新宿区後援・7月新宿フレンズ講演会

暴力―当事者の SOS・家族の思い−

   講師 大阪大学大学院医学系研究科 公衆衛生看護学教室准教授・保健師

蔭山正子先生

      YPS 横浜ピアスタッフ協会

中村俊輔さん/猫柳ゆーぎさん/根本俊史さん

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【家族への暴力は研究が少ない】

 レジュメには、今日のタイトルの「暴力−当事者の SOS・家族の思い−」の横に「暴発、爆発」と書きました。暴力の本質を捉えると、暴発や爆発のほうが適当な言葉かと横に置いています。5 月に出版した『当事者が語る精神障がいとリカバリー』(明石書店)は、今回のメンバーも執筆しました。

さて暴力の定義は、「死、障がい、外傷、危害をもたらす可能性がある、物理的な力の行使」です。実際には言葉によるもの、精神的なもの、例えばメールを何十通も送るとか、ずっと正座をさせて何時間も話を聞かせるといったものも精神的に辛いわけで暴力になりますが、今回の私の研究では、とりあえずは物を壊すとか力を使った身体的暴力について取り上げています。

 暴力をなぜ家族に向けざるを得ないのか。「家族はどういう経験をしてきたか」のアンケート調査をし、その研究結果を 1 冊目の『精神障がい者の家族への暴力という SOS』にまとめました。そして 2 冊目の『当事者が語る精神障がいとリカバリー』は、家族に対してなぜ暴力を向けざるを得ないのかを当事者が書いたものです。また、皆さんが学べるようなインターネットによる学習プログラムの開発に取り組んでいるところです。

研究や取り組みの目的は、家族への暴力の発生や長期化を防ぐことによって、当事者のリカバリーを促進し、家庭の崩壊を防ぐことです。暴力は、受けた家族が傷つくのは当たり前ですが、暴力を振るったほうも実は傷ついているのです。家族に起きる PTSD(心的外傷後ストレス障害)のフラッシュバックは当事者にも起きます。親が傷を受け血を流したことが脳裏に焼き付いてしまい、暴力を振るった側も振るわれた側にも心の傷になる。しかも簡単には癒えず、長期に渡って続いてしまう。暴力は防がなければならず、もし起きてしまっても早い段階で解決に向かう必要があります。

 暴力の研究の究極の目的は、家族の中で誰かが死んでしまうことを避けるという、家族支援でもあり本人支援でもあると考えています。

【当事者の6 割が家族に暴力】
 まず、埼玉県の家族会で 866 世帯のアンケート調査と、親 26 人にインタビュー調査を行いました。典型的な家族会の方ともいえる、統合失調症の子供(平均年齢 40 歳くらい)と同居する平均 70 歳くらいの親が回答したものです。本人は定期的に通院や服薬をしている人がほとんどで、障害者手帳は 2 級程度が 8 割以上で、半数が 1 日のほとんどを自宅で過ごす。外のサービスに繋がれずに家族が見ている例も多く対象に含まれています。

結果1.当事者の6 割が家族に暴力
 調査結果では、当事者の 6 割が家族に身体的暴力をしたことがあることが明らかになりました。これは想像以上でした。「その他の人」という項目も作り、「誰に」を書いてもらったところ、「元彼女」とか「ヘルパー」など、知っている人が多かったのです。「見ず知らずの人」への暴力は本当に少なく 1.3%でした。

 つまり暴力の問題は社会防衛的に研究されていますが、日本においては特に家族の問題であり、医療観察法などの施策は、かなりピント外れという印象があります。

結果2.一般の暴力と違い、男女差がない
 一般の暴力と病気の場合の暴力が違うのか同じなのか。私は、共通している部分もありますが、基本的には違うという立場です。

 その理由として一番大きいのは暴力に性差がないということです。例えば、夫婦間の暴力では、男性のほうが女性に対して圧倒的に多いのです。しかし、精神障がい者に限ると性差がほとんどありません。アンケートでは過去 1 年をみると、男性 24.2%、女性 32.2%、逆に女性のほうが家の中で軽度な暴力が多いくらいです。

 また、病状に関連して治療すれば収まる暴力があることと、危害を加える意図を持って相手に行った人は少ない(13%)ということも理由です。例えば「母親を懲らしめてやろう」と計画的に暴力を振るう人は少ないです。調査の中でも、周到に計画してこの日に、ということではなく、日常の些細な出来事がきっかけになって起きており、他の暴力とは異なる側面があると考えています。

結果3.治療していても起きる
 
今回の調査では 95%の当事者が処方通りに服薬し治療を受けていたにも関わらず、1 年間で 35%の暴力が起きています。「暴力があったら治療に繋ぎましょう。そうしたら解決します」と考える人が、殊に支援者には多く、暴力は治療していても起きる性質のものと理解されていない状況にあります。

 アメリカの急性期病棟で行った調査では、幻覚や妄想に左右されて暴力に至った例は20%だけでした。しかもこれは急性期の場合なので、平常時ならもっと少ないわけです。陽性症状以外のこと、混乱やまとまりのなさ、つい衝動的に出てしまった…そういうことから、薬が効く陽性症状だけではなく薬が効きにくい認知機能障害が作用しているだろうということが考えられます。

結果4.親子のコミュニケーションと関係する

 当事者の再発率の研究では、高 EE(Expressed Emotion:感情表出)、つまり批判的、攻撃的、巻き込まれやすいなど、あまり良くないと言われている対応の仕方をしている家族と同居していると、再発率が高くなるという強固なエビデンス(科学的証拠)があります。あたかも家族の対応が悪いから本人が再発したと取る医療従事者もいて、家族への偏見にも繋がります。
 今回の分析では、親のEE が高いと暴力を受けやすいという結果が出ました。高 EE の家族とは、性格が悪い人ということではありません。「批判的になる」「カッとする」「うんざりする」「もう上手くやっていけないと思う」など、余裕を持って接することができない状態の家族であり、PTSD の可能性も高い状態です。親も疲弊して抑うつ傾向や PTSD 症状があるような精神的に不健康な状態になると、当然、冷静な対応ができない。当事者とのコミュニケーションが不良になって、日常の些細な言葉のやりとりで、言い方が気に入らなかったとか興奮や怒り、時に暴力を誘発すると考えます。

 これは私の研究結果からの仮説ですが、暴力の原因としては、陽性症状や認知機能障害があって引き込まらざるを得ない状態で苦しい、自分は生きている価値があるのか、死にたいと思うことも珍しくなく、このような苦悩やトラウマの中で、家族との些細なコミュニケーションの行き違いをきっかけに起きています。

【暴力を抱え込む親の心理とその背景】
 26人の親にインタビューしましたが、本人から暴力を受けた時に親がどう対応しているかを見てみます。
 暴力が発生すると、治療に繋げば何とかなるだろうと家族は思うのが通常です。薬を上手く調整すればいいのでは…など、治療への期待が最初にとる行動で、治療を開始してすっかり暴力がなくなることも当然あります。ただ、治療しても暴力が無くならならないケースが結構な割合であり、家族が「これは大変な病気だ」と思うことになります。
 何で暴力が起きるのか、家族にも分からないし、誰かから教えてもらうこともありません。その中で、色々と勉強し、対応を変えることで怒りを誘うような言動が減り、暴力がなくなった例も少しはあります。しかしインタビューを受けてくださった方の多くで暴力はなくなっていませんでした。
 暴力に悩む生活が10 年 20 年と続き、何で暴力が起きるのか、どう対応すればよいのかも分からない中で、家族が「こうやったら暴力がなかった」「今日は調子が悪そうだから声をかけるのを止めよう」とか試行錯誤する日々が凄く長く続く。
 その中で、家族は崩壊していきます。兄弟も病気になり引きこもりになった、父親が逃げ出したなど、色んなことが起きていました。どうにもならなくなって、最終的には離れて暮らす手段をとる人が多くなります。
 なぜ 10 年も 20 年も抱え込んでしまうのか。1つは家族の心理です。当然ながら自分の子供は可愛いという愛情から、警察を呼ぶことへの抵抗、犯罪者にしたくないという気持ちが中心にあります。近所に迷惑をかけてはいけない、自分のところで何とかしようとか、育て方が拙かったなど自分を責めて、自分さえ我慢すれば良いと抱え込んでしまう。暴力は家の恥で、誰にも言いたくないという気持ちもあります。これらが内なる偏見という内側の障壁です。毅然とした態度で臨もうと思っても、強く出ると本人が余計に興奮したという人もいました。
 こうして抱え込んでいくのですが、いよいよ誰かに相談せざるを得ない状況に置かれます。それで保健所に相談に行く、警察を呼ぶ、しかし助けてもらえない。これが家族を孤立させる二重の障壁の外側になります。
 「助けて下さい」と言った時に助けてもらえないのは、精神科以外の医療分野では考えられないことです。高齢者や難病など体の病気で「どうか助けて下さい」と言った時に、「うちでは治療できません」とか、連れてくるのが難しいことを分かっているのに「連れてくれば診ますよ」という言葉を返すなど、あり得ないことだと思います。

結果をまとめます。

1.家族への暴力は治療につながっても消失しないことが少なくない

2.慢性的な暴力は10-20年と長期化し、家庭崩壊まで追い込む

3.親は愛情、恥、罪悪感、責任感、恐怖といった感情から抱え込む

4.支援者が親の愛情に働きかけて、子供のために本当に必要なものは何かを考えたうえで、家庭訪問(アウトリーチ)、当事者同士のピアサポートの活用などで二重の障壁に風穴を開ける

 まとめれば、家族が孤立してしまうことが大きな問題なのです。この病気は治療が途切れやすく、なかなか外に繋がりにくい、病状が悪くなると家に閉じこもるという特性があります。すると、本人をサポートできる人は同居して身近にいる家族になるわけで、その家族が孤立してしまうと、結果的に本人も孤立したままになってしまいます。
 家族が家族会などに出てきて、自分の中の偏見・認識を変え、サービスや情報を取り入れていくことで、閉じこもっている本人は、はじめて外に繋がることが出来る。家族が孤立しないことは、とても重要です。

【当事者の体験発表】

中村俊輔 私たち夫婦は 2003 年に知り合いました。妻(猫柳ゆーぎ)はすでに精神分裂病の診断を受けていましたが、私はまだ病気ではなく、倉庫の仕事をしていました。その年の妻の誕生日に妊娠したことを告げられて、最初、家内は「別れても生む」と言っていました。でも、自分は別れることを選ばず、逆に実家を飛び出して彼女の家に住みました。知り合って 5 ヵ月で、このあたりで私は仕事を辞めてしまいます。
 仕事に行けなくなったので妻が通っている精神科に誘われましたが、病院嫌いも重なって「何で病院に、しかも精神科に行かなきゃならないの?」と行きませんでした。
 焦って就職しては辞めました。そのうちイライラして怒鳴ったり暴力を始めます。当時、私は両親には、楽なことを優先して仕事を疎かにする怠け者と思われていて、仕事をしろと言われ続けていました。しかし妻や妻の母はどこか緩く、最後の就職は妻の母が辞めさせ、妻からは「現在のあなたは自律神経失調症と言われた時期の私と同じ症状が起きている」と言われました。体が痛む、発熱、内科などでは原因がつかめないというのが妻と同じだったらしいのです。
 自分は「病気じゃない」という考えでしたから、病人扱いされるとムカついて「うるさい、しつこい」と怒鳴りました。後に妻に暴力を振るったのは、妻が自身を殴るという自傷行為をするので止めようとして、分かってもらえなくて殴ったり蹴ったりしてしまいました。
 妻からは「あなたが暴力を振るうのは私が要らないからでしょ。だから、私が自分を殴るのと一緒」と言われ、要らないなんてことはないと分かってもらえずに殴ったり蹴ったり。「やっぱり要らないんじゃないの」と言われ、ムカついて暴力が続く。お腹の子が流れるかもしれないという知識もないし、考えもしませんでした。今考えると、悲惨な結果になってもおかしくなかった。それにも関わらず、無職で仕事も探すことなく、でも、私たちは入籍しました。
 生活費用は妻の障害者年金と妻の母のパート代でした。実はこの間、妻の診察には同行していて主治医にも会っていました。そして 2004 年 4 月 20 日に、私はようやく精神科を受診。現在も当時の妻の主治医が私の主治医です。
 統合失調症と診断された次の日に、私は父になりました。息子は妻の母の家で育ちます。なんだか取られた気がして、怒鳴り散らして息子を家に連れ帰ろうとしたこともありました。でも、妻の母と別世帯となるきっかけを作ってくれた方が保護者になるということで、息子は施設に預けることなく育ち、今はまた同じ世帯で一緒に暮らしています。育てたなんて言えませんが、沐浴とかおむつ替え、ミルクなど、最初は怖いですがやりました。
 息子が別世帯の間は、妻と登録制の日雇いの仕事にも就きました。でも体が痛むことが多くなり、1 日目は行けても次の日は動けなくなることを繰り返して日雇いにも行けなくなりました。でも、妻は頑張って仕事に行っていて、置いて行かれるという思いも生じます。振り返ってみると、私には分かって貰えない、病人扱いされての暴力、何が何だか分からないモヤモヤの暴力、置いて行かれる寂しさからの暴力があったように思います。
 蔭山先生は爆発と言いましたが、妻は私のことを休火山に例えました。活火山は文字通り噴火が活発に起きる統合失調症の急性期です。落ち着くと休火山、まだ爆発の可能性がある状態ですね。死火山はもう噴火をしない方々のことです。この噴火は怒鳴る行為も含みますが、今も自分でも何で怒ったのか分からない噴火があります。
 私が落ち着いたきっかけは、理解者が増えたことと息子の成長です。息子の成長過程で妻も成長したのではないかと思います。今は中学2年です。
 自分で自分の病気を考える機会も結構増えてきました。妻には「あなたは置いていかれる人ではなくて、私の戻る場所になって欲しい」と言われています。夫婦、家族の形は沢山あります。1 つの形を答えにしないで欲しいと、いつも妻が言います。ところで、当事者同士の我が家では、噴火するのはもう1人います。

猫柳ゆーぎ 私たち夫婦は、どちらかが噴火すると火種が飛んで相手に引火しますが、落ち着くと何もなかったようにケロッとします。これは現在進行形の話です。ここで息子が登場、彼は噴火中の私たちを冷静に見ています。息子が成長して直に意見する…文句とも言いますが、その言葉も自分たちが落ち着けるきっかけかもしれません。息子は「あっ、また始まったのね、あぁ、はいはい」と冷たい態度を示すのでハッとし、「また、しでかした」と思い知らされます。
 もう1つは当事者グループ横浜ピアスタッフ協会の組織に関わったのも、自分のリカバリーのきっかけだと思います。YPS の皆さんは、私を受け入れて何かしら役を与えてくれるのでやる気が出ます。大好きなサッカーもやらせてもらっています。
 YPS がきっかけで蔭山先生とも出会いました。この体験発表も、私と主人には自分たちを振り返る良いチャンスです。動けなくなった夫も、いつの間にか私の活動に巻き込まれてリカバリーが始まっていました。本人が動けないなら、周りが動くのもアリかもしれません。活動している家族に興味が湧いて、「一緒に来る?」と何回か言われれば、「行ってみようかな」と思うかもしれません。

蔭山 お2人とも病気がありますが、いつも行動を共にして、YPS の集まりにも一緒に仲良く来ていて、いつの間にかリカバリーしていた。今は、仲が良さそうに見えますが、実は両方とも噴火があるということです。
 私が、暴力が何で起きるかとの理解をするのに、中村俊輔さんの話が役立ちました。何かが溜まって爆発するとか、いろんな事を教えてもらいました。今は、家族会などのために貢献していただいて感謝しています。

根本俊史 43 歳で学習障害があります。統合失調症になったのは 28 歳の時です。悪性リンパ腫にも 32 歳でなりました。統合失調症の時も周りに知らせたのですが、反応がまったくないというか理解されませんでした。でも、「がん」となると、周りは反応してくれるのですね。抗がん剤で脱毛状態になり分かりやすかったのですが、「大丈夫か?」と心配してくれました。この違い、世間の認識の違いは相当あります。うつにもなりました。38 歳の時です。これが僕の病歴です。
 就労移行支援のパンフレットで、三角形の土台が健康管理、その次が日常生活管理、その次が対人技能、その上が基本的労働習慣、最後の一番上が職業適性という図(就労準備性ピラミッド)を見ました。
 これが病気になるとどうなるか。仕事をしていた人は辞め、学校に行っていた人は行けなくなります。すると職業適性である知識や技能はなくなります。その次の基本的労働習慣、これは報連相(報告・連絡・相談)と規則を守ること、これも関係なくなります。対人関係も家に引きこもりますから関係ない。日常生活は生活のリズムが壊れます。健康管理、これは親が料理を作りますからできるかもしれませんが、栄養を考えるのは親であって、当事者は全く分からない。ということで何もできない状態、人生真っ暗闇、何から手を付けて良いか分かりません。この人生に溺れている状態が暴力に繋がるのはしようがないような気がしませんか?
人生に溺れている人が正気に戻るのは、深いと思っていた水が浅瀬だったと気づいた時です。浅瀬というのは、僕に言わせれば衣食住、安心して生活できる場です。
 親に余裕があれば、1人暮らしをさせればよいのですが、余裕がなくても日本には生活保護があり、18 歳になれば世帯分離して生活保護を受けて 1 人暮らしができます。
 僕は会社都合で退職したことがあります。どうしたら生きられるのかと一生懸命に探しました。そして生活保護を知った時には嬉しくなり、申請をしました。その時には病気と認定されていませんでしたし、親に一定の収入があったので、生活保護は無理でした。
 でも、生活保護で衣食住は安心できると分かり、安心があるから僕は暴力を振るいません。家庭教育とは、食事や体調の管理など生活面を教えることだと思います。18 歳以上なら1人暮らしもできるので、自分で健康などの土台をきっちりして、日常生活を積み上げて行けば、就職ができるかもしれない。上を目指して頑張りましょう。

蔭山 根本さんは、家族に対する暴力はありません。YPS のメンバーで暴力の経験があるのは半分くらいでしょうか。「暴力というのは辛さが行動として出たものであって、辛さは共感できる」という話し合いに参加しました。                    
                                          〜了〜

平成17年4月からの新宿フレンズホームページ「勉強会」の表示形式について

 新宿フレンズでは4月から「勉強会」ホームページの表示について、概略掲載とすることになりました。そして、「フレンズ」(新宿フレンズ会報紙)ではいままで同様、あるいはより内容を充実させて発行することにしました。これまで同様に勉強会抄録をお読みくださる方は、賛助会員になっていただけますと「フレンズ」紙面版が送られますので、そちらでお読みできます。
どうぞ、この機会に是非賛助会員になっていただけますよう、お願い申し上げます。

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新宿フレンズへのお誘い 

 新宿フレンズでは毎月第2土曜日、12時半から新宿区立障害者福祉センターに集まって、お互いの情報交換や、外部からの情報交換を行い、2時からは勉強会で講師の先生をお招きして家族が精神障害の医学的知識や社会福祉制度を学び、患者さんの将来に向けて学習しています。
入会方法 


編集後記
 
7月の暑さだけは参った。今年は夏がフライングをしてしまったようだ。だから蝉も鳴く順序がメチャメチャ。ヒグラシが7月に鳴いていた。狂った地球?そんな感じさえする。

 さて、今月は大阪大学大学院の蔭山正子先生、YPS 横浜ピアスタッフ協会・中村俊輔さん/猫柳ゆーぎさん/根本俊史さんの面々がそれぞれ暴力に対して参考になる意見を述べていただいた。

 蔭山先生は埼玉県の家族会でアンケートを行い、その結果を縷々発表してくれた。当事者の六割が家族に暴力、一般の暴力と違って男女差がない、治療しても起きる、と発表が続く。この中で「暴力があったら治療につなぎましょう」と、殊に支援者からの声があるという。そう、安直に治療すれば治りますというのは簡単なことである。一見正しいと思われ勝ちだが、この病気はそれほど簡単には解決しないのが特徴であると認識すべきである。

 さらに医療者へ「うちでは治療できない」とか「連れてくれば診ますよ」などと言って家族を突き放す。精神科以外では出ない言葉である。これこそ精神科の暴力であると考えるのだが、精神科では罷り通っている。

 当事者の方々からもいい言葉が出た。中村さんの言う休火山、活火山、死火山という表現には拍手を贈りたい。奥様の猫柳さんは子供によって活火山を休火山にしている。根本さんは精神科は世間に全く理解されない。そして、溺れている人が正気に戻るのは深いと思っていた水が浅瀬だった時だと。皆喩が素晴らしい。                          

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