よく行くスーパーで、特別企画として抽選が行なわれていた。抽選に参加したところ、旅行の無料招待に当選した。
渡された旅行の案内を見ると、旅行代理店が企画した、観光名所や美術館、温泉を巡る日帰りのバスツアーだった。
当選者は無料招待とのことだったが、せっかくだから友人と一緒に行きたいと思い、友人には1万円程度の参加費を払ってもらって、一緒に行くことになった。 |
旅行当日、バスに乗り、ツアーの最初の訪問地に向かった。
最初の訪問地は、美術品や宝石を展示している展示会場のようなところだった。ツアーのスケジュールで決められた訪問地で、ツアー参加者は全員参加だった。
高価な美術品や宝石を展示しているため、一般客は立ち入り禁止、ツアー参加者だけが特別に入ることのできる場所とのことだった。 |
中に入ると、ツアー参加者が集められ、いろいろと宝石や美術品についての説明が行なわれた。
また、ジュエリーを加工している工房にも案内され、職人さんの真剣な仕事ぶりを見学し、だんだんとジュエリーに興味が湧いてきた。
そのうち、ジュエリーの販売も行っている展示プースに案内された。
ジュエリーやネックレスが多数展示してあり、自由に手に取ったり、身に着けて構わないとのことだった。
いくつかジュエリーを見ていたところ、担当者に声を掛けられ、試しに着けてみるよう勧められた。
担当者の説明はとても上手く、たんだんとジュエリーへの関心が強くなってしまい、旅の解放感も手伝って、購入することに決めた。
一緒に来ていた友人も、自分と同様に興味を持ったらしく、一緒に購入することになった。
強引な押し売りを受けた訳でも無かったので、契約した時点では、購入したことに納得していた。
売買契約書とクレジットの申込書にサインをして、商品を受け取った。 |
その後、展示会場を出て、バスに乗り込み、次の訪問予定地に向かった。
その後も予定されていた観光地をいくつか訪問し、日帰りバスツアーを終えた。 |
自宅に戻って、ようやく落ち着いたが、購入したジュエリーについて、
「高価な物だし、買うのを急ぎすぎてしまったかもしれない」「つい買ってしまったが、やはりちょっと贅沢すぎるかも」「旅行先で気持ちが大きくなってしまった」
購入したことを、だんだん後悔するようになった。
既に商品を受取ってしまっているが、まだ8日間は経過していないし、クーリングオフが可能なら、今からでも商品を返品したい。 |