Vine Linux 1.1 のインストール

山森丈範 YAMAMORI Takenori ●yamamori

COLUMN
■コラム■ rootではstartxしない

インストールが終わってrootでログインすると,すぐに startx と入力したくなるかもしれませんが,ちょっと待ってください. 操作ミスでシステムに重大な影響を与えてしまうことを防ぐためにも, たとえ自分1人しか使わないマシンであっても,まずは自分自身を一般ユーザとして 登録し,通常は一般ユーザで作業してください. そして,システム設定など,root権限を必要とするときだけ, そのつど,rootになってください.

login:プロンプトから直接root でログインするのは,インストール直後のような特殊な場合のみにし, 通常は一般ユーザでログインして,suコマンドを使ってroot になるようにします.

さらに,rootになっている状態でstartxなどで Xを立ち上げないことを推奨します.startx などは常に一般ユーザで実行してください.

VineのデフォルトのWindowMakerのメニューの中には, 「ユーティリティ」→「管理ツール」→「コントロールパネル」のように, root権限を必要とするものも含まれていますが, これらを起動した際にはちゃんとパスワードを聞いてきて, その部分についてはroot権限が使えるようになります.

なお,rootになるための,suコマンドですが, 単にsuとする他に“su -”とすることもあります. 後者の場合は元のユーザの環境変数などを引き継がず, カレントディレクトリも/rootに移動します.


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このページは、技術評論社 Linux×BSD HYPER PRESS Vol.1夏号、『Linuxのインストールとセットアップ/Vine Linux 1.1を導入しよう』 の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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