フリー版 UnixWare 7.1 登場

山森丈範 YAMAMORI Takenori ●yamamori

CD-ROMからインストール開始


■CD-ROMからインストール開始

いよいよインストールが開始されました. インストール中も,コンソール画面に切替えてシェル上で様子を伺う ことも出来ます.

たとえば,
  VT0>cd /mnt/var/sadm/pkg
  VT0>ls
とかやってみると面白いかも知れません. ところで,このシェル上での割り込みキーのデフォルトは, 一般的な[CTRL]+[C]ではなく,[DEL]になっているので注意して下さい.

CD-ROM #1を入れてから約30分後,Netscape Communicator 4.08 のインストールが始まりました. こういうアプリケーション寄りのパッケージがインストール されているということは,そろそろ終りかな…と思ってしまいましたが, 実はこれでまだCD-ROM #1の約半分くらいのようです.

約1時間後,もう一度HBAディスケットを入れるように指示があり, この中からドライバがインストールされて行きます.

そのあと,カーネル再構築が行なわれ,
「UnixWare 7リリース7.1.0のインストールが完了しました」
とのメッセージが出ます.ここでCD-ROMとFDを抜いて [Return]を押すとリブートします.
(完了しましたと言われた以上,これで終ったと普通は思います)

リブートすると,再びキャラクタGUI画面で「マウスの選択」 となります…あれ? ああ,これはきっとX11の設定かな…

Logicoolの3ボタンマウスなので,PS/2互換性マウス→3ボタンと選択. マウスボタンのテスト画面となります. このあとX11が起動するのかと思いきや,しばらくして 今までとは違う青色主体の配色のキャラクタGUI画面になり,

「システムのインストレーションを続行するには,
CD-ROM #2を挿入して,<F10>を押します.」

…やっぱりインストールはまだ終っていなかった…


○ CD-ROM2枚目です

CD-ROM #2を読み込むと, 「インストールする製品を選択します」 の画面が出て,いくつかのパッケージのリストが表示されます. その中のJDK1.1.7とWebtopの2つはデフォルトで選択されています.

あとは追加のアプリケーションだけかと思い,この2つぐらいなら 入れてもいいかと考えて,デフォルトのまま進めました. すると,選択したJDKやWebtop以外の,リストには出ていなかった パッケージもまた続々とインストールされて行きます.

そのパッケージの中にはX11などもあります…あれ,これは CD-ROM #1ですでにインストールされたはずでは… どうも,CD-ROM #1で一旦パッケージをインストールした後, CD-ROM #2でそのアップデート版をインストールしているようです.

CD-ROM #2では,CD-ROM #1とは違ってインストールの進行状況を示す バーグラフも出ないため,余計に待ち時間が長く感じます. さらには,CD-ROM #2のインストール中でもコンソール画面には切替えられますが, ここではシェルは動作しておらず,状況を探ることも出来ません.

CD-ROM #2は約30分で終りました.

その後,CD-ROM #3をインストールする画面になりますが, Free UnixWare 7.1にはこれは付いていないので, [F8]を押して終了します.

すると,しばらくして自動的にリブートし, CDEのログイン画面が立ち上がります.
…やれやれ,これで本当にインストール完了…
…いや,まだ jasup710(後述)のインストール が残っている…

ここまでで,CD-ROMの読み込み自体に約1時間半かかっていますが, それ以外の時間を合わせて全部で2時間強かかりました.


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このページは、技術評論社 SoftwareDesign 1999年6月号、『フリー版 UnixWare 7.1 登場』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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