MISSION IMPOSSIBLE(file.4000 沙羅双樹の罠)

 

 『ムウが最近よからぬことを考えておるよだ。ムウを調査してまいれ!なお、白羊宮への潜伏は不要じゃぞ。』

 ジーサン、んなもんは自分で調べろ!!潜伏しないでどうやって調べろっていうんだ!!←頭を使え

 

 俺は早速、白羊宮へと向かった。
確かこの時間は・・・・・・昼飯だ!!俺は白羊宮に入るとそのまま私室へと上がりこみ、飯をご馳走になった。今日はアルデバランは不在のようだった。←潜伏不要と申し付けたであろう、馬鹿者が

 飯を食った後、貴鬼と昼寝をしようと思い、リビングを通り抜けた俺は変わった物を発見した。
投網、縄、スタンガン、人一人余裕で入りそうなザル、どでかい麻袋、麻酔銃・・・・・・・・。
ムウは一体何をしようとしているんだ?

『おや、見つかってしまいましたか。どれもこれも失敗したのです。なかなか捕獲するのが大変で・・・・。』

 キッチンから出てきたムウは俺に言った。捕獲??ムウは漁業でも始めるつもりか?

『そうですね、カノン。手伝ってはくれませんか?』

 相手は鯨かなにかか?海なら任せておけ!!このジェ・シードラゴンのカノン様が手取り足取り教えてやるぜ!←余計なことをするでない。可愛いムウが漁師になったらどうする!

『もちろん、ただでとは言いません。おやつ1週間分でどうですか?』

 よし!その話乗った!!教皇の調査はまた今度だ!!←買収されるでない、愚か者!

 俺は早速ムウに連れられて・・・・・処女宮へと向かった。
処女宮??ここには海は無いぞ・・・・。まさか、捕獲っていうのは・・・・。

『シャカですよ、シャカ。これがなかなか、素早くて・・・・。』←やはりそうか

 シャカの捕獲??

『シャカを捕獲してどうするつもりだ、ムウ?』

『ふふっ・・・・・。いいことをするのですよ。』

 ムウはスカした笑顔を浮かべながら俺に答えた。いいこと・・・っていうと、やっぱりあれか??

『さて、カノン。シャカは今いないようですし、何かいい案はないですか?』

『人質とういのはどうだ?』

『人質ですか?それはちょっと卑怯では・・・・?』

 おいおい、麻酔銃やスタンガンを使おうとしてた奴が卑怯もくそもあるかよ・・・・。←手段を選ばぬとは、中々よの

『人質っていうかさ、猿質だな・・・。』

『さるじち?』

 ムウは不思議そうな顔で俺の顔を見ている。

 俺はムウに、シャカが『一輝』という名の真っ白い小猿を飼っていることを説明した。ついでに、処女宮の全ての動植物に一輝という名前がついていることも説明した。
ムウは俺の話を聞くと、冷笑を浮かべて何かを考えているようだった。

 俺達は、猿の一輝を探す為に沙羅双樹の園へ出た。猿の一輝は直ぐに見つかった。恐らく一輝であろう花々の上で気持ちよさそうに寝ていた。

『い・・・・・一輝!』

 猿の一輝はムウの呼び声に目を覚ましたが、俺達をずっと見ているだけで来ようとはしなかった。

『ムウ、あの猿は普通に呼んでもこないと思うぜ。シャカみたいに呼ばないとさ!』

『シャカのようにですか・・・・。』

『そうそう、シャカは確か・・・・「一輝、来るのだ!」って呼んでたぞ。』

『こうですか?』

 ムウは俺の言葉に素直に従い、語気を強めて言った。

『一輝、来るのだ!』

 俺はシャカの真似をするムウを見るという、貴重な体験をしてしまった。恐らく、こんなムウは一生見れないだろう・・・・。←そうであろうな

猿の一輝は、ムウに呼ばれてムウの元へと走って寄ってきた。そして案の定・・・・・。

『ムウ、言い忘れたが。そうやって呼ぶと、一輝は顔に飛びついてくるぞ・・・・。』

『もう、遅いですよ、カノン。』

 ムウの顔には案の定、猿の一輝がつけた10本の引っかき傷が出来ていた。ムウは静かに小宇宙を高め、顔の傷を消した。←修行が足りぬ。
今日は、俺が見たことないムウがいっぱいだ・・・・。

ムウは猿の一輝の首根っこを捕まえた。まずは猿質捕獲成功!

 

 しばらくして、シャカが処女宮に戻ってきた。俺達は気配を殺してシャカを監視した。

シャカは猿の一輝が異常に騒いでいる声を聞き、沙羅双樹の園に入った。

『一輝、一輝!どこで鳴いている。一輝!!』

 シャカは猿の一輝の名前を呼びながら、対になって生えている沙羅双樹の木の前で立ち止まった。シャカは、片方の沙羅双樹の木にロープで縛られている一輝を発見すると、慌ててその縄を解こうとした。

『一輝!なにをやっているのだ。誰だ、こんなことをしたのは!!!一輝を縛っていいのは私だけだ。』←ほうほう

 シャカは一人で怒りながら、猿の一輝が縛られている縄に手をかけた。しかし、シャカがどんなに超能力を使っても、その縄はほどくことが出来なかった。
それもそのはずだ。俺の隣で、ムウが一生懸命超能力で、シャカが縄を解こうとしているそばから、縄の結び目を堅くしていたのだ。
そして、ムウは不適な笑みを浮かべると、俺の隣からシャカの真後ろへとテレポートした。

 

『ふふっ・・・・・シャカ、ついに引っかかりましたね。』

 ムウはそう言うと、シャカの両腕を掴み一気に後ろへと押し倒した。

『ム・・・・ムウ。ここで何をしているのだ!一輝は縛ったのは君か!』

『そうですよ。』

『ムウ、一輝を放すのだ!一輝を縛っていいのは・・・・・。』

 おい、シャカ・・・・。猿の心配をする前に自分の心配をしたらどうだ・・・。
それにしても、ムウ・・・なんて素早いんだ。
シャカはあっという間に、沙羅双樹の樹に頭と肩だけをつける形であお向けに縛られた。万歳の形を取るように沙羅双樹の樹に回された手は、手首のところで何重にもロープを巻かれていた。←ほうほう、アオカンが好きとはのぅ。

『ムウ・・・・。君は一体何を考えているのだ。』

『ふふっ、やっと捕まえましたよ、シャカ。』

 ムウはシャカの頬に軽くキスをしながら、言った。
おぉ、なんかレズみたいでいいぞぉ。むふっ!

『ムウ、やめないか!!』

『おや、そんなに暴れると、貴方の大事な沙羅双樹の樹がポキッと折れますよ。ポキッと・・・・・。ふふっ・・・・。』

 ムウは、シャカの頬や首筋にしつこくキスをしながら、シャカの両足を大きく広げてその間に自分の体を割り込ませた。足を広げられたシャカの袈裟は、大胆にもめくれ上がり白いフンドシが丸出しになっていた。
ムウって、こんなに激しい奴なんだ・・・・。←ふふふ、激しいのじゃ。

『いいですか、よく聞きなさい。シャカ。貴方は私のものです。私がシオンさまから貰ったんですから。』

ムウはシャカの体から口をはなすと、シャカの頭を自分の喋るテンポに合わせてポクポクと叩いた。ムウに叩かれたシャカの頭は、それに合わせてリズミカルに上下した。←木魚のようであるな

『そんなことは知らん!』

『知らないはずはないでしょう。小さい頃から貴方に会うたびに、私は言ってたではありませんか。もう忘れてしまったんですか?シャカも意外に馬鹿ですね。ふっ・・・・。』

『ばっ・・・・・ばかぁ??』

『このフンドシ、邪魔ですね・・・・。』

 ムウは呟くと、シャカの胸に再びキスをしながら、シャカの腰を浮かせてシャカのフンドシを器用に外していった。
シャカは、そうはさせまいと唯一自由になる両足を交差させムウの体を足できつく締め上げた。←蟹ばさみであるな

『シャカ、無駄な抵抗はおよしなさい。』

『断る。これ以上、私に何かしたら、君の体は私の足の中でバラバラになるぞ!』

『さぁ、それはどうですか・・・・・。』

 ムウは自分の体を締め上げている、シャカの太ももに手をかけた。
ムウとシャカの体は、凄い体位のまま密着し、お互いに小宇宙を燃やし始めた。
こんな体位のまま千日戦争突入か?俺も千日観察しなくちゃいけないのか?←余も見学するぞ♪

 しかし、この千日戦争はあっけなく終わった。
シャカが自らムウの体に絡ませた足を緩めたのだ。なんだ、シャカは諦めたのか??

『おやおや、どんなに嫌がっていても体は正直ですね。』

 ムウは意地悪な笑顔を浮かべながら、シャカの胸・・・・乳首を集中的に舌で攻撃していたのだ。シャカは眉をひそめながら、顔を耳まで赤く染めて我慢していた。←強情なところがまた可愛いのであろう
シャカの表情・・・・なんだか、エロいぞ。こんなシャカは一生見れないだろう。ムウ、もっとやれ!!

『シャカ。我慢なさらずに、声をだしたらどうですか?』

『・・・ンッ・・・・・・い・・・いやだ!・・・君の思い通りには・・・・ならん・・・・ぞ!』

『ふふふっ・・・・・・・・。』

 ムウはシャカの上半身を舌で舐めまわしながら、手をシャカの股間へと持っていった。

『君の思い通りにはさせないと言っているだろう・・・・・・・・・・。』

 ついにシャカが目を開いた。その瞬間、沙羅双樹の園が大地が揺れた。

 シャカは静かに小宇宙を高めると沙羅双樹の樹に縛られたまま、ゆっくりと立ち上がった。シャカの動きに合わせて、沙羅双樹の樹がメキメキと音をたてて、根元から持ち上がったのだ!。

ムウはその場に腰をおろしたまま、片手にシャカのフンドシを握り、唖然としていた。

そして、シャカは後ろ手に沙羅双樹の樹(根っこ付き)をくくり付けたまま、袈裟のすそをなびかせて脱兎のごとく走って逃げていった。←面白いことをする

 

報告:ムウのよからぬ事は失敗に終わりました。シャカは猿の一輝よりも自分が大切。

提出物:シャカのフンドシ

ムウのよからぬ企みに手を貸すでない、馬鹿者が。
猿は白羊宮で飼われているので、安心するように。
では、余はシャカを人質にムウを捕獲するとしよう。

教皇 シオン


End