Solaris/Linux/FreeBSDでCD-Rを焼こう

YAMAMORI Takenori ●yamamori
■コラム■「マジックミラーCD-ROMの作り方」

mkisofsの,“-hide”と“-hide-joliet”オプションを使って, RockRidgeでマウントした時と,Jolietでマウントした時とで 見えるファイルが異なるという,手品のようなCD-ROMを作ることができます.

-hide”オプションでファイル名を指定すると, そのファイル(ディレクトリの場合はそのディレクトリ以下すべて)が ISO9660およびRockRidgeのディレクトリレコードから排除されます.

同様に,“-hide-joliet”オプションでファイル名を指定すると, Jolietのディレクトリレコードから排除されます.

ただし,これと似た“-m”や“-x”オプションとは違って,ファイル実体自体はCD-ROMに記録されます.

そこで,これを利用して以下のようにします.

$ mkdir -p root/rockridge-only root/joliet-only
…… ここで,root/rockridge-only以下に,RockRidgeでしか見えないファイルを,
     root/joliet-only以下に,Jolietでしか見えないファイルを置く.

$ mkisofs -R -J -hide joliet-only -hide-joliet rockridge-only -o CD root

こうしてできたCD-ROMを,RockRidgeでマウントすると, rockridge-onlyディレクトリ以下のみが見え,Jolietでマウントすると, joliet-onlyディレクトリ以下のみが見えるようになります.


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このページは、技術評論社 SoftwareDesign 2000年6月号、『CD-R/CD-ROM完全ガイド』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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