2ヶ月ほど前、訪問販売業者に勧められて、自宅でオール電化工事の契約をした。自宅にエコキュートを設置し、台所にもIHクッキングヒーターを設置してもらった。
以前からオール電化住宅に興味があったので、契約に不満も無く、そのまま使っていた。 |
契約から2ヶ月ほど経過したある日、同じ訪問販売業者から自宅に電話があった。
「先日はご契約ありがとうございました。その後、機器の具合はいかがでしょうか？」
「IHクッキングヒーターの使い心地はいかがですか？IHクッキングヒーターは、ガスコンロと使用感が違いますので、「なかなか慣れない」という方もいらっしゃいます」
「そこで、アフターフォローとして、IHクッキングヒーターの上手な活用方法を、詳しく説明させていただきます。担当者を派遣しますので、実際にIHクッキングヒーターを使って、活用方法を実演させていただきます」
「料理を作りながら説明させていただきます。食材や調理器具はこちらで用意しますので、キッチンと水道だけ、お借りしてもよろしいでしょうか？」
などと勧められた。
確かに、まだIHクッキングヒーターの使い方に慣れていなかったので、勧めに応じ、担当者に来てもらうことにした。 |
当日、調理器具と食材を持って担当者が訪問してきた。
担当者は、慣れた手つきで手早く食材の仕込みを終え、持参した鍋やパンをいくつか取り出した。自宅のIHクッキングヒーターを使いながら、担当者は調理と説明を始めた。
「今使っているのは、IHクッキングヒーターに対応した、IH専用鍋です。これを使えば、IHクッキングヒーターでも、ガスコンロと同じ感覚で調理をすることができます」
「市販の鍋やパンの中にも、IHクッキングヒーターで使える物があります。ただ、それは「使うことができる」というだけで、素材や構造は最適化されていません」
「よく、IHクッキングヒーターで使用できるのは、「磁石がつく鍋」「底が平らな鍋」といいますが、素材や構造が最適化されていないと、効率よく加熱することができません」
「今使っているIH専用鍋は、アルミとステンレスの多層構造鍋なので、熱伝導率が良く、IHクッキングヒーターでも効率よく加熱することができます」
「安い鍋やパンでは、底ばかり加熱され、熱が全体に伝わらず、焦げ付きが起こりやすくなりますが、このIH専用鍋なら、鍋全体にムラ無く熱が伝わります」
「特殊技術でコーティングしてありますので、焦げ付きも起こりにくい構造になっています」
などと、繰り返しIH専用鍋の良さを説明された。 |
担当者が使っているIH専用鍋は、確かに良い物のようで、料理も上手に調理できていた。我が家では、ガスコンロの頃に使っていた鍋やパンを、そのまま使っていたので、IH専用鍋の性能の良さに興味を持った。
そのうち、担当者は、
「オール電化工事の契約者は、特別割引きを利用することができます」「古い鍋を下取りに出させば、下取値引も利用できます」「この機会を利用して、IH専用鍋に切り替えてはいかがですか？」
などと、購入を勧めてきた。
IH専用鍋セットは30万円近くするため、購入をためらっていたが、IH専用鍋の良さを繰り返し説明され、次第にその気になってしまった。
結局、購入を決め、契約書にサインをした。
商品はその場で受け取り、今まで使っていた古い鍋は、担当者が下取りとして持って帰っていった。 |
その後、帰宅した家族に契約のことを説明すると、「高すぎる」「鍋に30万円はあり得ない」 と契約を反対されてしまった。
冷静になってよく考えてみれば、アフターフォローで訪問してきたはずなのに、高額な鍋セットの勧誘が行われたことに疑問を感じる。最初から勧誘が目的で訪問してきたのではないか？
受け取った鍋をいくつか使用しているが、まだ8日間は経過していない。今からでもクーリングオフできるだろうか？ |
クーリングオフは、内容証明郵便で確実に
