Vine Linux 1.1 のインストール |
山森丈範 YAMAMORI Takenori ●yamamori |
Vineのインストール後に,解像度など,Xサーバの設定を変更するには, Xconfiguratorを使うのがいいでしょう (コラム[XconfiguratorとXF86Setup]参照).
Xconfiguratorは通常,Xを終了させてからコンソール上で起動しますが, X上のkterm内でXconfiguratorを起動しても問題なく 設定の変更ができるようです.
コンソール上でXconfiguratorを起動するときは, その前に必ずkonを起動してください.そうしないと, 表示される日本語が化けてしまいます.
あとは 特製フローチャート を参考に設定変更を行ってください.
なお,インストール後に起動するXconfiguratorは, インストール時とは違ってXサーバを自動的にはインストールしてくれません. これは,インストール後にビデオカードを別の系統のものに交換した場合に 問題になります.
特製フローチャートのように,ビデオカードの自動検出または手動選択の結果, インストールされていないXサーバが選択された場合, たとえばSVGA系のビデオカードを挿していたのをMach64系に交換した場合, Xconfiguratorは途中で以下のようなメッセージを出して 終了してしまいます.
Server doesn't exist, can't continue. ../../usr/X11R6/bin/XF86_Mach64 を試しました
その場合は,以下のように入力して,手作業でXサーバを追加インストールします.
# mount /mnt/cdrom # cd /mnt/cdrom/Vine/RPMS # rpm -Uvh XFree86-Mach64-3.3.3.1_jp-1.i386.rpm
現在使用されているXサーバの種類は,/etc/X11/X のシンボリックリンク先を見て確認できます. たとえば以下のようになっているはずです.なお,このリンクは Xconfiguratorが自動的に書き換えます.
/etc/X11/X -> ../../usr/X11R6/bin/XF86_Mach64
/usr/sbin/setup を使うと,インストール時に出てきた設定画面のいくつかを インストール後にも出すことができます. これを使って設定を変更することが可能です.具体的には以下の表のものです. Xconfiguratorも実はここからも起動できるのです.
ただし,これら設定プログラムは,インストール時とは一部異なる点もあります. また,LANの設定画面やプリンタの設定画面は,ここから出すことはできません.
なお,このsetupはWindowMakerの 「ユーティリティ」→「管理ツール」→「各種設定(setup)」を選択して, rootパスワードを入力しても立ち上がります.
コマンド名 | 機能 | 備考 |
---|---|---|
/usr/sbin/kbdconfig | キーボードの設定 | インストール時より項目が増えている |
/usr/sbin/mouseconfig | マウスの設定 | |
/usr/sbin/ntsysv | ブート時に起動させるデーモンの取捨選択 | 「デスクトップPC」インストールでは出ない |
/usr/sbin/sndconfig | サウンドの設定 | インストール時には出ない |
/usr/sbin/timeconfig | タイムゾーンの設定 | |
/usr/X11R6/bin/Xconfigurator | Xサーバの設定 一部流れが違う(フローチャート参照) |
インストール時には2ボタンマウスだった人が, あとで3ボタンマウスに交換したので, 3ボタンエミュレーションが必要なくなったという場合も, 前述のsetupの中のmouseconfigを使って, インストールと同じようにして再設定できます.
なお,mouseconfigを実行すると/etc/sysconfig/mouse が書き換わりますが,このあとこれをXの設定に反映させるために再度 Xconfiguratorを実行する必要があります. それは面倒という場合で,単に3ボタンエミュレーションをやめるだけなら, 以下のように/etc/X11/XF86Configファイルを修正すればOKです.
●/etc/X11/XF86Config中の以下の2行を#でコメントアウト # Emulate3Buttons # Emulate3Timeout 50
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