MISSION IMPOSSIBLE(File No.???? 聖闘士達の熱き戦い)

 

「サガのできそこないよ、最近十二宮が騒がしいようだが、一体何事じゃ。調べてまいれ」

俺はまたジーさんに呼び出されて命令された。

ちょっと待て、今の俺は忙しいのだ。後にしてくれ。

「お前が忙しいわけなからろう。さっさと調べて来い」

ジーさんが俺に羽ペンを投げつけてきやがった。俺はそれを手で弾き返して、急いで調査に向かった。←いつも通り刺さったではないか

さっさと調査を終えて、俺は俺で自分のことをするのだ!!!

俺はミロみたいに十二宮くだりをして、それぞれの調査をすることにした。

 

まずは双魚宮。

なんと、アンドロメダがいた!なんか久しぶりだな、こいつ見るの。←なかなか青銅調査はこないからのぅ

しかもアフロディーテが俺の鱗衣のパクリな魚座の聖衣を着ていた。←鱗衣が模倣したのじゃ

十二宮は私闘厳禁だろう?←その通り

「もうやめましょう、アフロディーテ」

「何を言うか、小僧。今度こそ1対1で華麗な勝負を決めるのよ!!」

「そうやって、見かけばかり磨くから貴方は弱いんです。僕は兄さんとこれから約束があるんだ。だからもう行くよ」←その通り

「瞬ちゃん、ちょっと待ちなさい!お願い、あと一回だけ練習しよ、ねっ、ねっ」

「もう時間が無いからダメです。また明日にしましょう」

「明日はだめなの。明日はエステの予約いれちゃった。たまには黄金のお兄さんのいうことききなさい、あと1回」

「もう。これで最後ですよ。あっ、もちろん時給上乗せしてくださいね」←金をとるとはけしからん

「ありがとう、瞬ちゃん。聞き分けのいい子、大好きよ!今度は、私が裏切り者で十二宮を守るっていうバージョンでいくわよ」

アフロディーテがウィンクをした。すげぇ、なんかいつもよりもルンルンのりのりだな。

ていうか、言ってる事矛盾していないか?

裏切り者は十二宮守んないだろう、普通。ていうか、もともとお前裏切り者だし。

「青銅の小僧ども、この先が教皇の間と知ってのことか。この美の戦士アフロディーテが守る限り、何人たりともこの先へはいかせない。くらえ、ロイヤルっーーーーーーーー!」

アフロディーテがいきなり小宇宙を燃やし始めた。

おいおい、すっぴんの青銅相手にいきなり必殺技か?

「うわぁぁぁぁ、たすけて、にっ!」

アンドロメダが超やる気なさそうに悲鳴をあげた。←素であろう

なんかままごとみたいだな。

もしかして、青銅vs黄金ごっこか?

ごっこ遊びする年じゃねぇだろう。

「ちょっと待った、アンドロメダ!」

バラを投げようとしたアフロディーテが突然動きをとめた。一体なんだ?

「今、何時?」

「そろそろ2時です」

「ごめん、2時半から美容院予約してるの。また今度練習しましょう!」

練習??ごっこ遊びの練習、なわけないよな。

「え?、ちょっと、アフロディーテ。自分から言っておいて、それはないんじゃ!」

「だから、ごめんって言ってるじゃないのよ。黄金聖闘士が頭下げて謝ってるんだから、それで許しなさい!それじゃ次回の練習は明後日の9時からね。次はフェニックス連れてきてもいいわよ、んふっ!」

朝9時からってことか?
あのアフロディーテが9時起床?いや、その前に化粧とか風呂とか入るだろうから、最低でも7時起床だよな。←無理である

なんかよく分からないが、すごい気合の入れようだな。

 

俺はそのまま宝瓶宮におりた。

俺はカミュを探したのだが、カミュはいなかった。その代わり、見たこともない男がいた。

カミュの髪型にそっくりの男だ……と、思ったら青い髪の毛のカミュだった。

青く染めたのか?元々青いのを赤く染めてるのか?←地毛は青じゃ

「ダイヤモンド・ダストーーーーーーーーーッ!!」

カミュがいきなり技を繰り出してきた。俺はそれを軽くジャンプでよけて、カミュの前に着地した。←あたったのであろう

「お前、何やってんの?てか、髪の毛どうした?」

と思ったら、なんかカミュの髪の毛が変に浮いていることに気が付いた。まさかこれって、ズラ!?

「あっ、アイザック!!」

俺がカミュの後ろを指差すと、カミュが思いっきり振り向いた。馬鹿め、ここにアイザックがいるか!!

俺はその隙をついて、思いっきりカミュの頭をつかんで引っ張った。

「あ゛!何をするのだ、カノン!!」

やっぱりズラだった。←染め直せばよいではないか

「これは何の真似だ?」

「返せ、貴方には関係ないことだ」

「話せないのなら、返せないな。今更髪の毛青くして、一体どういうつもりだ?」

「決まっているではないか、2月に向けての準備だ!」

「2月???」

まさか、新春かくし芸大会でもやるつもりじゃないだろうな。カミュの水芸はもう飽きたっての。ていうか、2月じゃ新春て時期じゃないしな。

「ふっ、私は今度こそこの聖域を守るために、青いカミュとして活躍するのだ!」

はぁぁ?

「女神が神力を失われてしまったら、聖域を守るのは我々黄金聖闘士のみ。今度こそ、氷河とともに聖域を守るのだ!」

はぁぁぁぁ?????

ことわけわからないんだが。キグナスは黄金聖闘士じゃないだろう。

ていうか、なんで女神に神力が失われるんだよ……、てまさか!!!!

俺が唖然としていると、カミュがすかして笑った。

「もしかしてカノン、貴方は知らないのか?今年の2月、再び聖闘士星矢が映画になることを!!!」

そりゃ、知ってるがよ。

まさかカミュの奴、その映画に出演するつもりじゃねぇだろうな。

「お前、映画に出るつもりなのか?」

「当然だ!!黄金聖闘士なくして、聖闘士星矢は語れん!!氷河たち青銅聖闘士だけでは、この地上の愛と正義は守れんのだ!!」←だからといってお前は役立たずじゃ

なんてずーずーしい奴なんだ。

お前みたいなヘッポコ野郎が出れるわけねぇだろうが!←その通り

まてよ。ということは、さっきのアフロディーテのあれも、映画に向けての練習か?←そうであろうな

たしか今現在の情報だと、映画は女神がペガサス一人救うために聖域見捨てて、聖域はアルテミスにのっとられちまうんだよな。

俺は、アフロディーテの行動を思い出してみた。

あいつ、もしかして今回も女神を裏切るつもりか。

アルテミス側について、双魚宮を守るつもりマンマンってやつか。ばっかじゃねぇの!←いかんのぅ

なるほど、ジーさんが言うのは、映画に出る気マンマンの馬鹿たちを調べろってことか。←その通りじゃ

俺はそのまま磨羯宮に降りた。


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