★MISSION IMPOSSIBLE(File No.???? 聖闘士達の熱き戦い)
処女宮に入ろうとすると、入口……ていうか出口に変な巨大な玉が転がっていた。
仏像集めに飽きて、玉集めでもはじめたか??
よく見ると玉がイッパイくっついて、奥まで続いていた。
その巨大な玉をよけて奥へ行くと、いつも蓮の台座で居眠りこいているクソ坊主が、玉の上に座ってやっぱり居眠りしていた。
蓮から玉にくらがえか?
しかも、この宮ではめったに見ない奴が来ていた。ムウの旦那だ。←ムウに旦那などおらん
ムウに飽きてシャカと浮気か?アルデバランの奴、女顔の男が好みなのか?分かりやすいぞ。←ほうほう
俺は巨大な玉を隠れ蓑にして、アルデバランとシャカの浮気現場をおさえることにした。証拠を抑えてアルデバランを脅してやるぜ!!←脅すでない
「アルデバラン、君とやることはできんのだよ!」
「そこをなんとか頼む、シャカ。同じ仲間だろう!!」
「君にはムウがいるではないか」
「いや、ムウはダメだ……もう経験済みだ」←なぬ!?
おうおう、アルデバランの奴必死だな。ていうか、シャカもすでにムウにヤられてるから、経験済みじゃん?
「ではミロやカミュに頼みたまえ!!」
「それも無理だ!ミロにはアイオリアがいるし、それにいざとなったらムウもいる」
え?、まじ?ミロってカミュのおホモだちじゃなかったのか?ムウとアイオリアともできてるのか?←なぬぬぬ!?
「カミュもシュラとサガがいるからだめだ……シャカ、お前だけが頼りなんだ!」
へ!?は!?カミュと兄貴とシュラって、俺の調査じゃできてないはずだ。
もしかしてシャカの脳内設定か?
「断る。私は一人でも十分できるのでね!」
なに?シャカってば、自慰専門ですか?←ほうほう
「ミロやカミュがだめなら、アフロディーテとデスマスクに頼めばいいではないか!」
「それもダメだ……。アフロディーテもデスマスクも俺とはきっと相性がよくない」
「しかしアルデバラン……。これは二人ではできないのだよ!仮にこのシャカがよしとしても、あと一人はどうするのだね!」
なに!?アルデバランは3P希望ってことか???
「……それは……。俺が2人分ってことで……」
「それは無理だ。これは3人と決まっている」
「だったら……、カノン……は絶対無理だし……」
そうとも、俺はホモじゃない!!
「よかろう。そこまで言うのなら、この乙女座のシャカが慈悲をみせてやろうではないか!!」
「なに!?」
まじか??俺もアルデバランもびっくりした。シャカ、ついにアルデバランにケツの穴ご開帳か!?
「私の弟子のアゴラとシヴァをかしてやろう!それでどうかね?」
「お前の弟子?」
あの濃いインド人二人か?
「いや……せっかくの出番なのに、よく分からないオリジナルの聖闘士とアテナエクスクラメーションというのは……」
あっ、俺はようやく納得した。
アルデバランはいっつも、出番なしの上にしょっぱなで敵にぶっ殺されて、回想シーンでようやくかろうじて出してもらってるから、今度こそ目立とうという魂胆なんだな。←無理じゃ
ていうか、てめぇは弱いの自覚しろ!弱い奴が映画でようなんて100万年早いんだよ!←その通り
「では、諦めたまえ。私はアテナエクスクラメーションなどに頼らずとも、この数珠がある限り負けはしないのだ!!アルテミスであろうが、女神であろうが、何人たりともこの処女宮は通らせん」
ていうか、シャカも数珠にたよってるんじゃねぇよ。←いかんのぅ、女神はお通ししろ
今のシャカはどう見ても、巨大な数珠にのって映画の練習しているようにしか見えなかった。
俺はそのまま処女宮を出ることにした。
今度は獅子宮だ。
ムウにパシッとつかまれないように、ライトニング猫パンチの素振りでもしてるに、1ユーロ!!
してやがりました、教皇!!俺、天才!←誰でも想像がつくことじゃ
アイオリアは獅子宮の柱に向かって、ライトニング猫パーンチの素振り中だった。
「アルテミスめっ、魔鈴は渡さん!魔鈴はこのアイオリアが命にかえても守ってみせる!!くらえ、ライトニングッーーーーーーーーーー!」
は?
俺の耳、おかしくなったか??
俺は猫パンチをパシッと掴んで、アイオリアの素振りを止めた。←つかめず当たったのであう
「お前、何をやってるんだ?」
猫パンチをつかまれたアイオリアは、思いっきり顔を引きつらせた。
これじゃアルテミス倒すどころか、ムウも倒せないぜ。
「な、な、な、な、な!き、貴様こそ何をしている!」
「いや、お前が一人でブツブツ言ってたから、てっきり兄貴の鬱がうつっちまったかと思って、心配したんだ。鬱は大変だからな」
俺がいい人ぶって心配しているふりをすると、奴はコロッとだまされた。猫チョロイ!←チョロすぎじゃ
「いや、別に独り言を言っていたわけではなく、練習を・・・・・・」
「それって、映画の練習ってことか?」
アイオリアが思いっきり頷いた。こいつももう出演する気マンマンだ!
「でもお前、魔鈴がどうのこうのって・・・・・・」
俺が言うと、アイオリアが顔を真っ赤にさせてモジモジしはじめた。
「次回の映画は、アルテミスが敵だろう。だから俺が魔鈴を守ってやるんだ」
は?なんで白銀如きが出張ってるんだよ。ていうか、なんで魔鈴を守らなくちゃならんのだ!!!←守られるの間違いであろうに
「決まってるだろう。魔鈴はアルテミスの宿代で、魔鈴がアルテミスの配下にさらわれるのだ!そして俺はその魔鈴をアルテミスから守るために、黄金聖闘士としてアルテミスに立ち向かっていく!!」
はい?こいつ頭大丈夫か?
アイオリアはベラベラと自分と魔鈴の壮大な愛のジョジョ詩を語った。←叙事詩であろうどうやら誰かに入れ知恵されたらしい。最後は魔鈴とアイオリアはラブラブになって終わりか・・・・・・。
ていうか、魔鈴がアルテミスになったら、根性なしのアイオリアが猫パンチを魔鈴の身体に打ち込めるのかよ。返り討ちにされるに決まってんだから、アルテミスに寝返ったほうがいいじゃん。馬鹿か、こいつ。
俺は股間を膨らませて鼻血を垂らしているアイオリアをおいて、巨蟹宮に向かった。
今度は巨蟹宮だ。
そういえばさっきドラゴンがデスマスクから逃げてきたと言っていたが……。
デスマスクは巨蟹宮の通路で聖衣を着たままゴロゴロ転がっていた。
聖衣着て昼寝か?……なーんてことは絶対にないよな。
突然ムクリとデスマスクが起きた。
そして、
「うぎゃぴーーーっ!!」
といいながら、ゴロゴロゴロゴロと50メートルくらい横に勢いよく転がりだした。
またムクリと起きて、今度は60メートルくらい後ろに、おかしな悲鳴をあげて転がった。
俺が唖然としていると、デスマスクはようやく俺が巨蟹宮にいるのに気がついた。俺は当然、何をやっているか聴いた。
「あん?決まってるだろう。超目立つかっこいいやられ方の練習だ。アルテミスを倒すために攻めてくる青銅のガキ共とまた戦わなくちゃならねぇからな」
こいつには勝負に勝つっていう概念はないのか。←どうにもならんのぅ
ていうか、こいつもずうずうしく映画に出る気満々で、しかもまた裏切る気かよ。
「おい、愚弟!紫龍を見なかったか!」
「ドラゴンなら磨羯宮でシュラのストーカーしてるぜ」
「アイツめぇぇぇ。このデスマスクさまが頭下げて、組み手の練習をしてくれといってるのに、色恋沙汰にはしりやがって!!!」
デスマスクはドラゴン捕獲のために巨蟹宮から出て行った。
ていうか、頭下げてまでやられる練習して、映画にでたいのか。あいつ、ホモじゃないが馬鹿すぎだな。
俺はそのまま巨蟹宮を抜けた。