Vine Linux 1.1 のインストール

山森丈範 YAMAMORI Takenori ●yamamori

●rootでloginして一般ユーザ登録

●図36
login-s.gif

無事リブートが完了すると, 図36のようなコマンドラインログイン画面になるはずです. ここからrootでログインします. パスワードはインストール時に入力したものを使います.

インストール後,rootでログインしてまずすべきことは, 一般ユーザの登録です (コラム[rootではstartxしない] 参照).

 ユーザ登録の方法としては,

  1. vipwを使って/etc/passwdを編集する方法
  2. useraddコマンドを使う方法
  3. ターミナルモードでlinuxconfを使う方法
  4. X上のGUIツールを使う方法

の4通りが考えられます. 筆者はrootstartx しないことを推奨しますので,(4)はありません. UNIXを使い慣れた人なら(1)になるでしょう. しかし,(2)または(3)の方法では,ホームディレクトリ下に以下の 環境設定ファイルを作ってくれますので,こちらのほうがいいでしょう. そして,単に1ユーザを登録するだけなら,(2)のuseradd を使うのが簡単です.

useraddで,ホームに作られるデフォルトの環境設定ファイル

.Xdefaults
.bash_profile
.bash_logout
.bashrc
.canna
.emacs

●図37
useradd-s.gif

 図37のようにしてユーザ登録します. 同時にそのユーザ(=自分)のパスワードも,この場で passwdコマンドで入力します.

ここで“-u 1000”などとユーザIDを指定しているのは 筆者の習慣によるものです.-uオプションを省略すると, ユーザIDは500から割り当てられます.

 これで,rootでのログインはもう終わりです. logout(または,exitあるいは[Ctrl]+[D]でもよい) と入力して一度ログアウトし, 今度は今登録したばかりの一般ユーザでログインします.  これで一般ユーザでログインできましたので, お待ちかねのstartxで,Xを立ち上げてください. VineのWindowMakerの画面になるはずです.


To 「Vine Linux 1.1 のインストール」index


このページは、技術評論社 Linux×BSD HYPER PRESS Vol.1夏号、『Linuxのインストールとセットアップ/Vine Linux 1.1を導入しよう』 の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
To 謎の処理系 SunOS 4.1.4 Home
yamamori