心の病ってなんでしょう。

これだけ科学や医療技術が発達した21世紀においても、世界中の精神科医が「こうです」と言い切れていない状況です。そうしたことからも、この病気がいかに複雑で奥深いものであるかお分かりいだけるでしょう。

 でも、安心してください。道順を間違わなければ、完治への道は開けています。

 図で説明しましょう。心の病にかかってしまったら、好むと好まざると、これから完治山の登山がどうしても必要です。

 Aさんは最近他人が自分のことについて悪口を言っている声が絶えず聞こえてきて、ついに会社を辞めてしまいました。そして、2の麓の山小屋・総合病院・精神科に行ってみました。すると、入院と服薬の治療を勧められ約3ヶ月入院することになりました。経過がよければ独りで6の寛解・見晴台へいけるでしょう。そのあと尾根伝いにうゆっくり歩を進めれば、山頂へ向かえます。しかし、経過が悪ければ、4の谷川小屋・精神科専門病院に戻って休むなど、少し遠回りをしなければならないでしょう。

 Bさんは高校まではなんとか卒業しましたが、受験勉強中に妄想が出て、部屋の壁を叩いたり、大声で叫んだりするようになり、やがて親に暴力を振るうようなことになってしまいました。ご両親の通報によって、Bさんは警察のお世話になり、1の登山事務所・精神科救急病院に連れていかれました。そこで精神安定剤の注射を打たれ、保護室という鉄格子の病室で眠りました。翌朝、4の谷川小屋・精神科専門病院に転院しました。ここでも鉄格子で、便器と畳1枚に布団しかない保護室に入れられ、2週間後にそこを出ました。その後、閉鎖病棟という鍵がかけられた大部屋で、同じような経過を辿った仲間たちと過ごします。経過がよければ1ヶ月から3ヶ月位で病院内のデイケアや5の肩の小屋作業所に向かいます。(あるいは通院しながら自宅療養となります)

(新宿家族会では、現在も一部の精神科病棟で「鉄格子の保護室」が使われていることを残念に思っています。しかし、現状を一般の方にも知っていただこうと、敢えて書き入れました。)

Cさんはごくごく軽く不安感を感じる程度だったので、3のみどりペンション・精神科クリニックを訪れ、薬を服用しながら一気に7の完治山山頂を目指そうとしています。ただ、あまり急ぐと、足を踏み外して転落、振り出しに戻る危険もあります。

最後に隣の家族山には8.家族山展望台があり、ご両親や兄弟が見守っています。登山者(当事者)にべったりの援助もいけない、全く関与しないのもよくない。その辺のコツは家族会勉強会で学んでください。

この完治山登頂を勝ち取るには患者さんとご家族がどれだけ信頼しあい、愛情の中で歩みが進められるかにかかっています。

さあ、頑張りましょう。かわいい息子のために、娘のために!

 息子さんを救えるのは、お父さん、お母さん、貴方しかいません。


新宿家族会 E-mail: frenz@big.or.jp