★MISSION IMPOSSIBLE(File No.???? 聖闘士達の熱き戦い)
「サガのできそこないよ、最近十二宮が騒がしいようだが、一体何事じゃ。調べてまいれ」
俺はまたジーさんに呼び出されて命令された。
ちょっと待て、今の俺は忙しいのだ。後にしてくれ。
「お前が忙しいわけなからろう。さっさと調べて来い」
ジーさんが俺に羽ペンを投げつけてきやがった。俺はそれを手で弾き返して、急いで調査に向かった。←いつも通り刺さったではないか
さっさと調査を終えて、俺は俺で自分のことをするのだ!!!
俺はミロみたいに十二宮くだりをして、それぞれの調査をすることにした。
まずは双魚宮。
なんと、アンドロメダがいた!なんか久しぶりだな、こいつ見るの。←なかなか青銅調査はこないからのぅ
しかもアフロディーテが俺の鱗衣のパクリな魚座の聖衣を着ていた。←鱗衣が模倣したのじゃ
十二宮は私闘厳禁だろう?←その通り
「もうやめましょう、アフロディーテ」
「何を言うか、小僧。今度こそ1対1で華麗な勝負を決めるのよ!!」
「そうやって、見かけばかり磨くから貴方は弱いんです。僕は兄さんとこれから約束があるんだ。だからもう行くよ」←その通り
「瞬ちゃん、ちょっと待ちなさい!お願い、あと一回だけ練習しよ、ねっ、ねっ」
「もう時間が無いからダメです。また明日にしましょう」
「明日はだめなの。明日はエステの予約いれちゃった。たまには黄金のお兄さんのいうことききなさい、あと1回」
「もう。これで最後ですよ。あっ、もちろん時給上乗せしてくださいね」←金をとるとはけしからん
「ありがとう、瞬ちゃん。聞き分けのいい子、大好きよ!今度は、私が裏切り者で十二宮を守るっていうバージョンでいくわよ」
アフロディーテがウィンクをした。すげぇ、なんかいつもよりもルンルンのりのりだな。
ていうか、言ってる事矛盾していないか?
裏切り者は十二宮守んないだろう、普通。ていうか、もともとお前裏切り者だし。
「青銅の小僧ども、この先が教皇の間と知ってのことか。この美の戦士アフロディーテが守る限り、何人たりともこの先へはいかせない。くらえ、ロイヤルっーーーーーーーー!」
アフロディーテがいきなり小宇宙を燃やし始めた。
おいおい、すっぴんの青銅相手にいきなり必殺技か?
「うわぁぁぁぁ、たすけて、にっ!」
アンドロメダが超やる気なさそうに悲鳴をあげた。←素であろう
なんかままごとみたいだな。
もしかして、青銅vs黄金ごっこか?
ごっこ遊びする年じゃねぇだろう。
「ちょっと待った、アンドロメダ!」
バラを投げようとしたアフロディーテが突然動きをとめた。一体なんだ?
「今、何時?」
「そろそろ2時です」
「ごめん、2時半から美容院予約してるの。また今度練習しましょう!」
練習??ごっこ遊びの練習、なわけないよな。
「え?、ちょっと、アフロディーテ。自分から言っておいて、それはないんじゃ!」
「だから、ごめんって言ってるじゃないのよ。黄金聖闘士が頭下げて謝ってるんだから、それで許しなさい!それじゃ次回の練習は明後日の9時からね。次はフェニックス連れてきてもいいわよ、んふっ!」
朝9時からってことか?
あのアフロディーテが9時起床?いや、その前に化粧とか風呂とか入るだろうから、最低でも7時起床だよな。←無理であるなんかよく分からないが、すごい気合の入れようだな。
俺はそのまま宝瓶宮におりた。
俺はカミュを探したのだが、カミュはいなかった。その代わり、見たこともない男がいた。
カミュの髪型にそっくりの男だ……と、思ったら青い髪の毛のカミュだった。
青く染めたのか?元々青いのを赤く染めてるのか?←地毛は青じゃ
「ダイヤモンド・ダストーーーーーーーーーッ!!」
カミュがいきなり技を繰り出してきた。俺はそれを軽くジャンプでよけて、カミュの前に着地した。←あたったのであろう
「お前、何やってんの?てか、髪の毛どうした?」
と思ったら、なんかカミュの髪の毛が変に浮いていることに気が付いた。まさかこれって、ズラ!?
「あっ、アイザック!!」
俺がカミュの後ろを指差すと、カミュが思いっきり振り向いた。馬鹿め、ここにアイザックがいるか!!
俺はその隙をついて、思いっきりカミュの頭をつかんで引っ張った。
「あ゛!何をするのだ、カノン!!」
やっぱりズラだった。←染め直せばよいではないか
「これは何の真似だ?」
「返せ、貴方には関係ないことだ」
「話せないのなら、返せないな。今更髪の毛青くして、一体どういうつもりだ?」
「決まっているではないか、2月に向けての準備だ!」
「2月???」
まさか、新春かくし芸大会でもやるつもりじゃないだろうな。カミュの水芸はもう飽きたっての。ていうか、2月じゃ新春て時期じゃないしな。
「ふっ、私は今度こそこの聖域を守るために、青いカミュとして活躍するのだ!」
はぁぁ?
「女神が神力を失われてしまったら、聖域を守るのは我々黄金聖闘士のみ。今度こそ、氷河とともに聖域を守るのだ!」
はぁぁぁぁ?????
ことわけわからないんだが。キグナスは黄金聖闘士じゃないだろう。
ていうか、なんで女神に神力が失われるんだよ……、てまさか!!!!
俺が唖然としていると、カミュがすかして笑った。
「もしかしてカノン、貴方は知らないのか?今年の2月、再び聖闘士星矢が映画になることを!!!」
そりゃ、知ってるがよ。
まさかカミュの奴、その映画に出演するつもりじゃねぇだろうな。
「お前、映画に出るつもりなのか?」
「当然だ!!黄金聖闘士なくして、聖闘士星矢は語れん!!氷河たち青銅聖闘士だけでは、この地上の愛と正義は守れんのだ!!」←だからといってお前は役立たずじゃ
なんてずーずーしい奴なんだ。
お前みたいなヘッポコ野郎が出れるわけねぇだろうが!←その通り
まてよ。ということは、さっきのアフロディーテのあれも、映画に向けての練習か?←そうであろうな
たしか今現在の情報だと、映画は女神がペガサス一人救うために聖域見捨てて、聖域はアルテミスにのっとられちまうんだよな。
俺は、アフロディーテの行動を思い出してみた。
あいつ、もしかして今回も女神を裏切るつもりか。
アルテミス側について、双魚宮を守るつもりマンマンってやつか。ばっかじゃねぇの!←いかんのぅ
なるほど、ジーさんが言うのは、映画に出る気マンマンの馬鹿たちを調べろってことか。←その通りじゃ
俺はそのまま磨羯宮に降りた。