VMwareとBochsを使ってみる |
YAMAMORI Takenori ●yamamori |
ではWindows 98ではどうでしょうか. こちらも,インストール手順はWindows 95の場合と同様です. つまり,インストールCD-ROMのwin98ディレクトリ以下を 仮想ハードディスク上にコピーし,Bochsを起動してsetup.exeを実行します. Windows 98では問題なくGUIモードのインストーラ画面まで進めました.
●BochsでWindows 98をインストール中(こちらは行けそうか?)
上図で残り時間が537分とか表示されていますが, これは目安に過ぎないものの,本当に10時間弱かかりました. また,インストール途中で画面が変化せず, ディスクアクセスもないまま数分間待たされるような場面がありますが, 辛抱強く待つと次に進みます.
長時間の「ファイルのコピー」のあと,自動的に再起動されますが, そのあとBochsを起動すると,Bochsがpanicして終了してしまいます. インストーラが作成したconfig.sysの中の, jdisp.sys他の日本語関係のドライバが原因です. そこで,Linux上で仮想ハードディスクをマウントするなどして, これらのドライバをコメントアウトします. そして再度Bochsを起動するとインストールが再開されます.
このあともかなり時間がかかりますが, 下図の画面まではたどり着けます. しかし,ここでのプラグアンドプレイ機器などのハードウェアのアクセスのせいか, この少しあとにBochsは “bochs: panic, call_ev: EIP out of CS limits!” というメッセージを出してpanic終了してしまいます.
せめてセーフモードでは立ち上がらないかとか,一応試してみましたがダメでした. Windows 98もここまででした.
ただ,予想に反してWindows 95 よりもWindows 98の方がインストールが進んだのというは意外な収穫だったといえます.