フリー版 UnixWare 7.1 登場

山森丈範 YAMAMORI Takenori ●yamamori
■まとめ (UnixWare 7.1 か Solaris 7 か)

以上のように,Free UnixWare 7.1では,普通にインストールした状態で すでに日本語環境も使えるようになっており,Free Solaris 7のように, 自分で日本語環境を構築しなくても済みます.

しかし,インストールメディアとして,CD-ROM2枚とFD3枚が必要というのは ちょっと多過ぎます. (ネットワークインストール時には,さらにあと2枚のFDが要ります) 例えばFDについて考えると,Solaris 7ではDCAと呼ばれる1枚のFDだけでOKですし, 多くのLinuxのディストリビューションでも, インストール用FDは1枚か,多くても2枚だと思います.

screen インストールに要する時間も,メディアが多いこともあってかなり長く感じます. 内部的に一旦初期バージョンをインストールしてから アップデートするという方法をとっているのも,その一因だと思います. 例えば,FDにはインストールメディアを認識するために最低限必要なものだけを 入れておいて,あとはCD-ROMに任せてしまうようにすれば, インストール用FDも1枚にまとめることは可能ではないかと思います.

その点,Solaris 7のインストーラは,インストールが始まる前に X11(OpenWindows)が立ち上がり,たとえばインストールそっちのけで, その環境でHotJavaを立ち上げたりして遊ぶことも出来るのです.

しかしながら,Free UnixWare 7.1の日本語版というメリットはやはり強く, 今後どうなって行くのか非常に楽しみではあります.■


●Free UnixWare 7.1 と Free Solaris 7 の比較 をもう一度見る。
参考文献

To 『フリー版 UnixWare 7.1 登場』index


このページは、技術評論社 SoftwareDesign 1999年6月号、『フリー版 UnixWare 7.1 登場』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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