フリー版 UnixWare 7.1 登場

山森丈範 YAMAMORI Takenori ●yamamori

序文(Free UnixWare 7.1 日本語版登場)


非営利目的でフリーになった商用UNIXと言えば, Free Solarisが思い浮かびますが,なんとこのたび, 日本SCOからFree UnixWare 7.1日本語版が登場しました.

Free Solaris 7 の方も,これをベースに自分で日本語対応させることは出来ますが, それはあくまで英語版です.一方,Free UnixWare 7.1 は最初から日本語版であり,インストーラも日本語で表示可能です. さらには,Cコンパイラも最初から付いています. (そう考えると,Free Solaris 7危うしという感じですね)

●Free UnixWare 7.1 と Free Solaris 7 の比較
Free UnixWare 7.1 Free Solaris 7
対応ハードウェア Intel SPARC, Intel
インストーラの表示 日本語表示可 日本語不可
Cコンパイラ 付属 gcc を自分で
日本語Locale 対応 X_LOCALE で対応可
日本語フォント k14他,付属 k14他,付属
日本語オンラインマニュアル あり なし
日本語入力 sj3 が付属 Wnn4.2 などを自分で
viの日本語対応 日本語対応 nvi+m17n などを自分で
Netscapeの日本語対応 標準で対応済み fakelocale.c を使って対応可
ライセンスキーの入力 必要 不要
ライセンスに応じたソフト的な動作制限 あり なし


○Free Solaris よりも先なのです

実は,'98年8月,Free Solaris(当時は2.6)が登場した時, 海外のニュースグループの確か comp.unix.solaris か,alt.solaris.x86 かで,「非営利目的フリーUNIXは, SCOがすでにやっている」との記事を見かけた記憶があります. しかし,筆者自身その時はUnixWareに馴染みが無く, (Intel版のみというのもその一因) その結果Free UnixWareはFree Solarisの影に隠れてしまったのですが, 今回新たに日本語版Free UnixWare 7.1の登場となり, これで今後どうなるのか非常に興味が湧くところです.

ここでは,このFree UnixWare 7.1を実際にインストール してみた様子などをまとめてみたいと思います.

インストールしたマシン
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このページは、技術評論社 SoftwareDesign 1999年6月号、『フリー版 UnixWare 7.1 登場』の原稿を元に、Web 用に再構成したものです。
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