フリーSolarisでここまでやれる!(+追記)

山森丈範 YAMAMORI Takenori ●yamamori

X_LOCALE で JDK !


Netscape と同様の方法 で,JDK が動きます.

appletviewer などを起動する際に,

    LD_LIBRARY_PATH=/usr/X11R6.4/lib
    LD_PRELOAD=fakelocale.so
    export LD_LIBRARY_PATH LD_PRELOAD

を実行するような起動スクリプトを書けばいいのです.

■追記■
[改訂版]X_LOCALE で Netscape ! に沿って,Xlib や fakelocale.c の設定を行なった場合は,ライブラリのリンク環境が変わりますので,JDK の起動スクリプトは以下のようにして下さい.
#!/bin/sh

LANG=ja; export LANG

LD_LIBRARY_PATH=/usr/X11R6.4/lib
export LD_LIBRARY_PATH

LD_PRELOAD='fakelocale.so /usr/dt/lib/libXm.so.3 libXext.so.6.4'
export LD_PRELOAD

exec /usr/local/java/bin/appletviewer "$@"

これは,/usr/local/java/bin にインストールされた appletviewer の起動スクリプトの例です.

LD_PRELOAD で,さらに X11R6.4 の libXext.so.6.4 を追加していることと,それよりも前に libXm.so.3 とリンクするために,libXm.so.3LD_PRELOAD に追加していることがポイントです.

LD_PRELOAD の各ライブラリ間はスペースで区切ります. このため,環境変数の代入時にはシングルクォートで囲みます.

■追記(終り)■

(必ず起動スクリプトで設定する方式にして下さい.ログインシェル等で LD_PRELOAD をずっと設定したままにすることは勧められません)

    JDK1.1.7B(reference implementation)
    JDK1.1.6-04(production release)

での動作を確認しています.



さいごに

自宅に Free Solaris 7 が届いてから,大急ぎであれやこれやとインストールに情報収集に, この記事の執筆にと忙しい毎日でした.

せっかくの Free の計らいを,英語版だからといって敬遠したりせず, 多くの方が日本語環境の構築に挑戦されることを望みます.■終り


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このページは、技術評論社 SoftwareDesign 1999年2月号、『フリーSolarisでここまでやれる!』の原稿を元に、Web 用に再構成し、さらに加筆したものです。
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