ギリシア旅行記2日目

2003年03月09日 (日)

<美味いもの不味いもの>

7時起床。はやい!
窓を開けて天気を確認。
本日は晴天なり。すばらしい!
ネットで調べた天気予報は、晴れだったり雨だったりしたけど晴れました。
んで、建物のすき間からパルテノン神殿がちょっぴり見えるではありませんか(><)ノ
行きたい!早く行きたいよ〜〜〜〜!
しかし、まずは朝食。昼食を食いっぱぐれることは十二分にありえるので、朝はしっかり食べるのです。それにこれが初のギリシアでのご飯です。
まだ7:30だというのに、地下のレストランは白人でごったがしてました。しかも何だか金持ちっぽそう……。
やっぱりここいいホテルなのか〜と客を見て実感しました。
朝食は洋食・アメ食・ギリシャ食の三種ブュッフェでかなり豊富。
ハム美味い!
パウンドケーキ美味い!
ヨーグルトうま〜〜〜〜い!
ギリシアのヨーグルト+蜂蜜は美味いときいていたのですが、日本で食べたことないヨーグルトですよ、これは!
まろやかなんだけどこくがあって、それでもって臭くない!
実は乳製品余り好きじゃないんですが、これは美味いと思いました。流石はブルガリアのご近所なだけあります。
ギリシア食のコーナーはナッツ類とフルーツとチーズとハムがありました。
もちろんありました、山羊チーズ……。
妹がさっそく挑戦していたので一口もらったのですが……チーズの絞りカスってかんじですか?
世の中にはもっと美味いものがあるだろう、ギリシア人よ……。
日本を出る前にがんこさんからギリシア情報を色々頂いていたのですが、そのなかのひとつに「コーヒーと紅茶が水」というのがありました。
……本当に水だ(T▽T)ノ⊂□
今日はコーヒーを頼んだのですが、アメリカの水コーヒーよりも薄い!
コーヒーというよりも、コーヒーの香がするお湯なんです!
どうして隣のイタリアはエスプレッソなんぞを飲んでいるのに、この国は水コーヒーを飲んでいるのじゃ?!
あまりの不味さに、どうしようかと思いました。
これがギリシアの標準だったら、デっちゃんとアルデバランは激怒するでしょうね(^^;;)

<パルテノン神殿への短い道>

8時、フロントで明日の天気を聞いて(もちろん妹が)今日の予定を決定。
今日と明日はフリーなので天気のいい日にスニオン岬に行くことにしたので、今日ということになりました。
でもその前に、まずはパルテノン神殿です。
ホテルを出るといきなり見えました!すげぇぇ!
聖闘士星矢の世界だよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
ホテルは閑静な住宅街の中にあり、また日曜日なので人通り&車も少なく、ギリシアの街並みをじっくり観察することが出来ました。
街路樹がオレンジの木でのみのみプチ感動!オレンジが道端になってるんですよ。マジで。食ったら美味いのだろうか、あれ……(笑)
車は小型車が中心で、道は幅が狭く、路駐天国でした。妹の話によるとイタリアもそうらしいです。

ホテルの周囲は、お土産店が多かったのですが、時間が早いため、まだ閉まっていました。
女神像の小さいのを買って帰ろうと思っていたのでショウウインドウを眺めながら歩いていると、すげぇモノみつけてしまいました。
シュラだ!(18歳以上クリック)
しかもこれ、電気スタンドなんですよ!左手に掲げてるのが照明なんです。
こんなモノが堂々と売ってる国って、日本以外にもあったんだな〜〜
やっぱりタクシーのおっちゃんが言ってた、「ギリシア人は酒とタバコとSEXが大好きだ!」と言うのは本当だったのか!
そしてこの店の前を通るたび、私たちはシュラだシュラだと、立派な像を皆から貰う山羊ネタで盛り上がってしまったのでした。

<ヘロド・アティクスの音楽堂>

直ぐ目の前にパルテノン神殿があるので、ガイドブックも見ずにてくてく坂道を登っていくと、音楽堂の前に出ました。
アテネフェスティバルの時にしか中には入れないらしいので、そとから眺めただけだったのですが、真上にはパルテノン神殿が見え、なんともいい感じのロケーションです。


だれ〜〜〜もいない♪

半円形の劇場+廃墟+神殿=「ぅおおお!星矢とカシオスが闘ってそうだよ!」と
クロスボックスにしがみ付いて喜びたくなったのでした。
あれは闘技場だってーの。

上から見た音楽堂。闘うには小さすぎ

で、何故か人がいないんです。
まぁたまーに人が通るくらいで、ガラすきなんです。
Nomi「脱げ」
わーにゃ「マジ?」
Nomi「大丈夫!今なら誰もいない!」
わーにゃ「まじまじ?やっちゃう?」
と、妹の服を脱がせる、姉。
サガやミスティーってわけじゃないです。
ジャケットの下は古○徹(笑)のコスプレなんです!
赤い長袖シャツにGパン←スカパーの星矢TV参照
今回の旅行、妹さんは赤いシャツしかもってきてません(爆)
いつでもどこでも、古○徹or星矢になれるようにです。
「赤いTシャツにGパンなら、上着着ちゃえば普通の人じゃないか!遺跡見たらね、どうして赤いTシャツじゃないんだろう!って絶対後悔するよ!」と説き伏せ、
「そうだよね・・・それはわかってるんだけどさぁ」
と、妹はうにくろで赤いシャツを買い込んできたのでした。
ってことで撮影(爆)。
ポーズはもちろんペガサス流星拳(爆)(爆)
赤いシャツの人はパルテノン神殿を皮切りに、これからギリシア全土で活躍するのでした。

<プロピレア〜パルテノン神殿へ>

今日は日曜日なので、入場料が無料でした。ラッキー♪
たしか周辺遺跡の入場券つきで12ユーロなはず。
図録は後に買うことにして、てくてくパルテノン神殿目指して登ってると、木に薄いピンクの花が満開に咲いているではありませんか。
どうみてもなんですが……。
何故だ?!何故ギリシアに桜が咲いている!?!
日本人が勝手に植えたのか?!ギリシアにも桜があるのか?!と、Nomiさん一人で大興奮。ちょうど気温的にも日本の3月末頃といったかんじだったので、桜も丁度見頃なわけですが……ここはギリシャだってーの……
こういうときガイドがいないと不便です。

謎は後日とけるのですが……桜だ……

桜の謎を解き明かせぬまま、先へ進むと、何故音楽堂が空いていたかわかりました。
パルテノン神殿の入り口はもっと上にあったのです。
駐車場が上のほうにあり、そこから団体客がのりつけていました。
すげぇ混んでる……(−−;;
お約束の日本人団体客ではなく、白人の団体客なんですよ。しかも子供が多い!
修学旅行か社会科見学ってかんじでしょうか。とにかく混んでる!

聖域への入り口・プロピレアは渋滞中


しかし、シーズンオフなのでこれでも空いてるらしい……流石は世界屈指の観光地

しかし、その辺は混雑なれした日本人ですから、うまく人ごみを掻き分け、写真をとりました。
一眼レフさまさまです。
工事のために櫓が組まれており、なんだか修復中の聖域といったかんじで、「壊れた柱の影から今にもムウさまが出てきそう〜〜〜vvv」と、色々とステキな妄想を膨らませてしまいました。
とにかくデカイ!アルデバランも余裕で暮らせます。
アニメの十二宮サイズです。

<パルテノン神殿>

プロピレアを抜けると、思わず姉妹で「おお!」と声をあげてしまいました。
パルテノン神殿でかい!!!
昔、この神殿の中には象牙と黄金でできた巨大な女神像があったそうです。
しかも天井まで届くようなでかさだったらしい……。かなり巨大です(12メートルらしい)。
聖域の巨大女神像サイズです。もしかして聖闘士がパルテノン神殿からかっぱらってきたのかもしれないですね、あれ(笑)
パルテノン神殿も修復中で、櫓が組んであり、しかも周囲にはロープが張られてあまり近寄ることは出来ませんでした。
……私の記憶が確かならば、随分前からパルテノン神殿は修復中だった気がするのですが……。
神殿の周囲には修復用と思われる工事道具が放置してありました。今日は日曜日なので作業のおっちゃんも休みなのかなぁと思ったのですが、どうもそういう雰囲気ではないかんじ。
というかですね、神殿一つ直すのに何年かかってんじゃ〜〜〜〜!
日本人にやらせてみろ!半年で十分だ!!ギリシア人働かなさ過ぎ!!!

パルテノン神殿は無期限工事中?

パルテノン神殿の裏。工事資材が山積みになってました。

パルテノン神殿の周囲は人が多くてごったがえしているので、とりあえず他の神殿を見ることにしました。
エレクティオン神殿の人型柱カリアテッドも近寄れません(ーー;)

よくある写真。近寄れないので望遠必須!

ちなみにこれはレプリカで本物は博物館にあります。

赤いシャツの人:古●徹さんをイメージしてみました(爆)しかし、神殿の裏側にはかなり近づけるのでそちらへ行ってみると、誰もいない!
みんな、神殿の裏側も見ようよ!いいかんじだよ!
もちろん誰もいなかったらやることは決まってます!
脱げ、妹よ!!
古●徹で記念撮影だ!
君は小宇宙をかんじたことがあるか!?(パシャ)

エレクティオン神殿の裏側赤いシャツの人の写真を撮りつつ、神殿の内部をじっくり観察。
天井もなかなか凝ったつくりです。
神殿というと柱が並んでいるだけのイメージが結構強かったんですが、ちゃんと中身もありました。ん〜人住めそう♪

パルテノン神殿は丘の天辺に建っているのでアテネ市内を一望することが出来ます。しかし、丘というよりは断崖絶壁に近いので、
「ぅお〜アイオロスはこんな断崖絶壁を飛び降りたのか!聖闘士恐るべし!」
「『星矢、ここをまっすぐいけばアテネ市内に出られるよ』By魔鈴(うろおぼえ)ってかんじだよな〜」
と、とっても聖闘士星矢な気分になれました。
しかしですね、アテネ市内の周囲に聖域がありそうな山はないのですが……
たしか魔鈴さんはアテネは近くだって言ってたような気が……、聖闘士の足で近くなのか?!

←でかい!とにかくでかい!赤い人との比率が……
神殿の後ろに山が見えますが聖域にしてはなだらか……

<アクロポリス博物館>

一通り神殿を堪能した後、パルテノン神殿に併設された博物館に気合を入れて入館しました。国立考古学博物館が休館中なので、おそらく博物館はここしか寄れない……(T□T)
入館するとすぐに獅子と羊もどきがお出迎えしてくれる、何とも素晴らしい博物館です(笑)
 
アイオリアに食われるアルデバラン 牡牛を食べる2頭の獅子



館内はフラッシュ禁止で撮影OKなので、パシャパシャ写真をとりまくったのですが、獅子の写真を撮る人は沢山いても、羊もどきを撮っているのは私だけでした。
羊もどきの前でニヤニヤしている怪しい日本人……

←羊かサルと説明書きがありました。羊希望!

さてさて、私は服飾学科出身なので、ギリシア彫刻で非常に気になることがあります。そうキトンです!
服飾史の教科書にはかならずキトンの参考としてギリシア彫刻が出てくるのです!
妹は彫刻を見るなり、「できませぬーーー!GだよG!」と笑ってましたが、そんなことはどうでもいい。
気になって夜も眠れないのはキトンの後ろなのです。教科書には正面しかでていないのですよ!!キトンの解説図にも簡単なものしかでていない。一体どうなってるのかと、彫刻の後ろを熱心に覗き込む変な日本人……。
ねーちゃんナイス尻!
って、えっ?!尻丸出し?!!
さすが全裸こそ最高美の文化!
と思いきや、お尻に薄く線が沢山ついているではありませんか。
ちゃんと服着てました。
後ろ姿はこういうラインになるのかと、長年の謎が解けてかなり嬉しいNomiさんなのでした。

    
左:エジプトの影響をとっても受けまくっているプリーツのペプロス。素晴らしく細かいプリーツです。ヤマ●トカンサイもびっくりだ!
中央:男性のキトン。プリーツのキトンにヒマティオン(長方形のでかい外套)かな?体のラインがくっきりはっきりいいかんじ!!ムフ!
右:キトンの肩止め。ドーリア人は最初は毛織物を大きなピンで止めるペプロスを着ていたが、夫婦喧嘩で女性がピンで男性を刺し殺してしまうので禁止になりイオニア風のキトンにったらしい……。ヘロドトスの「歴史」には旦那の戦死を伝えた伝令を妻がピンで刺し殺してしまったので禁止と書いてあるそうです。夫婦喧嘩に1小宇宙(笑)



左:裸vv。古代ギリシアでは男性の全裸自慢&同性愛は普通だったらしいです。なんだかヤオイの匂いが漂うレリーフだと思ったのは私だけでしょうか……ふふ( ̄ー ̄) 。男性のキトンは丈が長いのは儀式用で、普段着の丈は短い。
右:瓶を担ぐ兄ちゃんたち。丈の長いキトンもエロイ(爆)

右:ギガントマキアのアテナ像。かなりでかい。蛇を持ってるのかとおもいきや
左:裏に回ってみたら、なんと蛇でできたディプラックス?クラミュス?を着ているのです!!魚の鱗というよりは蛇の鱗のような気がします、これは。そういえば、ラオコーンとかメディウサとか、アテナに蛇は欠かせないのですね。

右:破風彫刻(レプリカ) 沙織さんVSジュリアン 踊ってるようにしか見えないのは気のせいか?
パルテノン神殿にあった彫刻はトルコ占領時代、トルコ兵に金を払えば強奪を黙認してもらえたそうで、ヨーロッパ全土に持ち出されてしまったそうです(スカパーのヒストリーチャンネルより)
左:沈思のアテナ 

<ディオニソス劇場>

博物館を満喫し図録を買い込んで外に出ると、眼下に劇場跡がみえるではありませんか!しかも人がいない!!!←かなり重要。
沙織さんが今にも自家用ジェットを乗り付けそうな遺跡に目を輝かせ、パルテノン神殿付近はさらに人が増え始めたのでいそいそと劇場跡に向かっていきました。

人気のない細い道を進んでゆくと、左手に修復中と思われる遺跡があるのですが、すげぇ放置っぷりに妹と呆れました(アスクレピオスの聖域跡だった)。
パルテノン神殿やエレクティオン神殿には監視員がいたのですが、ここは完全放置!ギリシア人、いい加減すぎだよ……
誰もいないし、遺跡は放置だしで、なんだか聖域を歩いている気分です♪
むこうからアイオリアが走ってきそうだ〜♪
なんて言ってるうちにディオニソス劇場跡に到着。徒歩5分以内。
←色々放置中……

ぅお〜〜〜!上から見ても聖域だったが、近くで見ても聖域だ!
妹よ!!プロテクターつけてカシオスと闘ってこい!!
しかしここも劇場跡なので、闘えるサイズではないのでした。
自家用ジェットも当然無理!

とりあえず人がいないうちに赤い人の写真を撮らなくては……♪

ディオニソス劇場跡は見事なまでに崩壊しており、素晴らしい瓦礫っぷリです。中心部は比較的綺麗に残っているのですが、上に行け行くほど瓦礫で足場がもろく、上り下りが大変なので、歩きやすい靴がいいと思います。

日本はまだ冬でしたが、ギリシアはすっかり春です。芝生が青々雑草がぼーぼーとはえて、岩の地面を覆ってます。赤い芥子や白い小さな花が咲いてて、まるでアニメ・ハーデス編のアルデバランの回のようではありませんか!
アルデバランがくるくる回していた花を探さなくては!!と、遺跡そっちのけで花を探し、妹に呆れられてしまいました。
見つからなかったんですけどね。
しかし、そういう妹は「この岩だらけの地面じゃアオカンは無理だよな〜〜〜。絶対痛いよな〜〜〜」と感慨深げに周囲を見渡し頷いたのでした。ふっ、所詮目くそ鼻くそ姉妹か……。

 

←↑春のアクロポリス。聖域の春もこんなかんじ?

そろそろお昼だし、アクロポリスの丘をたっぷり満喫したし、何よりデジカメ130枚撮っちゃったので、一旦ホテルにデータを落としに帰ることにしました。
はぁ〜〜〜また行きたい!半日いたのに全然あきてません。
すばらしい想像力だ馬鹿姉妹!瓦礫萌え〜〜〜〜


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