ギリシア旅行記

3月13日(木)メテオラ2日ツアー

<メテオラへ>

ツアーなのにはやぁぁぁぁい!!すごいぞ私!自主的超早起きだ!!
荷物まとめていつもどおり妹を放置し、さっそく外に写真をとりに出かけました。
朝焼けに染まるメテオラを撮るですよ!
外に出ると、奇岩がやわらかい朝日に染まっており、とても素敵でした。
カメラを構えると、私の目の前を作業着のおっちゃんが通り過ぎました。
何と朝の7時だというのに、もう既に働いているのです!!
おお!北のギリシア人はなんて勤勉なんだ!アテネで働かなさすぎなギリシア人ばかり見てきたせいか、感動して思わずおっちゃんの写真をとってしまったのでした。

カメラを持ったまま朝食へ。しかし、そのときうっかりカメラの設定が昨晩のままになっていることに気づきました。
がぁぁぁぁん!!せっかく早起きして写真撮ったのに意味ないじゃーーん(T□T)
朝食は他のツアー客の日本人が大爆発しており、なんだか自分も日本のツアーにきているようでした。
同じディバニの朝食なので、きっと美味いに違いない!!と思っていたのですが、確かに不味くはなかったのですが、アテネに比べて種類が少なかったです。やはり田舎だからか??

このホテル、かなり年季が入っているのか、ロビーには古い写真がたくさん飾ってありました。
あので、出発までの間、この写真を妹と見ていたのですが……、今でこそお土産屋が沢山並んでいるカランバカですが、昔はなかなかロドリオ村もびっくりな田舎のようでした。

 

さてさて、バスに乗りいざメテオラへ。カランバカから急で細い山道をぐねぐね登っていきます。
ここを自力で歩いていくのはまずやめたほうがいいと思いました(^^;;)
左の車窓からは奇岩とその上に建つ修道院が見え、とにかく写真を撮れ!と妹にデジカメを渡しました。
が、緑が生い茂っているため木に阻まれ上手く撮れないのです。
メテオラは先週まで雪景色だったらしいのですが、すっかり雪は溶け、春でした。


世界の車窓から

バスが山道の途中で止まりました。ここで写真タイムです。
ぅお〜〜景色はいいが断崖絶壁だ!!
ガイドさんから落ちないようにと当然のような注意があったのですが、私も妹も端までいく勇気がなかったので、写真をとるだけにしておきました。

メテオラの断崖絶壁の修道院ですが、TVやガイドブックで見た限りでは、あまりの絶壁ぶりにどうやって建てたんだ!?と疑問でしたが、現地に行ってみたらあっけなく謎が解けました。見る角度によっては断崖絶壁ですが、その裏に回ると、そうでもないのです。
それでもここに修道院を建設するのは大変だったこととは思います。また、メテオラには修道院だけではなく、昔は奇岩の側面にあいた穴にこもって修行をしていたというのですから、なかなか正教の世界もワイルドだと思いました。


昔は岩のくぼみの中でも修行していたそうです


ルサヌー修道院

<メガロ・メテオロン>

5分ほどバスに揺られメガロ・メテオロンへ。
バスを降りるとガイドのおばちゃんに「集合時間は11:30だから、彼らにも伝えてくれ!」と言われました。最早あきらめられてる……(笑)
階段を登って修道院へ入るのですが、体力なしの私でもちゃんと登れたので普通に体力ある人ならまず問題ないです。

階段を上りきると入り口があり、女性はここでロングスカートをはかなくてはいけません。
持参しなくても青いスカートを貸してくれるのですが、どうせ外人サイズで巨大だろうと思って、私も妹もMyスカート持参しました。普段スカートをまったくはかない私は、押入れの中から10年以上前に買ったスカートをひっぱりだしてきたのですが、はけました!!!!( ̄ー ̄)ノ

メガロ・メテオロンは中は撮影禁止で外は撮影OKなので、外写真のみでおとどけいたします。断崖絶壁の上の修道院だけに敷地は狭く、さらっと見るだけなら30分もかかりません。
そういえば、修道院初体験です。日本を出る前にNHKのアトス特集を見たので、英語の説明書きだけでも理解できました。というより、アトスにある修道院と酷似しているのですが……。イコンがコピペであるように、修道院もビザンチン様式をコピペしていくのが伝統なのでしょうか……。
アステリオンのミリオンゴーストアタックは、何気に正教文化を取り入れた伝統的な技なのかも、と修道院に来てまで妹と馬鹿なことをはなしていたのでした。
私たちは聖闘士星矢で教皇がロザリオをしているのは聖域に正教が何らかの形で取り入れられているため、だと考えているので(ギリシア人のほとんどがギリシア正教だし)、修道院の様子は非常に参考になりました。それにアトスは女人禁制なので、見学できませんし……。
世界遺産に登録されてから観光客が増え、昔の厳格な趣はだいぶ失われたそうですが、こうして見学でき、大変ありがたいと思いました。

修道院の中には民族衣装の展示室がありました。近代のもののみだったのですが、今回は博物館がことごとく改装中だったために、大変ありがたかったです。
ショウケースにべったりくっつき、上から下までなめるように衣装を見てきました。
残念ながらこの展示室の図録は売っていませんでした。

建物の外に出ると、見晴台?があり、周囲の奇岩とその上に建つ修道院が見下ろせます。あまりにも感動的な光景に、脳内では世界遺産のテーマソング(@TBS)がエンドレスで流れつづけ、しかも緒方直人のナレーションつきです!!

Nomi「さきから脳内で、ちゃーんちゃららら〜〜〜♪ちゃーんちゃららら〜〜〜♪って世界遺産の曲が流れてるよ!!」
わーにゃ「わたしも!!ナレーションは緒方直人な!!」
Nomi「そうそう!緒方直人の声で『「ここは空の上の修道院メテオラ〜奇岩の上に建築された修道院は現在も……(←かなり適当)』ってなナレーションが聞こえてきそうだよ!」
妹「世界遺産ってかんじだよね!!世界遺産なんだけどさ」
Nomi「ぅおー、感動的だーーー。ちゃーんちゃららら〜〜〜♪」

と、思わず小声で口ずさんでしまいました(爆)。
パルテノン神殿見てもデルフィーの遺跡でも星矢だ星矢だ〜〜と、脳内でペガサスファンタジーが流れていたのですが、ようやくメテオラにきて世界遺産だ〜〜!と実感したのでした(爆)


メガロ・メテオロンの見晴台から

修道院の中にはお土産屋があり、ロザリオや香炉、図録などが売ってました。うむ、京都のお寺のようだ……。日本語の図録は売っていなかったので英語の図録を購入。
先ほど覗いていたときには他の観光客でいっぱいだった礼拝堂に、今度はウチのツアーのガイドさんがいたので、話を聞きました。が、さっぱりわかりません(^^;;)
なので、聞いてるふりをしながら装飾品や礼拝堂の構造を脳内に叩き込みました。
礼拝堂内も、やはりアトス特集で見た礼拝堂とおなじようなかんじで、説明が理解できなくてもなんとかなりました。NHKさまさまです。
説明後、ガイドさんが「質問ある〜?」というので、さっぱり説明がわからなくても質問だけはする図々しい私です。あそこは指差していなかったから、説明していないはず!
礼拝堂内の装飾について、あの動物は何だ!と指差して聞いたのでした。
ガイドさんはしっかり答えてくれました。さすがです。
ツアーってやっぱりいいなぁ

そうそう、ここのお手洗いはトルコ式でした。
金隠しがついていない和式手洗いのようなかんじです。
和式に慣れてる日本人にはさほど珍しいものではなかったのですが、トルコ式に出会ったのは旅行中メテオラだけでした。

集合時間なのでバスに戻ると図録を開いた妹が「しまった!!!」と言うので、何かと思いきや、なんと間違えて謎の言語の図録を買ってきてしまったとか。
まぁ、私はどっちにしろ英語読めないので写真見れればいいんですが……。

バスは行きとは違う道、奇岩の間をくぐるように下っていきます。途中またまた撮影ポイントのために下車。

ああああああああああ!!!!!!
スターヒルだぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

ぅおーー、岩だ岩!スターヒルだよ!!
私の記憶があれがスターヒルだといっている!しまった星矢の漫画もってくればよかったぜ。
他のお客さんは周囲の修道院の写真をとっているのに、なぜか私は一人だけ大喜びで奇岩ばかり撮っていました。ぅお〜〜〜〜あんなところを魔鈴さんは登ったのか。やっぱり漢だな!!
岩肌はとてもツルツルで、素手で登るのはとても不可能そうです。
サガと魔鈴さんは聖衣着てましたけど、シオンさまはどうやって登っていたのでしょうか……(笑)
スターヒルの頂上にはビザンチン様式の教会がありましたが、残念ながらこの奇岩の上に教会はありませんでした。


ここが一番スターヒルっぽかったかも、建物はありませんが


アギオス・ニコラオス修道院

 

<アテネへの帰り道>

カランバカに戻り、大きな食堂で昼食です。ちなみに昼食はツアーの料金に含まれていません。
ここでもムサカを頼んだのですが、美味かったです。
そういえば、妹はこの日も赤い人だったんですが、ツアーでずっと団体行動だったのと、あまりにも星矢と世界がかけ離れていたため、赤い人になることはありませんでした。


今日の昼食


食堂の様子

ラミアへは来た道を戻るだけなので寝てました!熟睡です、爆睡!
ああ、ツアーって楽だな〜〜〜。個人旅行だと荷物や乗換えや、色々心配していなければいけないけど、なーんにも心配せずにグーグー寝ていました。なのでラミアまで一瞬です。
ラミアのドライブインではまたしてもサンポールぎゅうひが売っていたのですが、もうギリシアのお菓子はこりごりなので、缶に入ったお菓子を買いました。たしか2.5ユーロくらい。←懲りてない
とにかく物価が高いです。こんなど田舎のドライブインでもジュースは1.5ユーロ、スナック菓子は2〜3ユーロもするのです。
は〜、しっかりしてくれ日本経済!
買ったお菓子はチョコスナックだったのですが、これはびっくりするほどではないですが、なかなかおいしかったです。

トイレ休憩後、バスはデルフィーの方ではなく、来たときはとは異なる道へ進んだため、眠い目をこすりながらがんばって起きていると、バスの速度が落ちました。マリソルでもらったツアー案内によるとレオニーダス将軍像前で下車し記念撮影のはずなんですが、車窓観光だけでおわりました。ま、西郷さんの銅像の前で写真撮るようなものだし……。

それからしばらくすると左の車窓にとても大きな湖が見えました。
青い湖面の対岸には雪山が見えて、やっぱりギリシアというよりスイスです……。
車窓から写真をとりながら、ふと考えました。

ギリシアにこんな大きな湖あったっけ?

カバンの中からガイドブックを出し、ギリシアの地図を広げ、ラミアから道を辿っていくと……

でした。

ぅお〜〜〜、ギリシアの海って穏やか過ぎるぞ!!
海というと日本の荒波しか想像できない私には真紅の衝撃でした。


エボイコス湾


世界の車窓から

<アテネの夜>

アテネ市内は相変わらず渋滞でしたが、6時ころにはシンタグマ広場へつきました。
日本人4人組の男の子たちは、私たちに礼の一言もなしに先にバスを降りていきました。……親の顔が見てみたいとはまさにこのことだと思った私たちは、おばさんなんでしょうかねぇ……(−−#)

今日からホテルはシンダグマ広場にあるアテネプラザです。今度こそ正真正銘5星ホテルです。ロビーでゴディヴァのチョコレート売ってるし!
確かにディバニパレスアクロポリスよりかは上でしたが、アメニティーがブルガリってことくらいしか部屋の特徴はありませんでした。
うーん、マリソルから予約入れてもらったほうがよかったかも……。
ギリシアって本当にホテルのレベルが低いなぁ……。
ハネムーンで行かれる方は、なるべく高いホテルにしたほうがいいと思います。

さてさて、会社を1週間も休んでいるので、当然お土産を買って帰らなくてはいけません。が、成田で両替してきたユーロが底尽きてきたので、一体いつ作ったんだかわからない妹のトラベラーズチェックを両替。軍資金を持って、夜のアテネへ出かけました。
シンタグマ広場に立地しているのでどこへ行くにも徒歩5分、本当に便利です。
プラカのお土産街は夜遅くまでやっているので、まずは閉店時間の早いお店から回りました。
ガイドブックで見つけた高級ギリシアチョコレートのお店は木曜日が定休らしいのですが、近所だったのでとりあず下見へ。が、やってましたよ〜〜〜(><)
ここでモンブランを購入。は〜〜OLって大変だ。
そしてその並びに、なんとお菓子屋さんを発見!!ギリシアだけではなくヨーロッパのお菓子が沢山売っていたのですが、ユーロが高いので当然値段も高い!!
「ウチの甘党ムウさまに店ごと買ってあげた〜〜〜い!!」と話しつつも、何もかわずに店を出たのでした。

そのあと、どーしても行きたい店No1、本屋へ行きました。
ギリシアの服飾史の本が欲しいのです(><)ノ。てか、星矢売ってないかな……。
本屋はビル1棟丸ごと店舗で、日本の巨大な本屋に比べれば全然小さいですが、アテネではここが1番大きいらしいです。
妹の話によると、漫画本はあまり本屋では売っていないということなのですが、やはり売っていませんでした。残念。
歴史書のコーナーをぐるぐる回り探したのですが、目的の本はみつからず、妹に頼んで店員にきいてもらうと、違うフロアーにあるとのこと。
そしてそのフロアーに行くと、ファッションのコーナーに18世紀のドレスの本があるではありませんか〜〜〜〜!有難う妹よ!!
「こんなに素晴らしい妹がいてよかったと思いました」
と、旅行記に書くように!と妹に言われたので書いておきます(爆)
本当はキトンの本が欲しかったのですが、これはこれで大収穫なので購入。
もっとじっくり色々と本を見たかったのですが、お店は8時で閉店してしまいました。うむ、残念。

次にコロナキ地区の方へ出かけました。道を歩いていると、大きな野良犬が私たちの横を一緒に歩いています。で、横断歩道でとまると、犬もきちんと信号待ちをしており、青になると犬もとことこ歩き始めました。
すげぇぞ!アテネの野良犬!!信号わかるんだ!!あれ?犬って色亡じゃなかったっけか?と、アテネの野良犬の賢さに驚いていると「人間の動きを見てるんだよ……」と、妹に冷たい目で見られてしまいました。あ、そうか……(笑)

コロナキ地区は高級ブティックなどが並んでおり、プラカとはまったく趣が異なっています。プラカが竹下通りなら、コロナキは青山でしょうか。
時間が遅かったため、ほとんどのお店が閉まっていましたが、値段が……ユーロ高すぎ!!!

いったん荷物を置きにホテルに戻ろうとヴァシリシス・ソフィア通りを歩いていると、西武警察も真っ青な勢いでパトカーがサイレンを鳴らしながら突進してきました。そして止まったと思ったら、バックして道を曲がっていったのです。
何だ?何だ?とパトカーを呆然と見ていると、大使館からサブマシンガンを構えた警察のおっちゃんが飛び出てきたではありませんか!!
おっちゃんも私達と同じく野次馬根性ででてきたのです。
ちょっとまて!!おっちゃんは出てきちゃいかんだろう!!!!
冥界十二宮編で天蠍宮からうっかりでてきてしまったミロたんを思い出してしまったのは言うまでもありません。持ち場を離れてしまうほどの野次馬根性なのかなぁギリシア人……。

ホテルに本を置き、そろそろおなかがすいてきたので、今度はエルムー通りの方へ行きました。が、ブティックばっかりでタベルナがありません。なのでミトロポレオス大聖堂の方へ行ってみることにしました。

平日だけあってなんだか閑散としているのですが、大聖堂の脇にスブラキのお店を発見!ここでいいやと入ったのですが当たりでした。
なんとこのお店、禁煙席があるんですよ!嬉しい!!
が、店のおっちゃんは禁煙席の横ですっぱすっぱタバコ吸っていたので意味なかったです。

さてさて、本日頼んだもの
パスティーチョ、山羊チーズのサガナギ、グリークビール、オレンジジュース

ついにパスティーチョ発見ですよ(><)ムサカのナスの部分がパスタになっている料理です。うまーーーい!
ここのお店は勝手にピタ(ナンのようなもの、てかナンだ)がくっついてきたので、頼んでないよ〜〜、といったら、セットだと言われました。サガナギとセットだったのかなぁ。

この店の何がいいかって、店内のTVですげぇ怪しいホモくさい番組がやっていたのです!!
男友達の片方が失明しちゃって、助け合って暮らしてゆくって内容だったんですが、とにかくヤオイの香りがするのです。飯は美味いし、TVは面白いし最高だ!!
しかもお会計13.3ユーロなり。
やす〜〜〜〜〜〜い!!!!(><)ノ
気に入った!明日もここ来る!!ガイドブックにのっていない店は安いですよ!レシートをよく見ると、ピタ代はちゃんと請求されていました。ま、0.4ユーロなのでお通しみたいなものでしょう。

このタベルナもそうですが、会計が全部チップ込みなので非常に楽です。チップに慣れていない日本人には非常に助かります。

会計を済まし、ホテルにダッシュで戻りました。
TV番組の続きが気になるからです!!あの兄ちゃんたちはどうなるんだ!?やっぱりホモなのか?!と部屋のTVをつけてチャンネルを一所懸命変えてみたのですが、店で見た番組はやっていませんでした。うーん、残念。


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