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回答 きくち小児科医院 菊地浩一

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風邪薬服用中の母乳について

母親が風邪をひいて薬を服用中は、母乳を飲ませてはいけないのでしょうか?(生後2ヶ月)

結論から云いますと、母乳を止める必要は無いと思います。お母さんが飲んだ薬は、母乳にでますが、非常に少ない量だといわれています。市販の風邪薬の成分は、赤ちゃんが使う薬と同じ物が多いです。病院で処方される薬も殆ど同じですが、母乳を飲ませている事を一言付け加えて下さい。

母乳と薬について

      質問1気管支喘息で「テオドール」を飲んでいます。生後1カ月の子がいますが母乳を与 えることを禁止されました。何とか飲ませたいのですがだめでしょうか。

 質問2「リボトリール」を不定期に服用しています。もうすぐ出産ですが、母乳について主治医に相談しましたがはっきりした返事がありません。


お母さんが何かの薬を服用中に母乳を与えてよいか否かの質問はたまにあります。

そ の都度はっきりしない返答のくり返しなのですが、この理由は個々の薬物の新生児、 乳児に対する研究(発達薬理学)があまり進んでいないことにあります。

大部分の薬物は母乳に移行しますが、一般的にはその量は極めて少ないといわれてい ます。しかし母親が「長期間に渡って」服用しなければならない時、問題がおきてきます。新生児、乳児の肝臓の解毒機能や腎臓の排せつ機能が未熟であることは、赤ちゃんに移行したほんのわずかの量の薬物もからだに「蓄積」しやすく、さらに新生児期は「脳」にとって危険なものをストップする機構も十分ではありません。

しかし長期間に渡って服用しなければならない「薬物」は、作用もかなり解明されて おります。服用している間は「母乳は絶対禁止」という薬物もあり、主治医 にはっきり聞くべきだと思います。
上の質問の「気管支拡張剤」「向精神薬」あるいは「抗けいれん薬」などは、その主 作用、副作用は「中枢神経」にあり、やはり服用している間は「ダメ」という医師が多 いと思います。しかし先に書いた絶対禁止の薬には含まれまれないと思います。

喘息 治療薬の「テオドール」は新生児に「蓄積」しやすい薬として知られています。 「量」をへらすか、母乳の授乳直後あるいは児の入眠直前に服用する(母乳への移行 を少なくする)などしてみるか、あるいは「吸入」だけにするか、「貼る気管支拡張 剤」にしてみるのもいいと思います。

「リボトリール」は不定期の度合いにより母乳 は問題ないと思います。

どうして「らいおん先生」っていうの?

「らいおん先生」って誰がつけたのですか?

 1988年開業の時に、市内で初めてイメージキャラクターを採用しました。広告担当者が院長に初めて会った時に浮かんだのが「ふところの広いらいおん」のイメージだったそうです。薬の袋にも、印鑑にも使用しているので、子ども達がらいおん先生と呼んでくれて、うれしそうですよ。
回答者 らいおんの部下

子供の平熱って何度?

赤ちゃんの平熱は、37.5度と聞いたことがあるのですが、だいたい何歳ぐらいま
は37.5度でいいのでしょうか。おしえて ください。(9ヶ月の子の母)

赤ちゃんの平熱は37.5度と聞いたことがあるとのことですが、正しい知識
とは言えません。

まず「平熱」(正常体温)ですが、ご自分の赤ちゃんの正常体温を求めることを勧めます。
測定時間(午前と午後)、測定部位、生活環境(授乳後、入浴後は避ける)を一定にして、数日間測定してみて下さい。検温中の赤ちゃんの協力の度合いによっても変化すると思いますよ。

少し古いのですが、小児の正常体温(わきの下)のデータを揚げておきます。

    新生児: 36.7ー37.5
    乳 児: 36.5ー37.3
    幼 児: 36.6ー37.5
    学 童: 36.5ー37.3   
       (小児疾患の診断基準、1987)

次に「発熱」は、平熱に+1℃以上高くて、かつ元気が無い場合、病的な発熱と考えます。ただし、身体にとっての発熱の意味が科学的に十分解明されていない、また個人差が大きく、測定部位により、様々に変化する事を考えると、ずいぶん幅が出てくるため、一口に○○度以上を発熱と言い切れるものではありません。

が、一般的に外来では、37.5度-37.9度を「微熱」、38度以上を「発熱」と言い表わす事が多い様です。また、最近の予防接種では、37.4度までを接種可能体温(外来での一般診察で異常なく本人も元気がある場合)としていますね。

子どもが保育園に行きはじめるのですが

子供は現在2ヶ月です。3ヶ月から職場復帰で、保育園に預けて働く予定ですが、これからたくさんの病気をもらうことも多いと思います。何か注意する点、予防策がありましたら教えて下さい。(生後2ヶ月)

保育園や幼稚園に行き始めの半年から1年くらいの間、頻回に病院通いを余儀無 くされる子がいます。発熱、咳などの風邪症状から始まり、鼻汁、咳がなかなか改善し なことが多いです。アトピー素因のこともありますが、あまり原因のはっきりしない 時もあります。
赤ちゃんが上に書いたほどでもないけれど、よく風邪をひくような 時は、

   #可能なかぎり予防接種をする。
   #体調を良好に保つ。(無理をしない、人混みを避ける、温度差に注意など)
   #感染症の早期発見早期治療
   #バランスのよい食事、家庭内の環境整備

など、試みてください。

体温測定の場所について

体温計には、脇の下で計るのと耳で計るのの二つありますが、いつも数値が違って迷
ってしまいます。どちらが正確なのでしょうか。

質問は、電子体温計の事ですね。(水銀の体温計、見た事のないお母さんいるでしょうね〜)

体温測定は、皮膚の表面の温度ではなく、からだの中の「深部体温」の事です。脇の下、口腔内、直腸で測定するのが、より近いのです。

最近、鼓膜の温度が一番深部体温に近いことがわかり、「鼓膜体温計」が発売されました。しかし、実際には「鼓膜」でなく「外耳道(耳の穴の壁)」の皮膚温を測定してしまう事が多く、この場合、低く表示される事もありますよ。また、脇の下で測定する時も一定時間きちんと固定してますか?赤ちゃんの体温を測定する時は、測定の器械の種類より「測定の方法」に問題があることが多いのです。

でも、病気の経過をみるために、厳密で正確な体温を知る必要はありません。僕は、だいたいおおまかでいいと思います。両手で子どものお腹や胸に触れる事によって「高熱」かどうかはわかります。ふだんから「平熱」の状態を、おかあさんの手のひらで、覚えておくのも大切だとおもいます。(2002.6.28)



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