ミロたんといっしょ(ミロたん24じかんえいぎょうちゅう その1)

 

最近、聖域に24時間営業のコンビニエンス・ストアーができた。
そのコンビニは、グラード財団系列の会社で海外にも多くの支店を持っており、また、品揃えも豊富で聖域の住民達は皆、女神に感謝をしていた。

しかし、一番女神に感謝していたのはこの2人である。

ミロ「はぁーー、暇だなぁ。」

カノン「暇なら、カミュの所に行ったらどうだ?」

ミロ「えー、カミュさ、シベリアに帰っちゃたんだよ。」

カノン「なんだ、ふられたのか。」

ミロ「ちげーよ!そういうお前こそ、なんでここにいるんだよ?」

カノン「兄貴と喧嘩して追い出されたんだ。なんか、メチャ怒っててさ。飯作ってくれねーんだもん。ムウの所に行くと、ジーサンがうるせーしよ。」

ミロ「そうそう。俺もムウの所に行こうと思ったら、妖怪に追い出されたんだ。」

カノン・ミロ「はぁ〜。コンビニって便利だよなぁ。」

ミロとカノンは数日前から、このコンビニの前に居着いていた。流石の2人も、コンビニの中に居着くわけにはいかず、入り口の脇の地面に腰を下ろし、くつろいでいた。

 

ミロ「あっ、ヤニ切れた。ちょっと買ってくる。ついでにお前のも買ってきてやるよ。」

ミロはそういうと、コンビニへと入っていった。

ミロ「あー、やっぱコンビニっていいな!」

ミロは買ってきた煙草をくわえ、再びカノンの隣へと腰を下ろす。

カノン「あれ?お前、禁煙してたんじゃなかったの?」

ミロ「ん・・・・。カミュが、身体に悪いから止めろって言うから我慢してたんだけどさ。今、カミュがいなくて口寂しいんだもん。」

カノン「尻が寂しいの間違いじゃねーのか?」

ミロ「はははっ。お前、うまいこと言うじゃん!というわけでさ、最後の15発目挿させてくんない??」

カノン「はぁ??」

ミロ「だからさ。ヤらせろ!って言ってるの!いいじゃん!」

カノン「ばか!てめぇになんか、ヤらせるかよ!」

ミロ「いいじゃん!いいじゃん!」

カノン「ふざけるな。これ以上、近寄ったら、てめぇの大事なモン煙草で焼いてやるぞ!!」

デスマスク「おう、お前ら。こんな所でなにやってんだ??」

ミロ「うん、暇つぶし!」

カノン「お前こそ、何しに来たんだよ。」

デスマスク「おう、煙草だ。煙草!!」

デスマスクは、コンビニで煙草を買うと、ミロの正面に腰を下ろした。

シュラ「おう、お前ら。こんな所で何やってんだ!?」

ミロ「うん、暇つぶし!」

デスマスク「おう、俺は暇人の付き合いだ!」

カノン「で、何買いに来たの?」

シュラ「おぉ。ゴムだ!ゴム!」

シュラは、コンビニで避妊具を買うと、デスマスクの隣に腰を下ろした。

ミロ・カノン・シュラ・デスマスク「はぁ〜。コンビニって便利だよなぁ。」

 

店員「あ・・・・・あのぉ〜。」

この4人で店の前にたむろされたコンビニの店員が声をかけた。

ミロ・カノン・シュラ・デスマスク「ああ〜?」

店員「い・・・いえ!なんでもないです!」

店員は4人に上目遣いで睨まれ、店に引き上げた。

ミロ「なんだ??」

カノン「さぁ??」

デスマスク「さてと、俺はそろそろ行くわ!」

シュラ「あっ、俺も今日はデートだし。」

デスマスクとシュラは煙草の火を消すと立ちあがった。

ミロ「デスマスク!今週は遊びに行く予定はないの??」

デスマスク「あ〜?今週はねーな。遊びに行くときは誘ってやっから心配するな!」

シュラ「じゃーな!」

そう言うと、シュラとデスマスクは自宅へと戻っていった。

 

夜になって・・・・。

ミロ「はぁ〜、暇だな。」

カノン「おい、こんな夜更けに誰か来たぞ。」

ミロ「おっ!ペルセウスのアルゴルじゃん!!」

アルゴル「あっ!ミロさま、サ・・・・・カノンさま!こんばんわ。」

アルゴルは二人に声をかけられ、深深とお辞儀をした。

カノン「おう!てめぇ、今、兄貴と間違えただろう!!」

アルゴル「い・・いえ。」

ミロ「で、何買いにきたんだ?」

アルゴル「いえ、ちょっと小腹がすいたので・・・・。」

ミロ「ふーーーーん。いいぞ、行って。」

アルゴルは再び深深と頭を下げるとコンビニへと入っていった。

カノン「知ってるか、ミロ。」

ミロ「何が??」

カノン「あいつさ、ムウのコレなんだぜ!」

ミロは、カノンの右手の親指が立っているのを見て、思わず煙草を落とした。

ミロ「まじで??」

カノン「おう。この前、ムウの所に来てたぞ。あれはムウの新しいヒモだ。ムウも否定はしなかったぞ。」

ミロ「・・・・・・・・・・・・。」

ミロは買い物を終えて店から出てきたアルゴルに声をかけた。

ミロ「おい、アルゴル!!」

アルゴル「はい。まだなにか?」

ミロ「おう、いいからここに座れ!」

アルゴル「(はぁ・・・。変なのに捕まってしまった。)」

アルゴルはミロの前に正座をした。

ミロ「お前さ、ムウの新しいヒモって本当?」

アルゴル「はっ?」

カノン「この前、ムウのところに来てただろ?」

アルゴル「はい。あれは、聖衣を修復していただこうと・・・・。」

ミロ「嘘を言うなよ。それはたんなる口実だろう??そうやって、妖怪の目をかいくぐってムウと逢引してるんだろう?」

アルゴル「え?滅相もない!」

ミロ「照れなくてもいいんだぜ。本当のことを話してみろよ!」

カノン「誰にも言わないから安心しろ!」

アルゴル「ですから・・・・・。」

ミロ「でさ。ムウを掘ってるの?それともお前が掘られてるの?」

アルゴル「あのですね・・・・・。」

1時間後。

ミロ「あっーーもう!嘘ばっかり言ってんじゃねーよ!。今度、ちゃんとレポートにまとめて書いて来い!いいな!」

ミロは手をひらひらとさせ、アルゴルを帰らした。

 

ミロ「はーーー、暇だな・・・・。」

カノン「おい、ミロ!また誰か来たぞ。なんだか派手な奴だ。」

ミロ「あ??おぉ、あれはミスティだ!!」

カノン「ミスティ??」

ミロ「アフロディーテの舎弟だ!」

カノン「なるほど。」

ミロ「おい、ミスティ!」

ミスティはミロに呼びとめられ、深深とお辞儀をする。

ミスティ「これは、ミロさま。こんばんわ。こちらは・・・・えっと・・・・サ・・・・・。」

カノン「兄貴じゃねーよ!」

ミスティ「あっ。失礼いたしました。カノンさまでしたか。はじめまして、リザドのミスティです。」

ミロ「ミスティ。ここに座れ!!」

ミスティはミロに言われ、ミロの目の前に腰を下ろした。

ミロ「相変わらず、裸でウットリしてるのか?」

ミスティ「はい。それはもう。」

ミロ「お前、綺麗な顔してるもんな。」

ミスティ「はい。それはもう!」

ミロ「で、何買いにきたんだ?」

ミスティ「はい。寝ようと思いましたら、化粧水が切れているのに気がついて・・・。仕方ないので、安いもので我慢しようと思い、ここへ買いに来ました。」

ミロ「ふーーーーん。ちょっと待ってろ。俺が買ってきてやる!」

ミスティ「本当ですか!?ミスティ、嬉しい!!」

ミロは立ちあがるとコンビニへと入っていった。

カノン「お前、随分とミロに気に入られてるんだな。」

ミスティ「そうみたいですね。やっぱり、美しいって罪ぃ〜♪」

身体をくねらせて喜ぶミスティを見ながら、カノンは白銀聖闘士も変わり者が多いと思った。

ミロ「おまたせぇ〜♪」

ミロはコンビニから出てくると、再びミスティの前に腰を下ろす。

ミスティ「ありがとうございます、ミロさまぁ!」

ミロはミスティの目の前で買い物袋を広げると、買って来た避妊具を取り出した。

ミロ「さぁ、ミスティ。ヤろう!」

ミスティ「は?」

ミロ「いいいから、いいから。」

ミスティ「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーー!カ・・・・カノンさま、助けてください!!」

カノン「あぁ??お前も仮にも聖闘士なら、自分でどうにかしろ!」

ミスティ「えぇ??そんなぁーーーー??」

ミロはミスティの片手を掴むと、いやがるミスティを引きずってコンビニの裏へと向かった。

カノン「あっ、叫んでる、叫んでる!」

カノン「あっ、泣いてる、泣いてる。」

カノン「あっ、喘いでる、喘いでる。」

カノンは煙草の火を消し立ちあがると、大きな声でミロに声をかけた。

カノン「おい、ミロ。俺、1回家に帰って風呂入るわ。お前も適当な所で切り上げろよ!!」

ミロ「おう、また明日な!」


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