ギリシア旅行記2日目

2003年03月09日 (日)

<気になること>

気になること1:パルテノン神殿には野良犬が沢山いました。見晴台で寝てる犬、親子でアクロポリスを走り回る犬……。アクロポリス外でもどこでも野良犬が何食わぬ顔で歩いているのです。野良犬大爆発★
この野良犬、滅茶苦茶人間なれしていて、吠えないどころか人間は無視。
ギリシア人も野良犬をまったく気にすることなく歩いていました。

気になること2:すっかり昼なので道には人があふれていたのですが、何故か親子連れの子供がみーんな仮装しているんです。何故だ?カーニバルか?ステキなお嬢様たちの写真を撮らせてもらいました♪

気になることその3:街中にあふれる

 
昨日から気になって仕方ないものがありました。アテネ到着早々目に入ったのは上写真の青地に○!本当はらしいのですが、どう見てもカタカナのを横に倒したようにしか見えないのは気のせいでしょうか……
しかもこの○、いたるところにあるんです。ホテルのロビーにもありました。それもそのはずALPHABANKのロゴだったのです。ATMのあるところあり。
オといえば、ドォォォォン!サガの大事なところを隠していたです!
オを見つけるたびに「オだ!オ!」と馬鹿姉妹は喜んでいたのでした。
うーん、やっぱりオにしか見えない。

<チャックとドンキホーテとビスマルク>

さてさて、ホテルに戻りバイオにデータを落としているあいだTVをつけ子供番組にあわせると、やってました日本アニメ!うはは♪やっぱり日本のアニメは何所の国でも放映されているのです。実は今朝もTVで日本のアニメを確認しました。
黄色い動物のアニメなんですが、この絵この動きは間違いなく日本アニメなんですが、タイトルが思い出せない……2、30秒ほど眺めていると思い出しました!ドン・チャックです!何とドン・チャックがやってるんです!!すごく古いアニメですよ!後楽園遊園地のドン・チャックです!
姉「これ確か”やまねずみドンキー・チャック”ってアニメじゃなかったかなぁ……」(←タイトル間違いはこのとき気付かず)
妹「……しらねー」
姉「子供の頃見た記憶がある。日本アニメだ。ドンキー・チャックだ。おお!『チャ〜〜ック』って名前言ってるし、間違いない。後楽園にいたやつだ!」
妹「ああ!後楽園の!!知ってる知ってる!」
で、お昼にTVつけたらまだドン・チャックがやっていました。一日中ドン・チャック垂れ流しですよ。
妹のモバイルバイオはかなーり古いので立ち上げるのにもデータ落とすのにも時間がかかり、その間ずっとTVをつけていたのですが、ドン・チャック以外にも日本のアニメがやっていました!このアニメは一時期萌えていたから忘れもしないぞ「星銃士ビスマルク」だ!。18年位前のロボットアニメです。騎士の兄ちゃんに萌え萌えしてたんだよな〜と思いながらも、なかなか帽子を被った超特徴的なロボットがでてこないので、プチ不安……。ビスマルクじゃなかったらオタクの面目丸つぶれだ。でもやっぱりビスマルクでした。
この子供向け番組ドン・チャック→ドンキホーテ→ビスマルク→ドン・チャックと一日中繰り返して放映しているのでした。日本にはもっと沢山アニメあるから、輸入してください。
その他にCMでポケモンと遊戯王は確認しましたが、聖闘士星矢は確認できませんでした。うーん、残念……。

<スニオン岬バスの旅>

海は風が強いだろうからコートに着替え、日本から持ってきたおやつをリュックに入れてスニオン岬へ出発しました。
ホテルからバス停までは徒歩10分くらい。出国前にスニオン岬までの行き方はかなり調べたんですが、噂どおりバス停がよくわからない。おそらくこれだろうと思われる看板が出ているのですが、時刻表もなく行き先も書いてありません。でもネットで見たのは確かこんなかんじ……?。
超不安なんですが……(^^;;)
スニオン岬は任せておけ!と言っていた妹はどれがバス停でどのバスかもわかってないし。かなーり不安……。
ガイドブックによるとオレンジ色のオンボロバスなはずなんですが、どのバスもおんぼろだし、オレンジのバスもあるんですが……。
不安だ、不安すぎる(T▽T)
しかもバスの表示はギリシア語で書かれてるらしいので、私にはぱっと見ではわからんし、そのうえバスが1時間に1本らしいので、不安はどんどん募るばかり……
排気ガスにむせながらバスを待ってると、日本人の女の子二人組みが「ここスニオン岬いきのバス停ですか?」と聞いてきました。
返事はもちろん「多分……」
それは私が聞きたいよ!かれこれ30分以上待ってるんですけど、ぜんぜんバスがきません。
しかし30分もバスを見てると段々わかってくるもので、あれは観光バス、あれはトロリーバスとバスの見分けがつくようになってきます。
で待つこと40分。妹が「あ、あれだ!」と言うので手を振り大げさに乗車をアピール。バスはきちんと止まってくれて乗車できたのですが、
妹「スニオンってかいてあったよねぇ」
姉「えっ?そうなの?」
妹「ちょっと確認してよ!」
姉「あんたがスニオンって書いてあるっていったんじゃねーか!」
妹「しんじられない!あんたも確認しなさいよ!」
と役立たずの姉に激怒する妹。ギリシア語なんかよめねーってーの!!
私たちにくっ付いてきちゃったおねーちゃんたちのほうがもっと役立たずだけどね。
しかし、英語もギリシア語もなーんもできなくても図々しさと行動力だけはあるので、バスの料金を徴収しに来たおっちゃんにガイドブックを広げて、「すにおん?OK?」と聞くと「んだ、んだ」と肯いてくれました。
違ってたらどうするつもりだ、自分。もちろん騒いでおろしてもらうつもり

ちなみに料金は4.1ユーロでしたが、妹は地球の歩き方に書いてある3.85ユーロでチケット貰っちゃいました。きっとそれは子供料金だ。(最新版の歩き方は4.1ユーロになってます)
出発して早々、座席移動。右側の席をキープ。海が見えるんです、海が。海岸沿いを走っていくバスなので、座るなら右側がお勧め♪
アテネ市内からすぐ海沿いの道に出たのですが、大渋滞。しかも道路は工事中(当然作業員はいない)オリンピックに向けて電車を通す工事のようなかんじなのですが……、オリンピックって来年だぞ、来年。
出発前に「オリンピック委員会がぜーんぜん準備の進んでいないギリシア政府に苦情をいれたら、ちゃんとやってるぞゴラ!と反論された」という記事を読んだのですが……
全然進んでねぇじゃねーかよ(−−#)
ギリシア人にはこれが進んでいるうちに入るのか?!ギリシア人働かなさ過ぎ!!!

波が穏やかで、春の海はとても素敵でした。雲が風に流され青空がひろがると、海も鮮やかな青と緑に変わり、水面が静かに輝いています。想像通りのエーゲ海に素敵な妄想ももんもんと膨らみつつあるのですが……
どうも、頭をよぎるのは貫一お宮
の「君はダイヤァモンドにめがくらんだぁねぇ〜〜〜来年の今月今夜になったらばぁぁ、僕の涙で月は曇らしてぇぇぇ〜〜」と金色夜叉の芝居なのです!ダイヤの指輪したアフロディーテがシュラに蹴られてるよ(爆)
そうなんです、海岸沿いに植えられている木がなのです!地面にはまつぼっくりがゴロゴロ落ちてるし、子供は凧あげしてるし、ここは熱海か?!伊豆か?!ってくらい日本に似てるんですよ……。
山と海との距離が近く松がいっぱいはえてて、民家の庭には梅?桜?桃?みたいな木が花をつけてるし、海岸にはゴミが落ちてるし、なんて日本にそっくりなんだ(T□T)
青い海、白い家のギリシアは何所に〜〜〜?!

バスは海岸沿いのバス停に止まるたびに人がどんどん乗ってきて、観光バスタイプのバスなのに、通路に立って乗ってるんです。その中を料金を徴収するおっちゃん。
かれこれ1時間以上乗ってるのに、海岸は松だし渋滞で進まないし、白人のオバチャンの香水はくさいしで、スニオン岬のスの字も見えてきません。妹は爆睡してるし……。ギリシアに行ったことが反映されないタイプ決定だな(−−#)
しかし起きていても、松・松・松なので眠くなるのはわかるのですが……。何か面白いものはないかとカメラをかまえてがんばってみたのですが、チキン料理のお店と羊くらいしかありませんでした。それにしても日本だな……。気になったことは、浜が少なく狭いことでしょうか。浜の幅も狭いのです。

 
あ、アイオロス!と思ってシャッター切ってしまいました。アイオロスの誕生日には皆でこの鶏屋さんで共食いを♪

写真が汚いですが、顔の黒い羊です。バスがオンボロでガラスが傷だらけなんです。

アポロコーストでお客さんは大分降りたのですが、スニオン岬はまだまだぜーんぜん見えません。
2時間たってもまだつかない!!しかもバスは内陸の方に曲がり、停止。
乗客は皆下りてるし料金徴収のおっちゃんが「スニオ〜〜ン」と行ってるのでついていってみると、乗り換えでした……。のりかえなしでスニオン岬直行じゃなかったのかよ(−−;;)
のりかえて更に海岸沿いを走ること30分。
ようやく見えましたスニオン岬!!!!遠かった……本当に遠かった……。

<それいけスニオン岬岩牢捜索隊>

バスはポセイドン神殿の入り口の前で降ろしてくれました。
予想通り凄い風です。これならマントは余裕でバサバサなびきますよ!つばのついた帽子は被っていられません。

日曜日なのでここも入場料タダvv
バスに乗る前に、ポセイドン神殿ついたら食事しようね〜〜って言っていたのですが、目の前に神殿があるのに飯など食ってる場合じゃありません。カメラ構えて意気揚揚と突進あるのみです。
ポセイドン神殿ちっせぇぇぇぇぇ……。
しかし、ここの神殿は中に入ることができるので入ってみると……
あっちこっちにアイオロスのメッセージが!!
いたるところに落書きが掘られてるではありませんか!詩人バイロンのサインがあるらしいのですが、こんなに落書きだらけでは探しようがありません。はしごを持ってこなければ届かないような上のほうまで落書きだらけなのです。当然監視員なんていません。半端じゃない放置っぷりです。


ポセイドン神殿

エレクティオン神殿の半分もない?

観光客はいっぱいいました。こんな所で聖衣着て兄弟げんかしたのかサガとカノンは……

怪しい……( ̄ー ̄)

神殿の床に書かれた落書き。ありとあらゆるところに落書きが掘られてました

スニオン岬の左側。ここも花が沢山

スニオン岬の右側。ジュリアンの豪邸があると思われる方向。古いホテルがありました。豪邸は建築可能。

スニオン岬の裏側。遠くに白い壁の家が見えてようやくイメージ通りのギリシアです。夏はもっと青いのかぁ〜〜〜

神殿をぐるっと一周したあと、次にやることは決まっています。カノンが閉じ込められた岩牢の捜索です!場所的にはポセイドン神殿の真下なので覗いてみると……
断崖絶壁に足がすくんで膝がガクガク笑ってしまいました。
崖の下には岩場があり、ばっちり兄弟喧嘩できそうであります!しかし、断崖絶壁過ぎて岩肌の側面を見ることが出来ないので、何とか下におりる方法はないかと周囲を見渡すと……( ̄ー ̄)岬の右側は比較的ゆるやかな斜面になっており、歩いていけそうです。一人二人と観光客も歩いているので行っても大丈夫そうです。恐らく道と思われる跡もあるし……。
そんなわけで石がゴロゴロ落ちている斜面をおっかなびっくり、下へ下へとおりてゆきました。誰もいなくなっても、更に下へ下へと、海を目指して降りてゆきます。
そこで私たちが見たものは!!!
なんと海岸に放置された柱でした……。恐らく上からゴロゴロ転がって落ちてきたのでしょう……。何故引き上げないギリシャ人?!

妹に体を押えてもらって撮った断崖絶壁写真。喧嘩現場?

柱放置現場

日本では考えられない光景に唖然某前としていると、上からすさまじい足音がしてくるではありませんか。何かと思って振り向くと、男の子が二人斜面を走っておりてきたのです。そして彼等は崖を飛び降り海岸へ突っ走っていきました……。
彼等は聖闘士か!?というくらいの軽やかさに、思わず私も崖を降りようとしてしまいました。あと3mも降りれば海岸で、ぐるっと回ってポセイドン神殿の真下まで行けるのです!
しかし、降りることができても、登ってこれそうにありませんでした(爆)
姉「8歳若かったら降りてたんだけどな〜」
妹「3歳若かったら降りてたんだけどな〜」
と、お互い情けないことを口にしながら海で遊んでいる少年たちをニヤニヤ見守っていたのでした。

少年達よ!カメラたくすから写真とってきてくれ〜〜〜(><)

その後崖から上がってきた彼等は二人でしみじみ海を眺めていたのでした。くくく……( ̄ー ̄)

流石にこんな下まで下りてくる馬鹿は私たちと海に消えていった少年二人だけです。
スニオン岬で人がいないといったら、やることは決まっています!
馬鹿笑い!
妹よ、もっとでかい声で笑っても大丈夫だぞ(笑)
誰もいないので笑ってみたのですが、笑い声は突風に掻き消されてしまいました。
カノン、かなり声でかいかも。

気付いたことがあります。スニオン岬は凄い突風なのですが、海は全然波立っておらず、いたって穏やかなのです。日本でこれだけ風が吹いてたら、すげぇ高波だぞ!
放置された柱も波にさらわれてはいません。バスから見た海岸は、浜から道路までの距離が非常に短く、海から道や建物までの高さも低いのです。
スニオン岬は潮位の差が少ないと聞いていたのですが、波すらないのです。
……これは岩牢で溺れるの無理だろう。
しかし、まだ岩牢を発見していないので、結論は先送りにし、とりあえずポセイドン神殿に戻ることにしました。

斜面の中腹まで戻ると、ポセイドン神殿が見えてきました。ん〜〜いいロケーションだ。人いないし←これかなり重要
さぁ、妹よ!突風で寒いが小宇宙を燃やして我慢だ!コートを脱げ!
燃えろ、俺の小宇宙よ〜〜〜。(ぱしゃ)
あ、半袖になってる……着替えてきたのか……(笑)

お土産にスニオン岬の石を持って帰り、愛読者プレゼント・スニオン岬の石1名様!をサイトでしようと日本を出る前からはりきっていました。白い綺麗な大理石がゴロゴロ落ちてていいかんじです。が、この雑草だらけの斜面にも柱が放置してありました。よーくみれば雑草の下には積み上げられた石が……。もしかしてこの石ころも遺跡かもしれません(汗)もって帰れないじゃないか……。

<ああ!愛のスニオン岬>

ポセイドン神殿へ戻ると、日も大分傾きかけ観光客が更に増えていました。スニオン岬は夕日の名所らしいので、夕方になると人が増えるようです。いたるところカップルだらけではありませんか。ネコも杓子も老若男女もノンケもゲイもみんな肩を組んで愛を囁いてるよ!親子連れでもとーちゃんかーちゃんベっタベタ!夕日をいい場所で見ようと、神殿や岩場に座って肩を寄せ合っているのです。
むなしい……何でよりによって妹ときてしまったんだ……むなしい。
妹の友達が「ギリシアは新婚旅行で行きたい!」と言っていたのがよーくわかりました。
むなしい、むなしすぎる……。女二人でくるところじゃないな、ギリシアは……。
スニオン岬は悪を囁く場所ではなく、愛を囁く場所だぞ、カノンよ……。

妹「カノンとサガってさぁ、やっぱアテネからバスでスニオン岬行ったのかなぁ。聖衣着たサガがぎゅーぎゅ-詰のバスに2時間半も乗って、こーんな僻地につれてこられてカップルだらけの中で悪を囁かれたら、いくら神のようなサガでも切れるよな〜〜。カノン馬鹿だよな〜愛を囁けばよかったのに」
と、サガがカノンにぶち切れたことに納得していました。
聖衣着てバスかよ……(笑)

岩牢もとめて今度は右側へ。その前に売店に寄って図録を購入♪
ギリシア語と日本語と日本語が反転で印字されてる間抜けな図録と同じものを三冊購入(笑)

カップルが続々と場所取りする中、ポセイドン神殿からどんどん離れてゆく馬鹿姉妹。
夕日より岩牢だ、岩牢!
雑草掻き分け、崖をちょびっとだけ降り、ポセイドン神殿を眺めると……ポセイドン神殿の下にマジで穴がある!!
危険を顧みず、ひたすら崖を降りようとする馬鹿な私に、妹は「やめろ〜」と静止しますが、ここで写真を撮らなきゃ何しにギリシアに来たんだ!と、ひたすら前進。
でも足は正直で、こわくてガクガク震えています。でも写真は撮りたい!!
ってことで、またしても妹に体を押えてもらいながら穴の写真を撮ったのでした。

ああ、カップルだらけだね〜と思いきや
↓拡大


スニオン岬に穴が?????
↓更に拡大

やっぱりあいてるぞ!!穴だ穴〜〜〜岩牢だぁ〜〜〜!(><)
逆光のため、写真が白くて申し訳ございません。

しかし……やっぱり岩牢で溺れるのは無理っぽそうなんですが……。波ないし。潮位ないし。
もしかして、スニオン岬で溺死しそうになったというのはカノン一世一代の大嘘?!
女神もサガもまんまとカノンにだまされてしまったのか、そうか……。さすがカノン、神を騙した男だな!

ついに岩牢を発見し、第一目標を達成した我々は、次にスニオン岬の石を持って帰るべく買ったたばかりの図録を広げ、地図を見ました。
……さっき赤い人の写真を撮った場所はやはりポセイドン神殿の敷地でした。
あぶないあぶない。というか、遺跡ならちゃんと手入れしろよ(−−#
そんなわけで地図を見ながら遺跡ではないところまでひたすら遠征。
しかしいたるところ岩だらけなので、妹ギリシアで初転び。靴はボロボロになるし、ショボイプレゼントですが、努力だけはしてきました!!

というわけで、↑の石をプレゼント。応募方法は後ほど。
いらねーよ!という突っ込みが聞こえてきそうだ……。

帰りのバスは16:30、17:30、18:30と一時間に1本ずつしかなく(行きにバスの中でおっちゃんにきいた)、しかもポセイドン神殿にはさらにカップルが増えてるので、日が沈んだ18:30の終バスはどう考えても混みそうです。2時間以上も立ってアテネへ帰るのはいやなので、夕日を見ずに帰ることにしました。
妹と見てもねぇ……。
行きに降ろしてもらった場所へ行くと、バスの説明看板がありましたがギリシア語なのでよくわからず……そろそろ時間なはずなのですが……。
スニオン岬で道は行き止まりになっているので、バスがくれば直ぐわかるはずと下の方をみると、オレンジのバスが来たではありませんか。しかしですね、上にあがってくる気配はありません。路駐爆発であがってこられないようなのです。
あのバスはあがってこない、そう感づいた私たちはバス目掛けて走りました。
これに乗り遅れたら次は一時間後の終バスじゃ〜〜〜それはいやぁぁぁぁぁ!
ドドドドっと坂を駆け下りバス前へ到着。バスの付近にいたひとに「シンタグマ?」ときくと、どうやらこのバスは違うらしい・・・・。
え?マジか?
すると、髪の長いミロみたいな若い兄ちゃんが「シンタグマはあっちのバスだ!(ギリシャ語でこう言ってたと思われる)」と、もう一つの到着したばかりのバスを指さすのでそっちに乗り込み、運ちゃんに「シンタグマ?」ときいたらニヤリ( ̄ー ̄)と肯いてくれたのでした。有難うミロたん!危うく違うバスに乗るところだったよ。
バスは直ぐに出発。バスの外ではミロたんがバスを誘導してました。……客じゃなくてバス会社の人だったのかもしれません。

バスに乗って直ぐに海に沈む夕日が見えました。きっとポセイドン神殿ではカップルが愛を囁き、仲の悪い双子が喧嘩をしていることでしょう……さらばスニオン岬、帰りも2時間半だ(T□T)

買った図録をバスの中で読んでいると、スニオン岬の洞窟のことが書いてありました!やっぱりあれは岩牢だ!
そして洞窟の中は水が湧いていると書いてあるのです……。余裕で10日間生きていけるな、カノン……(−−;)

報告:スニオン岬の岩牢は海水で埋まらず生水もあり!閉じ込められても反省するわけありません。カノンが大嘘ついていたか、聖域に違うスニオン岬という場所が存在するかのどちらかだと思われます。

スニオン岬まとめ

●バスはシンタグマ広場オリンピック航空の向かいにあるバス停から乗れる。
●バス停はオレンジ色の看板のみ。時刻も行き先も書いていないので、「本当にこれがバス停か?!」という恐怖を是非味わってください。写真は撮ってきましたので、どうしても知りたい方はメールしてください(笑)
●バスは白とオレンジのオンボロバス(トロリーバスではない。トロリーバスは電線と繋がっているので見ればわかる)。観光バスタイプのバスもあるので要注意。行き先はギリシア語で表示されている。
●運賃は4.1ユーロ。乗ってから徴収しにくるので払う(お釣りももらえます)。薄い紙のバスチケットを貰うので、降りるまで捨てない、なくさない(途中でチケットを確認される場合あり)
●途中でバスを乗り換える場合あり(チケットを見せる)。
●所要時間は2時間以上。バスにトイレはないので要注意。
●ポセイドン神殿はカップルだらけ。馬鹿笑いは岬の端まで行かないと無理。
●手洗いはレストランの横にある。清潔でした。
●帰りのバスの時間は行きのバス内で聞くと吉
●ポセイドン神殿入り口付近のバスの看板前に帰りのバスが来るとは限らない。
(ダッシュ30秒で降りれるすぐ下の駐車場に止まりました)
●帰りのバスの行き先はアテネと表示されていた。シンタグマ広場に行かないバスもあるので乗るときに聞いてみる。
●行きは右、帰りは左に座ると海が良く見える。
●スニオン岬半日ツアーもある。出発は2時半で20ユーロ。滞在時間は1時間くらいと思われる。
●ミロたんはバス会社でバイト中
●カノンは嘘つき

<狂乱のアテネ>

夜の8時ごろようやくシンタグマ広場に到着。結局昼食をとりそこねたので、ホテルに戻らずそのまま夕飯ということになりました。
妹が泊まるところにこだわりがないように、私は食べることにこだわりがありません。だってチーズ嫌いなんだもん(^^;;西洋圏でチーズが嫌いというのは致命的です……。野菜も嫌いだし、魚も好きじゃないし、豚肉も・・・だしと偏食なので、食べることにこだわりがありません。
なので、食事は妹にまかせ、地図を見て歩く妹の後ろについていきました。食事はガイドブックに出ているプラカ地区のタベルナ(レストラン)に入るとこのこと。
が……なんじゃこりゃーーーー!!プラカ地区のキダシネオン通は人でごったがえしているのです!そりゃもうぎゅーぎゅーづめですよ!コミケ並に混んでる!シーズンオフだぞ今は!!
竹下通りみたいな場所でレストランやお土産やが細い道に沢山並んでいます。そこに人がみっしなのです。しかも、現地人が!!!
一体なんじゃこりゃ?と呆然としてると、ポコっと頭を玩具の棍棒で殴られました。すれ違うギリシア人が陽気に笑いながら棍棒やピコピコハンマーで次々と私達のあたまをポコポコなぐっていくのです。しかも、スプレーでシェービングクリームのようなものまでかけてくるし!
一体何なんだ・・・・(00;;)日本人が嫌いなのか!?と思いきや、ギリシア人同士もぽこぽこ叩き合っています。


棍棒証拠写真

殴られて怒っているギリシア人はいないので、きっと棍棒で殴るのは日本の豆まきみたいなものだろうと、勝手に納得し人ごみに流され流されようやくひと段落。
たどり着いた場所にレストランがないのでもどろうとすると・・・・
やばい!リュックのファスナーが空いている?!?!
さっきカメラだしたときに、たしかに閉めたはずだから・・・・スリだ(爆)
Nomiさんスリ初体験でした。リュックの中にはお菓子とタオルしか入ってなかったので何もとられなかったのですが、妹に馬鹿だのアホだの散々コケ下されました。いやぁ、まったくその通りなんだけど……カメラがすごく重いから、やっぱりリュックがいいのだよ(^^ゞ。
運がいいのはこれで最後かもしれないので、リュックを前に持って流された人ごみを今度は反対に流されのろのろと進みます。途中、おっちゃんたちがアコーディオンにあわせて歌ってたりともう大騒ぎです。
ようやく日本語のメニューのあるレストランにはいり、先客の日本人のおねーさん&おばさんのご一行様に、大丈夫だった〜〜と笑われてしまいました。テラス席の彼女達は、私達が人ごみに流されるのを見てたとのこと、いやぁおはずかしい・・・・(^^;;)
で、おねーさんたちの話によると、今日はカーニバルらしいです。なるほどねー

入った店の名前はPlaka。ガイドブックにも出ている有名なお店。
食べたものはムサカと羊のスブラキとオレンジジュースを二つ。
ムサカは芋とひき肉とチーズとナスのはさみ焼きでギリシアの伝統的な家庭料理だそうです。
……でけぇ……。
日本女性なら2人前ですよ、これは。ナス嫌いなんですけど、ナスくさくなく食べられました。美味いです!妹は「うまーい!うまーい!私ギリシアに住める!」と連呼してました。
スブラキは野菜と肉の串焼きのことです。私がチーズ嫌いなので肉を頼んだのですが……羊肉とピーマンの串焼きでした(T▽T)ピーマンの臭さが半端じゃない!ピーマン超くせぇぇぇぇ……。しかし羊なので食べなくてはとがんばって食べたんですが……ピーマンでした。ちくしょうピーマン・・・おのれピーマン・・・。
スブラキにはカリフォルニア米のピラフ?が添えられているのですが、これがまたすごい量で、足りなかったら他に注文しようねと言っていたのですが、二つで足りました。

道ではいまだにギリシア人が馬鹿騒ぎ中です。軽く棍棒でたたきあうのは女性や子供なんですが、中学生や高校生くらいと思われる男の子達の殴り合いが始まるとさぁ大変!!それはリンチじゃないのかってくらいボッコボッコに思いっきり殴りあっているのです!タベルナの客も容赦なく叩こうとするので、店頭で客引きしている店主がすげぇ剣幕で棍棒青年達を追い払います……。
まさにバカがバカ騒ぎ!
余りのすごさに唖然某全、カーニバルといえば仮装ですが、子供の仮装は気合がはいっていますが、大人は軽装程度のものしてるひとがぼちぼちいるくらいで、殴り合いに夢中なのでした……。

タバコ天国ギリシアなので、タベルナでも周囲がみーんな喫煙しており、タバコが大嫌いな私はもう限界。さっさとホテルに帰ることにしました。この人ごみじゃお土産なんて見れたものじゃない。お土産やも、暴徒と化す寸前のバカ騒ぎに次々とシャッター閉めてるし。

お会計22ユーロなり(サービス料コミ)

たっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

ギリシアって食い物安いんじゃなかったのか?!
ジュースふたつに料理二つだぞ!なんでこんなに高いんじゃぁぁぁぁぁあ!!!
世界一物価の高い東京より高いってどういうことだ!!!ユーロ高じゃなくてもたけぇよ!!!
ぜぇはぁぜぇはぁ……

報告:Plakaは日本語メニューもあるし美味いけど高い!

またまた人ごみに流され、ようやく大通りへ。大通りは人がいないんですよ……何故皆キダシネオン通りにあつまってたのかは一生の謎でしょう。
大通りに出ると、ライトアップされているゼウス神殿が目に飛び込んできたので、夜撮も好きな私はホテルに帰るのも忘れて、ゼウス神殿の写真をとりにホテルと反対側へ驀進。すると、すてきなおねーさんが「はーい!」とにっこり笑いながらすれ違いに棍棒で私の頭をぽこっと殴っていきました。おねーさんは今からあのバカ騒ぎの中に入っていくのでしょうね……。

ゼウス神殿は柱が数本残っているだけなんですが、なんだかでかい……( ̄ー ̄)。明日は絶対ここに来るぞと決め、ライトアップされたパルテノン神殿の写真をとりつつホテルに戻ったのでした。

夜のアテネはぐっと冷え込み、遺跡敷地内のライトアップ用のライトの周りで野良犬が何匹も丸くなって寝ていたのが可愛かったです。


Next