新宿区後援・9月新宿フレンズ講演会 人が回復するとはどういうことか 〜家族・当事者・精神科医としてお伝えしたいこと〜 講師 やきつべの径診療所 精神科医 夏苅郁子先生 |
私が新宿フレンズのことを聞いたのは、娘として『わが家の母はビョーキです』を書いた漫画家の中村ユキさんからです。今日は、私も精神科医としては2割くらいで、家族4割、当事者として4割ぐらいにお話して、精神科医としての話が物足りない方は質疑応答でお答えします。 【母の話−別れと出会い】
夏刈先生の本 ¥1404(本体1300円) 夏刈先生はもう1冊 「もう一つの心病む母が遺してくれたもの」を出版しています。 ¥1404円(本体1300円)
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平成17年4月からの新宿フレンズホームページ「勉強会」の表示形式について
新宿フレンズでは4月から「勉強会」ホームページの表示について、概略掲載とすることになりました。そして、「フレンズ」(新宿フレンズ会報紙)ではいままで同様、あるいはより内容を充実させて発行することにしました。これまで同様に勉強会抄録をお読みくださる方は、賛助会員になっていただけますと「フレンズ」紙面版が送られますので、そちらでお読みできます。 |
新宿フレンズへのお誘い 新宿フレンズでは毎月第2土曜日、12時半から新宿区立障害者福祉センターに集まって、お互いの情報交換や、外部からの情報交換を行い、2時からは勉強会で講師の先生をお招きして家族が精神障害の医学的知識や社会福祉制度を学び、患者さんの将来に向けて学習しています。 |
編集後記 夏刈郁子さんは中村ユキさんの「わが家の母はビョウキです」を読んで開眼したという。一冊のマンガが一人の精神科医を世に送り出した奇跡とでもいうべき出来事であったと思う。「わが家の母は・・」の作成に当たって、ゲラ原稿を見せられた者としても、この上ない喜びである。 熊谷晋一郎氏とは高田馬場にある発達・精神サポートネットワークの理事会で同席している。常に冷静な意見を述べられているが、それでいて核心をついてくる意見にはハッとさせられる。絶えず障害者の側に立って、代弁するような意見には脱帽する。 白石弘巳先生の話題もあった。私の息子が発症した20年以上前に私は白石先生と出会い、何度か新宿フレンズの講演でもお世話になっている。柔らかい口調でお話をする先生の言葉は、確かな教えとして耳に残っている。 夏刈さんは最後で「やっぱり諦めないで、生きていくことが大切なんだ」と述べている。先生自らが体験した精神の病。だからこそ説得力があり、聴く者にうなずきが生まれるのであろう。お話の中にあった小紋のスーツ。この日も着て出席された。お母さんの自信作だという。そして過去の話をするとき、「こんな惨めな生活でした」はやめて、これからは「こんないいところがあった」と話をまとめる、そうな。 嵜 |