掲載: 2009.04.28


2009年4月18日、碓氷峠鉄道文化むら開園10周年記念式典が行われました。式典には安中市ならびにJR関係者、ボランティア活動等の功労者などが多数招待されました。式典に先立ち地元有志の方達による峠太鼓の勇壮な演技が行われ祝賀ムードが大いに盛り上がりました。その後、ほぼ定刻通りに式典が始まりました。安中市長式辞に続き、文化むらオープン時の関係者(元松井田町長等)の方達による記念くす玉割り、功労者の方達への感謝状授与、来賓各位による祝辞朗読が行われました。次に、開園10周年を記念して展示されることになった新幹線軌道確認車GA-100のテープカットと碓氷峠鉄道文化むら館長・高橋氏による車両紹介が行われました。最後に、碓氷峠交流記念財団理事長の閉式の辞で滞りなく式典は終了しました。
同時に10周年記念イベントが始まり、初日となる18日は約5000人の来園者で大盛況となりました。5月末までのイベント期間中、主として土日祝日に各種企画が用意されていますので、この機会に是非ご来園ください。

保存車両等の詳しい説明は省略していますので、公式サイトならびに当サイトの文化むら案内ページ等も適宜ご参照ください。
なお、文中コメントは当サイト管理人の個人的なものです。碓氷峠鉄道文化むら等関係部所には関係ありませんし、当サイト関係者一致の公式見解でもありません。全ての文責は管理人一人にのみあります。
※来園客等、公人以外の方の顔が写っている写真は顔面を修正してあります。


撮影日:2009.04.18

その2へ進む

碓氷峠鉄道文化むら開園10周年記念式典の様子。


式典会場。
正面ゲート右手に会場が設けられました。


峠太鼓の演技。
地元松井田町有志グループによる勇壮な演技が行われました。
なお峠太鼓は地元で行われる各種イベントにも出演しています。


安中市松井田支所長・松本次男氏による開式の辞。


安中市長・岡田義弘氏による式辞。
碓氷峠鉄道文化むら開設から現在に至るまでの経緯やトロッコ列車実現などの回顧、近日中に来園者累計200万人を突破するという国内同種施設では特筆すべき人気と良好な経営状態の指摘、旧富岡製糸場を中心とした世界遺産登録実現への期待などが述べられました。


碓氷峠鉄道文化むらオープン時関係者の方達による、くす玉割り。
当時の松井田町長・内田武夫氏など。


功労者への感謝状授与。
園内や「アプトの道」の案内ボランティア等で長年活躍された旧国鉄・横川機関区OBの方達へ、岡田市長より感謝状が手渡されました。


功労者への感謝状授与。
長年に渡り園内の車両清掃や各種イベント支援を地道に行ってきた公式ファンクラブ・洗浄ボランティアの方達へ、感謝状が手渡されました。


功労者への感謝状授与。
園内の展示線や軌道の敷設と補修を長年に渡り請け負ってきた株式会社交通建設に、感謝状が手渡されました。


群馬県知事・大沢正明氏(代理人)の来賓祝辞。


安中市議会議長・土屋弘氏の来賓祝辞。


群馬県議会議員(自由民主党)・岩井均氏の来賓祝辞。


東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)取締役高崎支社長・鎌田伸一郎氏の来賓祝辞。


開園10周年を記念して新たに追加された展示車両「新幹線軌道確認車GA-100」のテープカット。


「新幹線軌道確認車GA-100」の車両紹介を行う碓氷峠鉄道文化むら館長・高橋寛氏。


「新幹線軌道確認車GA-100」。
この形式が公開展示されるのは今回初めてです。新幹線の安全運行に欠かせない車両ですが、これまで一般にはその存在すら知られていなかったものです。鉄道ファンでも新幹線に詳しい人でなければ知らないと思います。(当サイト管理人も今回始めて知りました)
地味な車両ですが、碓氷峠鉄道文化むら展示車両の新たな目玉と言えるでしょう。


同上の説明パネル。
1995年製。線路保守作業後、営業列車運転前に走行して異常有無を確認する車両です。JR東日本管内では36両が配置されており、平坦線では時速100k、30パーミル区間でも時速60kで自走可能。自動運転装置を装備し、予め入力された場所で減速、停車が可能とのこと。建築限界内に支障物を探知した場合の非常ブレーキ機能ももっているそうです。


車両説明に先立ち、エンジンが起動され、各種照明の点燈、センサーやステップの自動展開・格納が行われました。写真は前部標識灯が点燈した状態で、自車電源によるものです。
展示用線路が車体長分しかないため残念ながら走行はできませんが、動態保存に近い状態での展示のようです。

※5月末までは運転室内を見学できます。


碓氷峠交流記念財団理事長・上原有一氏による閉式の辞。
式典は滞りなく終了しました。

上原有一氏は旧松井田町の幹部職員として町内の文化財保護(県指定史跡「五料の茶屋本陣」等々)に尽力され、碓氷峠鉄道文化むらや財団の運営についても、長年に渡って中心的役割を果たしてこられた方です(2009年4月1日付で安中市職員を退職され、財団理事長に就任)。今後、さらなる手腕を発揮されることを期待します。


メーカによる整備(全検に相当)が完了し、新製時の調子を取り戻した「アプトくん」が、式典が終了した会場を通過していきました。

その2へ進む


ニュースTOPへ戻る