シオンさまといっしょ6(聖域の昼下がり その1)

 

シュラとアフロディーテは教皇の執務室でシオンの仕事の補佐をしていた。

シュラ「教皇、今日は本当にいい天気ですね。」

アフロディーテ「こんな日は木陰でお昼ねしたくなりますね。」

シオン「お主達、何をのんきなことを言っておるのだ。ん??」

シオンは何かを感じ取ったように椅子から立ちあがると、後ろの窓をあけテラスへと出た。

シオン「山羊、魚。近う。」

シュラ「なんでしょうか?」

シオン「このテラスから十二宮が一望できるのを知っておったか?」

アフロディーテ「あっ、本当だぁ。」

シュラ「なかなか壮観な眺めですね。」

シオン「そうであろう。ほれ、双児宮を見てみるがよい。アホ面がおる。」

シュラ「あほ面?」

シオン「お主達、見えぬのか?しかたないのう。」

シオンは超能力で双眼鏡を取り出すと、シュラとアフロディーテに手渡した。

シュラ「あ!双児宮のテラスの長いすでカノンが昼寝してますね。」

アフロディーテ「教皇は、肉眼で見えるんですか?」

シオン「当然である。250年も生きておれば容易い。」

シュラ「さすが妖怪ですね。」

シオン「無礼なことを言うでない、山羊。」

アフロディーテ「それにしても、本当に間抜けな顔で寝てるぅ。サガとは大違い。」

シュラ「あーあ、だらしなくポッカーンて口あけて、よだれまで垂らしてるぞ、あいつ。」

シオン「よほど日差しが心地よいと見えるな。」

アフロディーテ「見てあの腕。ダラーンと下げちゃって、大股広げてだっらしない。」

シュラ「色気もへったくれもないな。」

シオン「ふむ。あれを見るが良い。」

二人はシオンが指差したほうに双眼鏡を向けた。

シュラ「あっ、巨蟹宮からミロが下りてきます。」

アフロディーテ「あっ、双児宮のテラスに入っていったぁ。」

シオン「ふむ。蠍の奴、なかなか目ざといのう。」

シュラ「うわ!ミロのやつ、カノンの頬を突ついてますよ。あっ、でも、振り払われた。」

アフロディーテ「カノン、起きたかな?」

シオン「いや、アレはただ寝惚けているだけであろう。」

シュラ「あっ、今度は右手の人差し指の爪でカノンのTシャツを真中から引き裂きはじめましたよ。」

アフロディーテ「あの坊や、以外に器用なことするんだね。あーあ、カノンの上半身剥き出しになっちゃった。」

シオン「次は下半身へ行くであろう。」

シュラ「本当だ。今度はズボンに手をかけました。」

アフロディーテ「今度はパンツに手をかけてる。」

シオン「ほうほう、蠍のやつ。気づかれないで全裸にするとはなかなかあっぱれだのう。」

シュラ「おぉ!ミロのやつ、いきなりカノンのイチモツをシゴキ始めました。」

アフロディーテ「いやだ、坊や。ニヤニヤ笑いながら寝てる。気持ち良さそう♪」

シオン「蠍に弄ばれてるとも知らんで、いい夢でも見てるのであろうな。」

シュラ「あ!今度はシャブリ始めましたね。」

アフロディーテ「ぷっぷっ。カノン、身体震わせちゃってる。」

シオン「ほう、声まで出しおって・・・・。」

シュラ「え?声まで聞こえるんですか?」

シオン「おぬしら、聖闘士であろう。集中すれば、この距離くらいの声など耳元で聞こえるであろう。」

アフロディーテ「あっ、そうかぁ。」

アフロディーテとシュラは小宇宙を僅かに高め、聴覚を研ぎ澄ます。

シュラ「カノン、ハァハァ言っちゃってますね。」

アフロディーテ「なんで目が覚めないんだろう。本当にお馬鹿さん。」

シオン「目覚めぬほうが、奴のためではあるな。」

シュラ「あ。目が覚めたようですね。」

アフロディーテ「ぷぷぷっ。『うおぉぉぉーーーーー。』とかって騒いでますよ。」

シオン「目が冷めたら、いきなり蠍が咥えておれば驚くであろう。」

シュラ「カノンに頭殴られてますね。それでもミロのやつ、根性でしゃぶってますよ。」

アフロディーテ「やだ、気持ち良くって手が緩んだみたい。のけぞっちゃってる。」

シオン「あやつも男であるからな。股間を攻められれば嫌でも反応してしまうのであろう。そろそろ限界が近いようじゃな。」

シュラ「おぉぉ。果てたぞ。果てた。」

アフロディーテ「あら、ちゃんと口で受け止めたんだ。坊やもなかなかやるね。」

シオン「ほうほう、男の口で果てたか・・・・・。」

シュラ「カノンの顔、真っ青になてますね。」

アフロディーテ「あぁ!!カノンの両足をそろえて垂直に持ち上げましたよ!」

シオン「ほうほう、尻が丸見えじゃな。」

シュラ「げっ!!あいつ、いきなり挿そうとしてやがる。」

アフロディーテ「あーあ、いきなりは可哀想。」

シュラ「ぶはははっ。ミロのやつ、『お前もイったんだから、俺にもイかせろ!』だと。」

シオン「蠍は随分と焦っておるのう。」

シュラ「カノン、足をバタバタつかせて嫌がってますね。」

アフロディーテ「バタあしみたい。」

シオン「ほうほう、サガの小宇宙に語りかけ、助けをもとめおったぞ。」

シュラ「サガは助けにきますかね?」

アフロディーテ「サガは優しいからくるよ。」

シュラ「あ!!ミロのやつ、カノンの身体を引き寄せた。」

シオン「ふむ。サガは助ける気がないのかもしれんな。」

アフロディーテ「やっぱり、自分の尻は自分で守れってことですかね。」

シュラ「あぁ!!!ミロのイチモツの先端がカノンの尻に!!!!」

 

双児宮。

カノン「兄貴ーーーーーーーーーーーーー!たすけてくれぇーーーーーーーーー!!

カノンは自分の尻にミロのモノが触れたのを感じ、大声で怒鳴った。

サガ「うるさいぞ、カノン!」

カノンの声をききつけテラスに現れたサガは目を見張り、すぐさま視線をそらした。

サガ「お前達、そういうことは誰もいないところでやれ。」

カノン「ふざけんな、兄貴。早く、たすけろ。」

サガ「ミロ、お前なにをしている?」

ミロ「邪魔するな、サガ。」

サガ「いい加減にしろ、この万年発情蠍!!」

サガはミロの頭をグーで殴ると、ミロは思わずカノンの足から手を放した。カノンはその隙をついて、全裸のまま部屋に逃げ込んだ。

ミロ「お前のせいで逃げられたじゃないか!!男なら、こんなところで止められた俺の気持ちが分かるだろ。」

ミロは股間を勃たせたままサガに詰め寄った。

サガ「そんなことは私に関係無い。私に近づくな。」

サガはミロのモノを思いっきり力と小宇宙を込めて握り締める。

ミロ「ぐぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

 

執務室のテラス。

シュラ「やっぱりサガは助けに来ましたね。」

アフロディーテ「あーあ、坊やの握り締められちゃった。可哀想。」

シオン「ほう、あれは哀れであるな。」

シュラ「サガも容赦ねーなぁ。」

アフロディーテ「あっ、カノンが服を着て戻ってきた。」

シュラ「あ!!教皇。ミロがカノンに殴られてこっちに跳んできます。」

シオン「山羊よ。そこは蠍の落下地点じゃぞ。」

シュラはシオンに言われ、その場から一歩退くと、ミロがそこに落下した。

シュラ「おい小僧、大丈夫か?」

シオン「蠍よ。お主もまだまだじゃのう。余とともに来るが良い。お主のほてりを治してやる。山羊と魚よ、本日の執務は終了じゃ。帰って良いぞ。」

ミロ「そ・・・・それだけは、ご勘弁を。」

シオン「よいではないか♪よいでないか♪」

ミロ「あうーーーーーーーーーーーーーーーー!」


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