SunOS 4.xでMOを使うには

YAMAMORI Takenori ●yamamori

●実際にMOを使う

新しいカーネルでSunOSを起動したら,実際にMOを使用してみましょう. といっても,これは通常のハードディスクを増設し, format,newfsしてmountする手順と何ら変わりはありません.

なお,MOディスクは,セクタサイズが512バイト/セクタである, 540Mバイトや230Mバイトのメディアを使用する必要があります. 640MバイトのMOは、セクタサイズが2048バイト/セクタであるため,使用できません. 512バイト/セクタのメディアのうち,最大サイズの 540MバイトのMOは貴重 です.

また,SunOSのカーネルのデフォルトのコンフィグレーションでは, SCSI ID 0,1,2,3がハードディスクとして定義されているため, MOドライブのSCSI IDは,これらのうちの空いているIDに設定しておきます.

参考までに,230MバイトのMOを使う場合のMOディスクのジオメトリ情報を以下に 示します.これをformatコマンドのディスクラベル情報として指定してください.

シリンダ数: 1019(altの2シリンダを含む)
  ヘッド数:    6
  セクタ数:   73

以上,やっていることは単にSCSIのデバイスタイプを変更することだけですが, これだけのことでMOドライブが使えるようになるのなら儲けものです. なお,本稿の方法はSolaris 8などのSunOS 5.x系のカーネルにも適用できます. ただしその場合は,scsi_slave()という関数はscsi_probe()に変わるなどの 相違点があります.
※注
SunOS 5.x系でMOドライブを使用するためにカーネルを修正する方法については、
ぜったい Solaris」 を参照してください。


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このページは、技術評論社 Software Design 2002年5月号、『(まだまだ現役)SunOS 4.xでMOを使おう』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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