PXEを使ってPCもディスクレスにしよう

YAMAMORI Takenori ●yamamori

■コラム■「謎のジャンパでフラッシュROM出現」

Intel 82557/8/9の載ったNICの中には, フラッシュROMが搭載されているものがあります.

実は,筆者が以前にバルク品として3,000円台で買って, 各種PC UNIX用に使っていた82557の載ったNICがあるのですが, このカード上に“謎のジャンパピン”があり, これをショートするとフラッシュROMが出現することを偶然発見しました. 長いあいだROMは載っていないものと思い込んでいたのは, フラッシュROMが面実装の小さいチップで, 大きいDIPのEPROMとは違って全然目立たなかったためです.

本当のところを言うと,以前この82557搭載NICを初めてPCに挿したとき, マシン起動時にリセットがかかって起動しないという症状が発生したのです. そこでダメモトで“謎のジャンパ”を抜いてみたところ, マシンは正常に起動するようになりました. それ以来,ROMの存在には気づかずにジャンパを抜いたまま使っていたというわけです.

あとで調べたところ,このフラッシュROMには“LAN Desk (R) Service Agent” という古いブートコードが入っており,以前はこれとマザーボードとの相性が悪く, リセットがかかっていたものと思われます. 今はこのROMに,PRO/100+用の新しい PXEのブートコードを書き込んで, 無事ネットワークブートに使用できています.


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このページは、技術評論社 「パワーアップFreeBSD」および SoftwareDesign 2000年10月号、11月号『PXEによるネットワークブート設定術』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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