MISSION IMPOSSIBLE(File.33333 イミテーションゴールド その2)

 

次の日。

俺が報告書を提出すると、ジーサンはいつものように『ほうほう。』と鳴きながら、ペンを入れていった。
そして帰ってきた報告書はいつもどおり真っ赤っ赤だ。
ったく、いちいち文句や揚げ足とってんじゃねぇぞ。この暇人!!!←余はいつでも多忙じゃ、無礼者

俺がいつものように、ジーサン付きの神官に報告書のファイルを頼もうと立ち上がると、俺はジーサンに呼び止められた。

『昨晩サガはどこにいっておったのじゃ?』

はぁ?兄貴?
兄貴なら昨晩は家にいたぜ。ちゃんと自分の部屋で寝ていたはずだ。
昨晩は夜中の3時くらいまでリビングでTVゲームをしていたが、兄貴が起きた様子はない。

『嘘を申すでない。昨晩、神官が磨羯宮にサガがおったと言っておったわ。まさか、おぬしではあるまいな?夜な夜な山羊の元へ通っておるのか!?』

はぁぁぁ??誰がシュラの元に通ってるって??←お前じゃ
ジーサンはそういう発想しか出来ないのかよ。エロ羊め!!

『山羊の元に行って真相を探ってまいれ。』

ごらぁ、じじぃ!!兄貴と俺は昨晩は家にいたんだってば!!
どうせ兄貴だって、精神安定剤か睡眠薬を飲んでグッスリだったはずだ!!

『つべこべ言わずに調べるのじゃ!!』

俺はまた磨羯宮に行く羽目になった。
ってーか、兄貴が磨羯宮に行ったくらいで、なんでジーサンがグダグダ言うんだよ。
ジーサンは兄貴LAVEか?←Loveである

はぁ・・・・連続調査か。辛いぜ・・・・。

俺はポケットに小さい女神像があるのを確認し、磨羯宮に向かった。
シュラは寝起きなのか、真紫の光ったガウンを着てコーヒーを飲んでいた。そして、お決まりどおりスペイン語の新聞を読みながらご機嫌だ。

どうやら昨日は、一日中アフロディーテとヤっていたらしい。
一日中??絶倫の名は伊達じゃないな。
しかし、男と一日中っていうのは空しい過ぎるぜ。←そのようなことはない

そういえば、兄貴が夜来たんだよな?ということは、一日中アフロディーテとヤって、夜は兄貴とヤったのか!?まさかな?
兄貴が、わざわざ磨羯宮に掘られに行くはずがないし、ちゃんと寝ていたはずだし・・・・・。←ほうほう、兄が心配か?

仮にそうだとしても、これがバレたら鶏に半殺しにされるのはシュラだしな。まさか、鶏は兄貴に捨てられたとか・・・・。←嬉しいか?

だがなぁ、やっぱり兄貴が夜中に磨羯宮に行くなんて絶対にありえないよな。
今朝だって、起きた時には家にいたし・・・・。

まさか・・・・・!!!!!!!!

俺はシュラが風呂に入っている隙に、コーヒーを片手に寝室に忍び込んだ。
一番最初に調査した時と部屋は変わっていなかった。相変わらずエロ本がいっぱいだ。
クローゼットを開けるとこれまた本と雑誌が入っていた。
そして、昨日シュラが見せてくれた箱を発見した。しかも二つも箱がある。

やはりな・・・。

俺はクローゼットの中からその箱を出し、その一つをあけた。それは昨日見た銀髪ヅラだったので、もう1個ををあけてみた。

案の定、中身は青い髪の毛のヅラだった。←ほうほう、やはりのぅ
形はもちろん俺と同じ髪型だ。
やっぱりな、兄貴が深夜に磨羯宮なんて行くはずないもんな。

それにしてもシュラの奴、今度は一体何をする気だ!?

俺はとりあえず青ヅラを持ってリビングに戻った。
風呂上りのシュラに青ヅラをつきつけ、事情を説明させた。

『ふっ!!サガは中々いい餌なんだ。これで何が釣れると思う??』

鶏か!?

『ついてくれば分かるさっ!!』

シュラはそういうと、着替えを済まし青いヅラを被った。
その姿は、やはりどう見てもシュラだ。
青い髪のシュラ。

眉毛は黒いし、目も細い、骨格が違うってーの!!

んで、シュラはどこへ行ったかというと、宝瓶宮だ!!
ということは、今回のターゲットはカミュとうことか。
しかも、驚いた事にシュラは昨日とまったく同じ手段でカミュを釣ろうというのだ。

アホだ、真性のアホだな。←知っておるわ

シュラはカミュが不在なのを確認すると、私室へと忍び込んだ。そして、昨日と同様に寝室に入り服を脱ぎベッドの下に隠す。
そして、全裸のままベッドの中に潜り込むと、ドアに背を向け肩を少しだした。
全裸で寝ているというアピールらしい。

はっきり言って呆れるしかなかった。
こんな作戦が成功するはず無い。
確かに兄貴と同じ後ろ頭だが、似ても似つかないぞ、シュラ!!

俺は、宝瓶宮にカミュが帰ってきた気配を感じ、すぐに天井裏に上った。

もしこれで、ミロも一緒に帰ってきたら、シュラは両方とも頂くつもりなのだろうか?

俺は、シュラの股間がまた凍らされるのを期待し、観察することにした。

カミュは直に寝室に現われた。
そして、ベッドのシュラに気が付くと持っていた荷物を床に落とした。

『サ、サガ・・・・・・・?私の部屋で何をしているんですか??』

そりゃ、当然の疑問だな。
さすが冷静を売りにしている男だ。少しは見直したぜ。←ほうほう

『具合が悪いんですか、サガ?』

カミュは心配そうにシュラに声を掛けた。

俺は前言撤回するしかなかった。

カミュは兄貴の心配をしながら、自分のズボンを脱ぐ体制をバッチリ取っていたのだ。←頭は冷静でも、股間は落ち着きがないのぅ

そして、ベッドの中からシュラの生肩が出、生手が手招きをすると、カミュは問答無用で服を脱ぎ、ベッドに潜り込んだ。

『サガ!嬉しいです。貴方から来てくれるなんてっ!!』

そして、兄貴・・・・シュラの背中に抱きついた。

どいつもこいつも目が節穴ばかりで、黄金聖闘士なんて名ばかりだな。←弟子に負けた男であるからのぅ
うぅ〜〜、キショイ。

『うおっ・・・・。』

ベッドの中からシュラの呻き声が聞こえた。
毛布の動きからして、カミュが背中に抱きつき、後ろから手を回して股間を弄っているようだった。

馬鹿だ・・・・・カミュも馬鹿だった。
いや、こいつが馬鹿なのは知っていたが、なぜこうも皆あっさり騙されるんだ?
まず兄貴が勝手に人の部屋に入って、全裸で寝ている事に疑問を持たないのかよ!!←夢の見すぎであろう

そして、アイオリアの時と同様に直にカミュの悲鳴が、宝瓶宮に響き渡った。

しかし、今更気が付いても遅すぎた。

カミュに準備万端にされたシュラは、カミュに覆い被さり、その両足を持って、力づくで割って入っていったのだ。

カミュは、兄貴と同じ髪型だが、顔と体がまったく違う兄貴に目を白黒させていた。

はっきり言って、この変装作戦は相手が動揺するという点では、かなり功をそうしているようだ。動揺している隙に、うつ伏せにするなり、股を開くなりして犯せばいいとうことだ。

すかっり動揺しているカミュは、そのまま体を引っ張られ、シュラに掘られてしまった。

どうせミロにいつも掘られてるんだろうから、誰に掘られたって関係ないか?←人それぞれじゃ

俺は、そのまま宝瓶宮をでて磨羯宮でシュラが帰ってくるのを待つことにした。
報告はシュラに聞いたほうが早いからな。
もうホモはいやだ。

それにしても、カミュは尻には凍気を込められないんだな。超ヘボい!!←快楽に溺れてそれどころではないのであろう

 

昼になって、磨羯宮のリビングでエロ本を読んでいると、シュラが帰ってきた。
その顔はスッキリで、満足感いっぱいだ。

そして、シュラは俺を見るなり、右手の親指を上げてウィンクをした。

どうやら大成功だったらしい。

そしてシュラは風呂に入った後、カツラの手入れをして再びそれを被った。

なんだ、よっぽど兄貴ヅラが気に入ったんだな。だったら、ヅラじゃなくて、髪の毛伸ばして染めちまえ!!

『よしっ。次ぎいくぞ、次ぎ!!ついて来い、カノン!!!』

は?次ぎ!?
なんでまた俺が一緒に行かなくちゃいけないんだ。

『次ぎはな、もっと面白いんだ。』

そういって、シュラは青い髪を靡かせて天蠍宮に向かった。

今度のターゲットはミロか!?

って、さっきカミュを斬ったばかりなのに、もう次ぎか??←絶倫山羊の名は伊達ではないのぅ

『カミュとミロは繋がっているからな。早くしないと、この計画がミロにばれる恐れがあるからな。』

シュラは咥えたばこで歩きながら、天蠍宮に入った。←火事になったらどうする馬鹿者

『でな。今度はサガじゃないんだ。』

『兄貴じゃない?って、だったらなんで青ヅラなんだよ。』

『今度の疑似餌は、お前だ。お・ま・え!!』

シュラはニヤニヤと笑いながら、俺を指差した。

おれ??

『そう、ミロはいつもヤらせろ!っておまえに言ってるだろう。だから、今回はお前だ。サガとお前は双子だからな、髪型も一緒だし、一石二鳥ってやつだな。』

なんだと!?
俺はそんな黒い眉毛なんてしてないし、目も粒じゃねーぞ。顔の輪郭だって、お前みたいにごっつくない!!
いくら馬鹿なミロでも、こんな奴を俺と間違えるものか!!
俺はもっと、ハンサムで、美形で、格好いいのだ!!!←気のせいであろう

シュラは俺の文句に構わずに、ズカズカと汚い私室へと入っていった。

相変わらずミロの家は汚い。
服、ゴミ、雑誌、漫画、ゲーム、ビデオとかがゴチャゴチャで足の踏み場が無かった。←いかんのぅ

ミロはベッドの上でパンツ一丁でグッスリ寝ていた。

シュラの話では、昨晩はカミュが泊まったから寝たのが朝方だったのだろう、ということだった。
それでカミュは朝帰りだったという訳か!?

しかし、こいつらも相当好きだな。男と寝るなんてキショイ。←よいではないか

『なぁ、シュラ。こいつは枯れるまで掘ってやってくれ。俺に二度と変な気をおこさないように、ガンガンにヤっていいからな。なんなら、エクスカリバーでちょん切ってもいいぞ!!!』

シュラに耳打ちすると、シュラは右手でOKを作って、腹を抱えて声を殺して笑った。

俺たちがベッドに近づいても、ミロはだらしない顔をしながらグッスリだった。
その上にシュラが覆い被さっても、微動だにしない。

黄金聖闘士のくせに、なんて緊張感のない奴なんだ。←いかんのぅ

『おーーーーい、ミロたん♪』

俺はベッドの脇に立ってミロに声をかけた。

するとミロはムニャムニャと言いながら、目を開いたが、そのままシュラの首に自分から手を回した。

『ん?なに、これ?夢????なんでカノンが俺のベッドにいるんだ!?まぁいいや。カノン、ヤらせろよぉ〜〜〜〜。』

ミロはチョロかった。
寝ぼけているため、俺とヅラを被ったシュラの見分けもついていないようだ。

寝ぼけたミロは、そのままシュラに体中を舐められて、ニヤニヤとしていた。

『何だよ、カノン。大胆だなぁ〜〜〜。ムニャムニャ。』

ばーーーか!!それは俺じゃねぇよ。←大馬鹿であるのぅ

シュラは声を殺して笑いながらトランクスに手をかけた。すでにミロの股間は膨らんでいた。

あーあ、これでミロも終わりだな。

俺は今日二度目のホモの痴態を目撃する前に、部屋を出ることにした。

『ギャーーーーーーーッ!!なんでカノンが挿すんだよぉっっーーーーーーー!!挿させろぉっ!!』

部屋からミロの悲鳴が聞こえた。
どうやら挿されたらしい。ざまーみろ!!!!
枯れるまで掘ってもらえよ、ミロたん♪

 

報告:磨羯宮の兄貴の正体は、兄貴と俺に変装したシュラ。やっぱりシュラは絶倫山羊!!

水瓶と蠍は股間の管理がだらしなさすぎるのぅ。
これに懲りて、少しは尻の穴を締め直すであろう。

教皇 シオン


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