撮影: 2000.4.4

重い車両を旧信越線上(約25パーミル区間)まで引っ張り上げて退避させながらの危険な作業になるため、作業には時間と慎重さが要求されます。この日も午前中は、マイネ40・オシ17・EF60・オハユニ61・EF59・EF80の退避および仮設線路の敷設に費やされました。
午後からは、旧信越線上に退避させてあった車両を園内に搬入しました。

※本記事は、碓氷峠鉄道文化むらの許可の元で取材を行い掲載しています。



TMC500A+TMC200Bの重連が、オシ17 2055を推進して慎重に坂を下ってきました。
オシ17は今回出来る限り復元されましたが、妻面など晩年の事業用車時代のままの箇所もあります。


ゆっくりと慎重に仮設線路を下りていきます。




オシ17は、EF80が展示されていた場所に押しこまれました。




EF58 172、オハネ12 29、オシ17 2055が連結され、往年の急行列車のイメージになりました。



仮設線路を再び移動します。手前の作業監督者の手信号指示で、ユンボがレール位置を修正しています。



旧信越線上に退避させてあったEF80 63が、TMC500A+TMC200Bの重連に押されてゆっくりと坂を下りてきました。


新しい展示位置にEF80が押しこまれていきます。




次は、EF59 1の番です。




EF80と同じ展示線に押しこまれます。




EF59の次は、EF60 501です。




約25パーミルの下り勾配、仮設線路、重い電気機関車という条件での移動には、慎重さが要求されます。現場には緊張感が漂っています。



EF60も、EF80と同じ展示線に押しこまれました。横川寄から、EF80、EF59、EF60と、電気機関車が3両並びました。なお、この3両は連結されない状態です。


今回の車両搬入はこれでお終いです。仮設線路のうち、2フィートSL線路をまたぐところから先を撤去し、仮車止めを作ります。まだ搬入車両が残っているため、この状態で本日の作業は終了です。


次回搬入予定車両の一部であるマイネ40 11と、展示場所を移動するオハユニ61 107が、下りてきました。


TMC500A、マイネ40 11、オハユニ61 107は連結された状態で、搬入線・仮設線路入口付近に留置されました。次回搬入作業までの仮留置です。


搬入線入口のゲートを閉め施錠します。現場にはようやく安堵感が漂います。




TMC200Bが、EF63出発線基地へ戻っていきます。お疲れ様でした。










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