緊急速報!丸山あさま編成移動!
撮影:1999.9.14

旧丸山変電所前にEF63とともに保存・展示されていた「あさま」が、14日に横川駅構内へ移動しました。
保存は文化むら開園に先立ち、碓氷峠の鉄道の象徴として同所に保存・展示されたものですが、直後から一部の非常識な者や犯罪者達による部品等の窃盗犯罪や破壊が相次ぎ文化むらとしも、その処遇を検討していました。
編成丸ごとの保存・展示は他に例を見ないものであり、このような措置をとらざるを得なくなったことはまことに残念です
が、文化むら・横川駅の新たな目玉展示物となることを応援団は期待します。
なお、今後の展示方法等の詳細は後日お知らせ致しますが、横川駅旧4番線ホームで恒久的に保存展示される予定です。



櫻井正一常務理事からコメントをいただきました。

「特急あさま9両を1回で下ろしました。あさまに圧縮空気を入れ、ブレーキをかけながら下ろしました。EF63も2両で下ろしました。雨が予想されましたが、何とか降られずにすみました。横川駅4番線に展示します。EF63を鉄道文化むら寄りに停車させました。あさまは塗装の痛みもあるので点検します。無事に下ろせて一安心です。
明日9月15日午前11時からヘッドマーク返還式を行います。盗品が取り戻せました。管理をしっかりする予定です。」


丸山「あさま」編成の移動に立ち会った方達。 
左から櫻井正一常務理事、内田武夫町長、牧野茂樹東鉄工業顧問(敬称略)。

牧野氏は旧国鉄技術者です。専門は線路の建設工事。碓氷新線を建設した方で
す。

往時の光景を彷彿とさせる姿で横川駅に移動してきた「あさま」とEF63重連が、文化むらの魅力をさらに増す展示物になることを希望します。
 
横川駅旧4番ホームに横付けされた特急「あさま」編成。
編成の方向は逆のままですが、往時そのままの姿です。
 
モーターカーがEF6312号機11号機を押します。
保存運転線の終点で一旦停止していたEF63重連が動き出しました。
 
横川駅へ向けて移動するEF63 12号機の前面につかまり前方を注視。
左より整備担当の齋藤氏、土屋機関士、櫻井常務理事。EF63が道路を横断します。


横断歩道をEF63が行きます。
この直後、軽井沢からのJRバスが到着し、新旧の碓氷峠の主役が至近距離で接近遭遇しました。


EF63の後押しをするのはモーターカーの重連です。


無惨に貫通扉を盗まれたEF63 11号機。
早期の修復がのぞまれます。
 
 
EF63を見守る土屋機関士。
 
 
EF63はモータカーに押されて「あさま」にそろりそろりと慎重に接近します。
現役時代には軽井沢寄りのこの位置に連結されることはありませんでした。必ず、高崎寄りに連結されました。
したがって、EF63の双頭連結器がないので「あさま」とは連結できず、とりあえずここで停止。作業状況を相談する齋藤氏と土屋機関士。


とりあえず旧4番線ホームに移動したEF63重連と「あさま」9両編成。
勾配区間での重たい列車編成の移動という作業が無事完了し、現場には安堵感が漂います。



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