PXEを使ってPCもディスクレスにしよう

YAMAMORI Takenori ●yamamori

■コラム■「ディスクレスクライアントのためのNFSサーバの設定」

ディスクレスクライアントのためのNFS rootは、 rootアクセス許可の状態でNFSエクスポートする必要があります.

ここでは例として,NFSサーバ上に作成した /diskless/freebsdというディレクトリを, ホスト名freebsdのディスクレスクライアントに対して rootアクセス許可の状態でNFSエクスポートする方法を示します.

NFSサーバの具体的な設定方法はOSによって少々異なり, FreeBSD/Linux/Solarisでは,それぞれ以下のようになります.


・NFSサーバがLinuxの場合

/etc/exportsに記述:
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/diskless/freebsd  freebsd(rw,no_root_squash)
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/etc/exportsファイルの修正後,“exportfs -a”コマンドで設定が反映されます. システムサービスとして,nfsとnfslockを有効にしておきます.


・NFSサーバがFreeBSDの場合

/etc/exportsに記述:
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/diskless/freebsd -maproot=root freebsd
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/etc/exportsファイルの修正は, mountdにHUPシグナルを送ることにより反映されます.

初めてNFSサーバにする場合は以下のコマンドを実行します.

# /sbin/mountd -r
# /sbin/nfsd -u -t -n 4

次回ブート時のため,/etc/defaults/rc.confの記述を参考にして, /etc/rc.confに以下のように記述しておきます.

/etc/rc.confに記述:
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nfs_server_enable="YES"
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・NFSサーバがSolarisの場合

/etc/dfs/dfstab
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share -F nfs -o root=freebsd /diskless/freebsd
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/etc/dfs/dfstabの修正内容は, “shareall”または“exportfs -a”コマンドの実行で反映されます.

初めてNFSサーバにする場合は “/etc/init.d/nfs.server start”を実行して,デーモンを起動します.

dfstabに有効な記述があれば, 次回ブート時には自動的にNFS関係のデーモンが起動されます.


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このページは、技術評論社 「パワーアップFreeBSD」および SoftwareDesign 2000年10月号、11月号『PXEによるネットワークブート設定術』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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