化むらに侵入し、野外に展示されていた特急「あさま号」からヘッドマーク1個(約10万円相当)を盗んだ疑い。調べに対し、松沢容疑者は容疑を認めているという。
 同署は「マニアの間で鉄道関係の部品を売っている者がいる」との情報を入手し、捜査を進めていた。
盗まれたヘッドマークは松沢容疑者の自宅から見つかった。鉄道文化むらからは同時期に数十点の列車部品が盗まれており、同署で余罪を追及している。



朝日新聞 8月4日付朝刊

「列車ヘッドマーク 展示電車から盗む 容疑の男を逮捕

 県警機動捜査隊と松井田署は3日、松井田町横川の鉄道展示施設「碓氷峠鉄道文化むら」に展示中の列車の部品を盗んだとして、千葉県美浜区幸町2丁目の団体職員松沢和良容疑者(29)を盗みの疑いで逮捕した。
 調べによると、松沢容疑者は今年5月3日から5日の間に、碓氷峠鉄道文化むらに入り込み、屋外に展示されている電車からヘッドマーク1巻(10万円相当)を盗んだ疑い。松沢容疑者は容疑を認めているという。
 鉄道文化むらを運営する碓氷峠交流記念財団によると、ヘッドマークは特急あさまに使われていた電車の先頭車両に内蔵されていた。巻物状で約60のマークを収めていることから、マニアの間でも人気が高いという。
 鉄道文化むらは今年4月にオープン。5月の大型連休の間に、園内で展示している機関車や列車から部品約30点が相次いで盗まれた。県警はこうした被害との関連についても調べる。



東京新聞 8月4日付朝刊

「鉄道部品盗んだ容疑者逮捕 「文化むら」の盗難、県警が解明へ

 4月18日にオープンした松井田町の「碓氷峠鉄道文化むら」で展示用の鉄道部品などが大量に盗まれた事件を捜査していた県警機動捜査隊と松井田署は3日、窃盗容疑で千葉県美浜区幸町、団体職員松沢和良容疑者(29)を逮捕した。
 調べによると、松沢容疑者は5月3日から5日までのゴールデンウイークの期間中に、松井田町横川の鉄道文化むら内の車両置き場に侵入し、長野新幹線が開業前にJR信越線を走っていた「特急あさま号」のヘッドマーク(10万円相当)を盗んだ疑い。
 松井田署などによると、このほかにも、同園内ではゴールデンウイーク期間中に、廃止前の横川−軽井沢間の碓氷峠を走り、「ロクサン」の愛称でマニアには親しまれていた電気機関車「EF63」のヘッドマークや車両部品などが大量に盗まれ、被害額は数百万円に上るという。
 また、同文化むらが管理する近くの旧丸山変電所では、展示されていたEF63の正面部分のドアをガスバーナーで焼き切られているのも見つかっており、同署では鉄道マニアの可能性もあるとみて捜査していた。同署で、松沢容疑者の余罪を追及している。



読売新聞群馬版 8月4日付朝刊

「碓氷峠鉄道文化むら部品盗難、千葉市の29歳逮捕」

 松井田町横川の鉄道テーマパーク「碓氷峠鉄道文化むら」で、展示されている列車の部品の盗難が相次いでいたが、県警機動捜査隊と松井田署は3日、千葉市幸町、卸売市場職員松沢和良容疑者(29)を窃盗の疑いで逮捕した。
 調べによると、松沢容疑者は5月3日から5日の間に、同鉄道文化むらに屋外展示されている特急あさま号の車両に付いていたヘッドマーク1巻(時価約10万円相当)を盗んだ疑い。
 同鉄道文化むらを運営する碓氷峠交流記念財団は5月5日、ヘッドマークが無くなっていることに気づき、松井田署に被害届を提出。同署はJR関係者や鉄道ファンから情報を収集。その結果、「盗品と見られる鉄道部品を売っているものがいる」という情報を得て、松沢容疑者の存在が浮上した。
 同署などが3日、松沢容疑者の自宅を家宅捜索。盗まれたヘッドマークを発見した。松沢容疑者は容疑を認めており、余罪の有無を追及している。
 4月18日にオープンした同鉄道文化むらでは、5月はじめから展示されている列車のヘッドマーク、ドア、計器類などの盗難が相次ぎ、同財団は警備を強化している。



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