Solaris 8 Early Access

YAMAMORI Takenori ●yamamori
●必要十分な日本語locale

libcの日本語localeとして必要な,SUNWjeucパッケージは, Solaris 8 EAに付属しています.そして,Solaris 8では, SUNWjeucからはLC_MESSAGESなどがなくなりました. (おそらく,日本語版のパッケージに分離されたものと思います) Solaris 7日本語版の時,筆者はわざわざLC_MESSAGESをリネームして, エラーメッセージなどが日本語になることを防いだりしたのですが, Solaris 8 EAではその必要もなく,ほど良い日本語環境と言えます. また,日本語EUCのlocalとして,jaのほか ja_JP.eucJPも標準で使えるようになりました.

インストーラで普通にインストールした場合は, httで,dttermにも,Netscapeにも日本語入力ができるようになります. なお,/usr/openwin側の日本語localeのパッケージ名は, 以前のSUNWjxpltから,SUNWjexplと変わりました.

筆者は例によって,パッケージを手動インストールし, 以下のようなシンプルなパッケージのみで 日本語環境が構築できることを確認しています.

ちなみにこの時,パッケージが2枚のCD-ROMに分かれているのが少し 気になりました.“SOFTWARE CD 2 of 2”は,prtvtocなどで確認しても, 約92MBほどの容量しか使っていないため,もう少しCD-ROMの収録方法を工夫して, 少なくとも図(*)のパッケージくらいは“SOFTWARE CD 1 of 2”に 全部収まっていて欲しかったとも思います.

$ ls /var/sadm/pkg
SUNWarc    SUNWcg6    SUNWcsu    SUNWjeuc   SUNWmfrun  SUNWswmt   SUNWxwplt
SUNWatfsr  SUNWcg6h   SUNWdfb    SUNWjexpl  SUNWnisr   SUNWtoo
SUNWatfsu  SUNWcsd    SUNWdfbh   SUNWkvm    SUNWnisu   SUNWxi18n
SUNWbtool  SUNWcsl    SUNWesu    SUNWlibm   SUNWscpu   SUNWxim
SUNWcar    SUNWcsr    SUNWhea    SUNWlibms  SUNWsprot  SUNWxwice
・シンプルなパッケージ選択(SPARC版の場合)
  あと,/usr/localや,/usr/X11R6.4に,ソースから自分でmakeした
  フリーソフトウェアをインストールして使います.

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このページは、技術評論社 SoftwareDesign 2000年3月号、『Solaris 8 Early Access』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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