よくあるウソの説明 |
数年前に資格商法の被害に遭ってしまった後、複数の業者から職場に電話勧誘が来るようになった。
しかし、その後の電話勧誘は全て断り続けていた。 |
今週に入り、突然凄い勢いで勧誘電話が来るようになった。
会社名も名乗らず、「生涯教育で、契約は継続している」などと勧誘をされ、断ってもすぐにまた非通知で電話が来る。
いい加減対応にうんざりしていたところ、○○消費者情報センターと名乗る人から電話が来た。 |
「私共は、資格業界の信頼向上と、通信教育受講者の個人情報保護を目的として活動しております」
「実は、個人情報の流出について調査をしていたのですが、悪質業者に流出した名簿の中に、○○さんの名前が見つかりました」
「これから申し上げる会社名に聞き覚えはありませんか?」
「カモリストが一度外部に漏洩すると、二次被害や多重債務など、深刻な問題を引き起こすこととなります」「最近、不審な電話が来ていませんか?」
などと説明を始めた。
「毎日電話が来て困っていたんです」と答えたところ、
「やはりそうでしたか。カモリストというのは、一度外部に漏洩すると、コピーにコピーを重ねて、無制限に増殖を始めます」
「そうなってしまいますと、もう手の施しようがありません。電話勧誘業者や振り込め詐欺のグループに渡り、今後、電話勧誘がますます酷くなってしまいます」
「このまま放置しておくと、勧誘はますます酷くなりますが、○○さんの個人情報は、まだ流出したばかりですので、今すぐに対策を講じれば、まだ削除が可能です」
「ただ、問題なのは、個人情報保護法についてです」
「○○さんの個人情報について、○○さんと直接関係の無い人間が削除要求をしても、当然のことですが、個人情報保護法により拒否されます」
「しかし、○○さんが当センターの顧客であれば、話は別です」
「当センターが顧客を代理して削除要求をするのであれば、代理資格を認められ、削除要求に応じざるを得なくなくます」
「そこで、○○さんには、当センターに会員登録をしていただき、当センターの顧客になっていただく必要があります」
「また、削除手続には、文書作成費用、郵便費用、弁護士などの費用として、40万円が必要となります」
「ただ、削除手続費用を一度に現金で払うことは難しいでしょう。そこで、商品を買う形にすれば、ローンが利用できます」
などと説明された。 |
相手が自分の個人情報や、契約内容について詳細に知っていたこともあり、相手の説明を信じてしまった。
自分の個人情報が流出してしまい、このまま放置するとさらに電話勧誘が殺到するかもしれない、と不安になってしまった。
勧誘電話が来なくなるなら仕方ないと考え、会員登録の申請と、個人情報削除を依頼することにした。 |
数日後、申込書が届いたが、品名として「教材一式」 と書かれていた。
しかし、個人情報を削除するのに、なぜ教材を買う必要があるのか、疑問を感じる。
そもそも流出した個人情報を全て削除することなど、本当にできるのだろうか? |
よくあるウソの説明 |